ジーザス
「ジーザス」とは、俗に(スラングとして)「嘆き・怒り・恐れ・落胆・失望などの強い感情の動きの表現」の意味で用いられる感動詞(感嘆詞)である。どちらかといえばネガティブな意味やニュアンスで用いられる表現であり、日本語だと「なんてことだ」「嘘だろ……」に相当する。
「ジーザス」は、そもそもは「ジーザス・クライスト(Jesus Christ)」のことであり、すなわち「イエス・キリスト」の英語読みである。(日本語における「イエス」という読み方は、ギリシア語・ラテン語の読み方を参照しているとされる)。つまり、感動詞としての「ジーザス」は、「神(あるいは救世主)に縋る気持ちや助けを求める気持ちの表れ」である。その意味では「オーマイガー(Oh my God)」とも相通ずる。
スラングとしての「ジーザス」は、キリスト教文化から生まれた言葉には違いないが、すでにキリスト教との強い意味的な結びつきはない1個の感動詞となっているといえる。絶句して「ジーザス」とつぶやく人が、必ずしもキリスト教への信仰心を表明しているとは限らない。
なお「ジーザス(Jesus)」のアルファベット表記は、もともと人名(=固有名詞)であるため、先頭大文字で「Jesus」と表記するのが正しく、先頭小文字の「jesus」という表記は不正確である、と判断される。もっとも、「jesus」表記が全く使われないわけではない。
「ジーザス」の語源・由来
「ジーザス(Jesus)」は、ヘブライ語の人名「イェホーシューア(「ヨシュア」とも読む)」を語源とする語である。これがギリシャ語およびラテン語では「イエス」に近い発音で読まれるようになり、さらに各言語において読みやすい発音に変化していった。ちなみに、「イエス」は、ラテン語では「イエースース(Jesus)」、英語では「ジーザス(Jesus)」、ドイツ語では「イエズス(Jesus)」、フランス語では「ジェジュ(Jésus)」、イタリア語では「ジェズ(Gesù)」、中国語では「イエスー(耶稣)」と呼ばれている。
「ジーザス」に関連する表現や言い回しの例
「Oh ジーザス」の意味
「Oh ジーザス(Oh Jesus)」は、「ジーザス」に詠嘆の「oh」を添えた表現であり、「ジーザス」とほぼ同義のスラングである。困難や危険に直面したような場面で英語話者が思わず口走るフレーズである。「まじジーザス」の意味
「まじジーザス」は、日本語において「本当にひどい」「心底嫌だ」といった意味・ニュアンスで用いられることのある俗な表現であり若者言葉である。英語のスラングとしての「ジーザス」の意味をそのまま踏襲しているといえる。「まじ」は強調表現であるとともに、「まじ◯△」という表現パターンにすることで「まじやばい」のように「形容表現である」ことを示す効果もある。
「ホーリージーザス」の意味
「ホーリージーザス(Holy Jesus)」は、「聖なるイエス」という意味の英語表現である。「ホーリークライスト(Holy Christ)」ともいう。いずれもイエス・キリスト(ジーザス・クライスト)を称える言葉である。「チョコレートジーザス」の意味
「チョコレートジーザス」は、株式会社Waffleが沖縄県が北谷町美浜に構えるアパレルセレクトショップの名称である。ヒップホップカルチャーの土台とする海外アパレルブランドの商品や自社オリジナル商品などを扱う。「ジーザス」の使い方・例文
もしも「ジーザス」というスラングを使いそうになったら、周りを見渡してみるといい。自分ではあまり気にしていなかったかもしれないが、熱心なキリスト教信者はむやみに神の名前をつぶやかれたくないものだ。世界で一番有名な宗教家については、さまざまな意見があるだろう。それでも、ジーザス・クライストは有力候補だという意見に反対はないはずだ。彼の功績を知らない人でも、その名前と容姿は知っているのだから。
「Oh ジーザス!」と息子が叫んだのを、母親は注意した。しかし、ほどなくして彼女はまったく同じ言葉を口走っていた。なにしろ、目の前には死んだと思っていた夫がいたのである。その驚きは、とても説明できるものではなかった。
女子高生たちはフードコートの中で、自分たちの騒々しさに気がついていないようだった。「まじジーザス」と言って笑っていたのは、どうやら彼氏とのエピソードらしい。他人に聞かれていて恥ずかしくないのだろうかと、だんだん不思議になってきた。
自分の罪に自覚がある人ほど、教会に通うべきだといわれている。教会では神父のためになる説教が聞ける。懺悔室で話をしてみるのもいいだろう。いかなる罪人であっても、ホーリージーザスが見捨てることはないのだ。
沖縄県に行くのであれば、アパレルショップをまわるのがおすすめだ。日本とアメリカの文化が混じり合い、他の地域にはない雰囲気が生まれている。その中でも、チョコレートジーザスはヒップホップファンなら無視できないスポットである。
