ISEE-3
分類:人工衛星
名称:ISEE-3(International Sun-Earth Explorer)/ICE(International Cometary Explorer)
小分類:科学衛星
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)/欧州宇宙機関(ESA)
運用機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
打上げ年月日:1978年8月12日
運用停止年月日:1997年5月5日
打上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打上げロケット:デルタ
打上げ場所:アメリカ東部宇宙ミサイルセンター
国際標識番号:1978079A解説:ISEE-3号は、太陽風を観測するためにアメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)が共同で打ち上げた探査衛星です。ISEEは、地球と太陽のラグランジュ点(2天体を結ぶ線を底辺とした正3角形の頂点にあたり、2天体の重力が均衡した位置)に位置し、太陽から放射されるプラズマ流やエネルギー粒子などの測定を行ないました。
その後、ISEE-3はICE(International Cometary Explorer)と名前を変え、85年にジャコビニ=ツィンマー彗星に接近、さらに86年にはハレー彗星に接近し、尾のプラズマの成分を観測して大きな成果を挙げました。ICEは2つの彗星に接近した初の探査機として有名です。
ISEE-3/ICEをよく知るためのアラカルト
どんな形をして、どんな性能を持っているの?
どんな目的に使用されるの?
宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
どのように地球を回るの?
分類:人工衛星ISEE-3/ICEをよく知るためのアラカルトをよく知るためのアラカルト
どんな形をして、どんな性能を持っているの?
どんな目的に使用されるの?
宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
どのように地球を回るの?1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
機体重量390キログラムの、円筒形をした科学観測衛星です。太陽からのプラズマ流、エネルギー粒子、電磁波、磁場などを観測することができます。
2.どんな目的に使用されるの?
ISEEの目的は、太陽風を地磁気の影響を最小限に抑えられる場所で観測し、太陽風のプラズマの運動状態と運動のメカニズムを調査することにありました。後にICEと名前を変え、彗星の尾のプラズマを観測する目的に使用されました。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
1978年から約4年間、太陽と地球のラグランジュ点で太陽風の観測を続けた後、月の重力などを利用して移動を開始。1985年9月11日にジャコビニ=ツィンマー彗星の尾の中を通過、さらに1986年3月にはハレー彗星の尾の中に入って、尾の成分を観測しました。その後は宇宙線の観測を継続、1997年5月5日に使命を終えるまで19年間も働き続けました。
4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
1977年10月22日に同時に打ち上げられたISEE1号、2号は、地球上空270kmの衛星軌道を少し離れた位置で周回し、太陽風の観測に成果をあげました。5.どのように地球を回るの?
地球と太陽のラグランジュ点(2天体を結ぶ線を底辺とした正3角形の頂点にあたり、2天体の重力が均衡した位置)に位置し、太陽の周りを周回しました。
アイス
名称:アイス(ICE)
小分類:彗星・小惑星探査
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1978年8月12日
運用停止年月日:1997年5月5日
打ち上げ国名:アメリカ
打ち上げロケット:デルタ2914
打ち上げ場所:ケープカナベラル空軍基地
ICE(アイス)は、元々は国際太陽地球エクスプローラー(探求者の意味)3号、略称ISEE-3として打ち上げられました。ISEE-3は、太陽と地球の引力が釣り合うラグランジュ点(L1)を巡る軌道上で、太陽からのプラズマや放射線を観測しました。1981年になってNASAは、ISEE-3の残りのロケット推進剤を使って軌道を変えれば、ジャコビニ・ジンナー彗星に接近させることができることに気づきました。こうして、ISEE-3はICE(国際彗星エクスプローラー)と名を変え、地球と月の間を何度も巡りながら速度を調節して、1983年12月に、ジャコビニ・ジンナー彗星に向かって飛び出して行きました。2年近くの飛行の後、彗星に約8,000kmまで近づいたICEは、彗星の近くで太陽風が流れを変える様子や、彗星から延びる尾を観測しました。
1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
幅1.7m、高さ1.6mの16角柱。側面から長さ49mのアンテナ4本と3mのブームを展張します。打ち上げ時の重量は478kgです。
2.どんな目的に使用されたの?
地球と月の中間のラグランジュ点(L1)を巡る秤動軌道において太陽風、太陽電波を観測。後にジャコビニ・ジンナー彗星の尾を観測しました。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
彗星の尾を直接観測、水と一酸化炭素イオンを確認、プラズマ密度の増加を観測しており、現在も運用を続けています。
4.打ち上げ・飛行の順序はどうなっているの?
1978年11月20日L1を巡る秤動軌道に到着、1982年6月10日、彗星に向かうための軌道修正を開始しました。1983年に4回の月フライバイにより地球の影響圏を脱出、1985年9月11日ジャコビニ・ジンナー彗星に7,862kmまで接近しました。
固有名詞の分類
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