カアントス
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/22 02:29 UTC 版)
カアントス(古希: Κάανθος, Kaanthos)は、ギリシア神話に登場する人物。オーケアノスの子で、メリアーの兄弟とされる[1][2]。
概要
カアントスは、テーバイ地方の伝承に現れる神話的人物である。パウサニアースによれば、彼はオーケアノスの命令で、アポローンに奪われた妹メリアーの捜索を行った[2][3]。
神話
パウサニアース『ギリシア案内記』によると、カアントスは妹メリアーを取り戻そうとしたが果たせず、怒ってアポローンの聖域、のちにイスメーニオンと呼ばれる神域に火を放った[2]。これに対してアポローンは彼を射殺したとされる[2]。
同じ箇所でパウサニアースは、テーバイのイスメーニオンの上方、泉のそばにカアントスの墓があると伝えている[1][2]。このためカアントスの伝承は、単なる神話的人物の挿話というより、テーバイの聖域と結びついた地方伝承として理解される[1][4]。
また、メリアーとアポローンの間にはテーネロスとイスメーノスが生まれたとも述べられている[2]。この系譜によって、カアントスの物語はテーバイ地方の神話的地誌の一部に組み込まれている[2][3]。
位置づけ
カアントスに関する伝承は、現存史料ではほぼパウサニアースに依存している[2]。そのため、ギリシア神話全体の中では周辺的な人物であるが、テーバイのイスメーニオンに関わる由緒譚として位置づけられる[4]。
脚注
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