ジャマイカ車両基地
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「ニューヨーク市地下鉄の車両基地一覧」の記事における「ジャマイカ車両基地」の解説
ジャマイカ車両基地 (ジャマイカしゃりょうきち、英語: Jamaica Yard) はクイーンズ区キュー・ガーデン地区のフラッシング・メドウズ・コロナ・パークの南端に位置する基地である。1936年の開業以来INDクイーンズ・ブールバード線のキュー・ガーデン-ユニオン・ターンパイク駅の北側に位置し、西側は同線のフォレスト・ヒルズ-71番街駅に、東側はブライアーウッド駅に接続している。また、1939年のニューヨーク万博博覧会会場への輸送を担ったINDワールズ・フェア線は当基地の東から北へ向けて分岐していたほか、当基地が同線の南側の終点駅となっていた。なお、INDクイーンズ・ブールバード線は地下線であるがこの基地は地上にある。この基地の建っている土地はかつてフラッシング川の沼地となっていた。アメリカ独立戦争の最中にはロングアイランドの戦いの後にイギリス軍に占有されていた。 この敷地はかつてニューヨーク市内の水道設備が建設されていた。1930年4月2日に敷地はインフラ部門からニューヨーク市交通委員会に移管され、その際にフォレスト・ヒルズ、キュー・ガーデンズ、フラッシングの各地区へ水を送っていたポンプ施設が解体されたため、その代替設備の建設費に50,000ドルが割り当てられた。この基地はもともとグランド・ストリートとクイーンズ・ブールバードの近くのサウス・エルムハーストとレゴ・パーク地区に建設される予定であった。その後、現在の場所に建設されることが決まると、近隣のフォレスト・ヒルズならびにキュー・ガーデン地区の住民が建設反対運動を起こした。しかしながら、基地は住宅から離れた位置に建設されるため問題は無いと考えた交通委員会の議長、ジョン・H・デラニーは建設中止を拒否した。 車両基地の建設は敷地が移管された1935年4月中に約半分が完成しており、最終的な総費用は約560,000ドルにのぼった。1964年8月、当基地には1965年5月に洗車機が設置される予定と発表された。現在基地はE系統、F系統、R系統に充当されているR46電車とR160電車の洗車・車内清掃・小規模な整備・留置が行われている。なお、平日に限りM系統に充当されているR160A電車も留置されているが、この編成はイースト・ニューヨーク車両基地で整備されている4両編成のものであるため当基地では整備を行っていない。 当基地は既存の施設で受け入れ可能な車両数に対し、受け入れる必要性のある車両の方が多くなっておりメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティは基地を拡張する計画を立てている。現在は受け入れ切れない車両を、ラッシュ時以外にジャマイカ-179丁目駅 - フォレスト・ヒルズ-71番街駅間の急行線に留置している。この拡張計画が実行されると、基地の受け入れ可能な車両数は現在の約2倍となる。この拡張計画は、1982年から1986年にかけてのMTAキャピタル・プログラム以来計画されている。また、INDクイーンズ・ブールバード線の信号自動化と共にCBTCの指令所を設置する予定となっている。 北緯40度43分12秒 西経73度49分41秒 / 北緯40.72000度 西経73.82806度 / 40.72000; -73.82806 (Jamaica Yard)
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