いくらジーザスの名を呼んでも無駄なときは無駄だ。交通事故を起こしてしまった直後、私は何度も「時間が巻き戻ればいいのに」と考えていた。しかし、どのような神様も、割れたフロントガラスを元通りにはしてくれなかった。
私は最初、「ヨシュア」が何を意味しているのかまったく分からなかったのだ。やがて、それが神の名前だと推測するようになった。ヨシュアがジーザスの別名だと気づくまでには、それほどの時間はかからなかった。
宗教の話は、日本で禁忌だとされていることも多い。ジーザスやブッダを話題にすると、嫌な思いをする人もいるからだ。一方、海外では宗教の話も平気でするのが一般的だ。お互いの信仰を知っていた方が、不毛な衝突を呼び起こしにくいのである。
そのピッチャーはまるでストライクゾーンにボールが入らなくなってしまった。ジーザスと叫ぶよりも先に、審判はフォアボールを宣言していた。先週までは絶好調だったのに、今では自分の右腕がうらめしい。彼は自己嫌悪に陥っていた。
イエス【Jesus】
イエズス【Jesus】
読み方:いえずす
ジーザス【Jesus】
イエス・キリスト
(Jesus から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 01:15 UTC 版)
イエス・キリスト(古代ギリシア語: Ίησοῦς Χριστός[注 1]、ヘブライ語: יְהוֹשׁוַּע[注 2]、 ラテン語: Iesus Chrestus[注 3]、漢字:耶蘇基督[1]または耶蘇[2](日本語読み:やそ[3][4]))は、ギリシア語で「キリストであるイエス」、または「イエスはキリストである」という意味。なお、イエス・キリストがキリスト教を創始したとされる人物である意を有するのは事実であり、本項では、ナザレのイエスについてのキリスト教における観点とその他について述べる。
注釈
- ^ 古代ギリシア語再建例: Iēsoûs Khrīstós イエースース・クリーストース、中世~現代ギリシア語: Ιησούς Χριστός [i.iˈsus xrisˈtos] 転写例: イイスース・フリストース
- ^ 聖書ヘブライ語: Yēšúa [ˈjɛ.ʃuː.ə], 転写例: イェーシュア
- ^ 古典ラテン語: Iēsūs Chrīstus [iˈeːsuːs ˈkʰriːstus], 転写例: イエースース・クリーストゥス、教会ラテン語: [ˈjeːzus ˈkristus], 転写例: イェーズス・クリストゥス
- ^ これは、プロテスタントを初めとする他教派と共同で翻訳した『共同訳聖書』に「イエスス」を用いたところ内外からの批判が多く、後続版である『新共同訳聖書』では「イエス」(一部はメシア)に統一されたことによる。
- ^ ブルトマンは、ギリシア語 Χριστός が翻訳されることなく Christus としてラテン語に導入されたことを、固有名詞化の一根拠としている[21]。
- ^ フィリピ3:20などに「主イエス・キリストが救い主として来られる」とある。ここでパウロが「キリスト」を称号として用いていたと想定すると、この句は単なる同語反復になる。
- ^ イエスの公生活中に「過越の祭り」が3回あったことから推定できる[57]。
- ^ 「人の子」はしばしばイエス自身の事を指して用いられる[62]。
出典
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- ^ イエスが父と呼んだ神 第三回 ナザレのイエスへのアプローチ (岩島忠彦:上智大学神学部教授)
- ^ マタイ 8:20、マタイ 9:6
- ^ マタイ 24:30
- ^ マルコ 13:26
- 1 イエス・キリストとは
- 2 イエス・キリストの概要
- 3 概要
- 4 名称
- 5 何者なのか
- 6 脚注
JESUS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 08:37 UTC 版)
「ジーザス (ゲーム)」の記事における「JESUS」の解説
研究・宇宙開発のベースとして衛星軌道上に建造された、地上2万 kmに浮かぶスカイラブ。ハレー調査船はここを母港として出発した。極超短波から重力波通信まであらゆる通信機材を搭載し、また世界に3台しかない最高性能のスーパーコンピューターが搭載されている。コンピューターシステムはハレー調査隊の一員であるアンドレイ・ベリーニが設計した。名称は「Julius Experiment Strato United System」の略称。
※この「JESUS」の解説は、「ジーザス (ゲーム)」の解説の一部です。
「JESUS」を含む「ジーザス (ゲーム)」の記事については、「ジーザス (ゲーム)」の概要を参照ください。
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