INDクイーンズ・ブールバード線とは? わかりやすく解説

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INDクイーンズ・ブールバード線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/16 14:42 UTC 版)

INDクイーンズ・ブールバード線
IND Queens Boulevard Line
E系統F系統M系統R系統がクイーンズ・ブールバード線を走行する。
概要
種別 高速鉄道
系統 ニューヨーク市地下鉄
所在地 ニューヨーク市
起終点 50丁目駅
ジャマイカ-179丁目駅
1日の乗客数 251,456人(2010年、平日)[1][note 1]
運営
所有者 ニューヨーク市
運営者 ニューヨークシティ・トランジット・オーソリティ
路線諸元
軌間 1,435 mm (4 ft 8 12 in) 標準軌
路線図
INDクイーンズ・ブールバード線
ジャマイカ-179丁目駅
169丁目駅
パーソンズ・ブールバード駅
サットフィン・ブールバード駅
ブライアーウッド駅
キュー・ガーデンズ-ユニオン・ターンパイク駅
75番街駅
フォレスト・ヒルズ-71番街駅
67番街駅
63番ドライブ-レゴ・パーク駅
ウッドヘイブン・ブールバード駅
グランド・アベニュー-ニュータウン駅
エルムハースト・アベニュー駅
(未成線・至 ロッカウェイ)
ジャクソン・ハイツ-ルーズベルト・アベニュー駅
(上層は未使用)
65丁目駅
急行線が分岐
ノーザン・ブールバード駅
46丁目駅
スタインウェイ・ストリート駅
急行線が分岐
36丁目駅
クイーンズ・プラザ駅
コート・スクエア-23丁目駅
5番街/53丁目駅
7番街駅
50丁目駅
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INDクイーンズ・ブールバード線(IND Queens Boulevard Line、QBLとも略される[2])はニューヨーク市地下鉄Bディビジョンの路線で、マンハッタン区クイーンズ区を結んでいる。全線地下を通り、マンハッタンから53丁目の下を通って東進しクイーンズ区ジャマイカに向かっている。マンハッタンおよびクイーンズ区ロングアイランド・シティの複線区間はIND53丁目線(IND 53rd Street Line)とも呼ばれる。

経路

INDクイーンズ・ブールバード線の起点はジャマイカ-179丁目駅E系統F系統)で、ヒルサイド・アベニューの下を複々線で走行している。ヴァン・ワイク高速道英語版の下で北に曲がり、アーチャー・アベニュー線からの複線(E系統)が合流する。そのすぐ先で西に曲がり、クイーンズ・ブールバードの下を走る。

ノーザン・ブールバードにある39番街複合換気施設(39th Avenue Ventilation Complex)

キュー・ガーデン-ユニオン・ターンパイク駅の東でジャマイカ車両基地に向かう連絡線が東に分岐する。この連絡線はY字型になっており、もう一方は西へ延びてキュー・ガーデンズ-ユニオン・ターンパイク駅のすぐ西で本線の下層に潜り、75番街駅を通過したところで本線に合流する。

フォレスト・ヒルズ-71番街駅M系統R系統の東端駅で、ここからはE系統・F系統・M系統・R系統がクイーンズ・ブールバードを西進し、グランド・アベニュー-ニュータウン駅を過ぎたところで北に曲がってブロードウェイの下に入る。ジャクソン・ハイツ-ルーズベルト・アベニュー駅には計画のみで終わった第二独立地下鉄網英語版用のトンネルがあり、駅の上層階(未使用)に繋がっている[3]。ブロードウェイ-ノーザン・ブールバード交差点では、ノーザン・ブールバード駅の西で急行線が西に曲がってノーザン・ブールバードの下に入る。一方、緩行線はいったん急行線と分かれてブロードウェイの下をさらに進み、スタインウェイ・ストリートで南に曲がった後さらに西に曲がってノーザン・ブールバードの下に入り、再び急行線と並走する。この区間はニューヨーク市地下鉄で2つしかない急行線と緩行線が別経路を通る区間の1つである(もう1つはINDカルバー線7番街駅-チャーチ・アベニュー駅間である)[2][4]

36丁目駅IND63丁目線(F系統)が分かれて41丁目の下をマンハッタンに向かっていく。クイーンズ・ブールバード線は引き続きノーザン・ブールバードの下をクイーンズ・プラザ駅まで走行する(E系統・M系統・R系統)。急行線(E系統・M系統)はマンハッタンに向かって44番ドライブの下を進み、緩行線は60丁目トンネル連絡線を経て北西に進むルート(R系統)とINDクロスタウン線に入ってジャクソン・アベニュー(ノーザン・ブールバードのクイーンズ・プラザ以南の区間)を進むルート(定期列車なし)に分かれる。ここからクイーンズ・ブールバード線は複線になる。

