コンコース車両基地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 04:04 UTC 版)
「ニューヨーク市地下鉄の車両基地一覧」の記事における「コンコース車両基地」の解説
コンコース車両基地 (コンコースしゃりょうきち、英語: Concourse Yard) はブロンクス区の205丁目とジェローム・アベニューの交差点付近に位置する基地である。基地の敷地は1906年に作られたジェローム・パーク貯水池の跡地である。1912年に貯水池は放棄され、跡地には当基地のほか、リーマン・カレッジ、高等学校3校、公園、いくつかの公共住宅が建てられた。基地はもともとネイビー・アベニュー(現在のポール・アベニュー)、ジェローム・アベニュー、205丁目、ベッドフォード・パーク・ブールバードに囲まれていたが、基地を南に拡張し198丁目まで範囲を拡大した。 1960年代、ニューヨーク市立大学は、基地の上にデッキを建てブロンクス・コミュニティ・カレッジの新しいキャンパスを建設する予定でした。1970年には、線路の間に800本の柱を立てることになっており、デッキは1971年7月に完成する予定であった。しかし、この計画は柱がわずかに短く作られていることが発覚し頓挫した。その後基地の上に建物を建設する計画は2015年にニューヨーク市長のルーベン・ディアス・ジュニアにより発案された。計画書では、基地の上は開発の潜在性が高いことが判明し、複合住宅、小売店、リーマン・カレッジの拡大を行うこととしており、デッキ建設の費用は、3,500,000 - 5,000,000ドルになると予測されている。 基地には検車線3線と留置線36線の計39線があり、検車庫には30両、留置線には225両の車両を留置することが可能で、D系統に充当されるR68電車が主に留置されている。基地には洗車機があり、付近のジェローム車両基地に留置される列車の洗車を行うこともある。基地の南北から入出庫線が出ており、北側はINDコンコース線ノーウッド-205丁目駅 - ベッドフォード・パーク・ブールバード駅間で両方向に、南側はIRTジェローム・アベニュー線キングスブリッジ・ロード駅北側に接続している。 コンコース車両基地入口の建物とコンコース車両基地変電所は2006年2月9日に国立史跡に登録された。入口の建物は3階建ての建物2つからなっており、石灰岩の柱とアルミニウム製のドアがある。2つの建物は、アールデコ調の欄干のある鉄橋でつながっている。変電所は50フィート×100フィート(約464平方メートル)の大きさの1階建のレンガ造りの建物で、石灰岩の装飾とアルミニウム製の扉が付いたレンガ造りのパラペットが特徴的な建物である 北緯40度52分28秒 西経73度53分25秒 / 北緯40.87444度 西経73.89028度 / 40.87444; -73.89028 (Concourse Yard)
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