クイーンズ・ブールバード線はさらに西進し、53丁目トンネルイースト川を潜ってマンハッタン区に入る。レキシントン・アベニュー-53丁目駅を過ぎると西行き線は東行き線の上を通るようになる。5番街/53丁目駅の先で西行き線はIND6番街線の南行き緩行線と合流し、ここからIND63丁目線とその連絡線が始まる。ここで6番街線の急行線は53丁目の下を西に曲がり、クイーンズ・ブールバード線のすぐ南を通る。両線は7番街駅のホームを共有しているが、接続線は設けられていない。

その後、クイーンズ・ブールバード線は南に曲がってIND8番街線の下を通って50丁目駅の下層ホームに入線する。ここで42丁目-ポート・オーソリティ・バスターミナル駅の北で8番街線と合流する線路が分岐する。42丁目-ポート・オーソリティ・バスターミナル駅の最下層ホームには、かつてクイーンズ・ブールバード線からの南行き線 が入線し、8番街線の南行き線は駅の南で1本になっていた[5][6]が、長らく使われなかったこのホームは2013年6月に7系統延伸計画のため取り壊された[7]

駅一覧

地区
停車種別 停車系統 開業日 乗換・備考
ジャマイカ地区 ジャマイカ-179丁目駅 全て E  F  <F> 1950年12月10日
169丁目駅 普通 E F  <F> 1937年4月24日
パーソンズ・ブールバード駅 全て E  F  <F> 1937年4月24日
サットフィン・ブールバード駅 普通 E F  <F> 1937年4月24日 Q44セレクト・バス・サービス
INDアーチャー・アベニュー線 (E ) が合流
ブライアーウッド ブライアーウッド駅 普通 E  F  1937年4月24日 Q44セレクト・バス・サービス
ジャマイカ車両基地への連絡線
キュー・ガーデン地区 キュー・ガーデン-ユニオン・ターンパイク駅 全て E  F  <F> 1936年12月31日
フォレスト・ヒルズ 75番街駅 普通 E  F  1936年12月31日
ジャマイカ車両基地への連絡線、INDワールズ・フェア線の跡
フォレスト・ヒルズ-71番街駅 全て E  F  <F> M  R  1936年12月31日
レゴ・パーク地区 67番街駅 普通 E  M  R  1936年12月31日
63番ドライブ-レゴ・パーク駅 普通 E  M  R  1936年12月31日
エルムハースト ウッドヘイブン・ブールバード駅 普通 E  M  R  1936年12月31日
グランド・アベニュー-ニュータウン駅 普通 E  M  R  1936年12月31日
エルムハースト・アベニュー駅 普通 E  M  R  1936年12月31日
ジャクソン・ハイツ ジャクソン・ハイツ-ルーズベルト・アベニュー駅 全て E  F  <F> M  R  1933年8月19日 IRTフラッシング線 (7 ) 74丁目-ブロードウェイ駅
ウッドサイド 65丁目駅 普通 E  M  R  1933年8月19日
急行線が緩行線下へ潜り、分岐 (E  F )
ノーザン・ブールバード駅 普通 E  M  R  1933年8月19日
アストリア 46丁目駅 普通 E  M  R  1933年8月19日
スタインウェイ・ストリート駅 普通 E  M  R  1933年8月19日
急行線が合流 (E  F )
ロングアイランドシティ 36丁目駅 普通 E  M  R  1933年8月19日
IND63丁目線が分岐 (F  <F>)
クイーンズ・プラザ駅 全て E  M  R  1933年8月19日
緩行線がINDクロスタウン線 (定期列車なし) と60丁目トンネル連絡線 (R ) となって分岐する
コート・スクエア-23丁目駅 急行 E  M  1939年8月28日 INDクロスタウン線 (G )
IRTフラッシング線 (7 )
53丁目トンネル
ミッドタウン レキシントン・アベニュー-53丁目駅 急行 E  M  1933年8月19日 IRTレキシントン・アベニュー線 (4 6  <6>) 51丁目駅
5番街/53丁目駅 急行 E  M  1933年8月19日
IND6番街線との接続線 (M )
7番街駅 急行 E  1933年8月19日 IND6番街線 (B  D )
[note 2] 50丁目駅 急行 E  1933年8月19日 IND8番街線 (A  C ) (同一方向での乗り換えのみ)
IND8番街線に合流 (A  C )

注釈

  1. ^ 各駅での乗り換え人員を除く
  2. ^ 南行のみ

脚注

外部リンク


INDクイーンズ・ブールバード線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 15:34 UTC 版)

コート・スクエア駅」の記事における「INDクイーンズ・ブールバード線」の解説

マンハッタンにありE系統・M系統停車する駅については「23丁目駅 (IND8番街線)」、「23丁目駅 (IND6番街線)」をご覧ください。 コート・スクエア-23丁目駅Court Square23 Street ニューヨーク市地下鉄フォレスト・ヒルズ/ジャマイカ方面ホーム2021年04月) 駅情報住所23rd Street & 44th Drive ディビジョンBディビジョンIND路線INDクイーンズ・ブールバード線 運行系統 E (終日) M (平日23時まで) 構造地下駅 ホーム相対式ホーム 2面 線路数2線 その他の情報開業1939年8月28日 (82年前) (1939-08-28) 旧駅名/名称23丁目-エリー・アベニュー駅23rd StreetEly Avenue 次の停車駅北側の隣駅クイーンズ・プラザ駅: E M 南側の隣駅レキシントン・アベニュー-53丁目駅: E M 停車案内マーク説明 終日停車 配線図 凡例クイーンズ・プラザ駅レキシントン・アベニュー駅 INDクイーンズ・ブールバード線コート・スクエア-23丁目駅(コート・スクエア-23ちょうめえき、英語: Court Square23rd Street)は相対式ホーム2面2線の地下駅である。21丁目と23丁目の間の44ドライブ沿いにあり、同線のクイーンズ区内最西端の駅である。1931年から1933年にかけて、ルーズベルト・アベニュー駅までの東側区間一部として建設されていたが、まだ周辺輸送需要少なかったことから未完成のままであったその後沿線地域での商工業発展してきたことに伴い完成させることになった。クイーンズ・ブールバード線の初期開業区間やクロスタウン線の開業から6年遅れる1939年8月28日23丁目-エリー・アベニュー駅(23rd StreetEly Avenue)という駅名開業した。エリー・アベニューは20世紀初頭まで23丁目の名前であったホーム壁面には黒い縁取りのスカーレットレーキの横線引かれており、黒と茶色の地に白のサンセリフ体で "23RD ST.ELY AVE." とレタリング施した駅名標がスカーレットレーキの縁に合わせて取り付けられている、横線駅名標の下には小さな方向標記があり、"23RD" と "ELY" の駅名が黒い縁取りの白いレタリング交互に描かれている。ホームには等間隔で赤い I 形鋼建っており、1本おきに黒地に白のレタリング施した駅名標取り付けられている。 駅にはエントランス/出口三つあり、終日営業しているのは北端出口である。各ホームから階段上ってホーム連絡通路に出ると、マンハッタン方面ホーム側に出場専用自動改札機通常の自動改札機が各1台あり、階段44ドライブ-23丁目交差点北東角に出ることができる。ホーム連絡通路フォレスト・ヒルズ方面ホーム側にはINDクロスタウン線ホームへの長い連絡通路がある。シティバンクワン・コート・スクエアオフィスタワー建設した際、通路二手分かれて自動改札機とトークン・ブース、階段2本を備えた終日営業改札口設けられた。一つエスカレーター2本を備え44ドライブ南側シティバンクオフィスタワー構内直接出ることができ、もう一つ平日のみ営業ワン・コート・スクエアのエントランスプラザに出ることができた。エスカレーターセット通りに出る階段とは反対にビルロビーに出るようになっていた。改札口には日が差し込み通路にはニューヨーク市地下鉄唯一の動く歩道設置された。これらは2001年12月G系統平日に当駅止めになるのに合わせて導入された。 二つ目改札南端地図上は西端)にあり、ホームから1人幅の階段上がる鋼製フェンス仕切られホーム連絡通路に出る。マンハッタン方面側には自動改札機とトークン・ブースがあり、階段21丁目-44ドライブ交差点北東角に出ることができる。一方クイーンズ方面側には出場専用自動改札機が2台あり、階段21丁目-44ドライブ交差点南東角に出るでることができる。いずれの改札口にも、INDスタイル方向案内モザイク設けられている。 当駅には芸術作品2点展示されている。1点1992年にフランク・オルト(Frank Olt)が制作した Temple Quad Reliefs で、ガラスモザイクと陶製タイル構成されておりホーム壁面展示されている。もう1点2001年エリザベス・マレーElizabeth Murray)が制作した Streams で、ガラスモザイクからなり乗換通路壁面展示されている。

※この「INDクイーンズ・ブールバード線」の解説は、「コート・スクエア駅」の解説の一部です。
「INDクイーンズ・ブールバード線」を含む「コート・スクエア駅」の記事については、「コート・スクエア駅」の概要を参照ください。

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