FDシリーズとは? わかりやすく解説

FD シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 16:13 UTC 版)

ボクスホール・ヴィクター」の記事における「FD シリーズ」の解説

1967年から1972年までのFD発売されたのは、英国通貨危機先鋭的労働争議増加只中にある時であり、これにより価格上昇し品質下降した数値の上ではこの1,599 cc と1,975 ccOHCエンジンの設計(スラントフォー:Slant Four)は先進的なものであったが、偶力バランス崩れているという悪癖から米国符牒で言う「ヘイ・ベーラー」(Hay Baler:乾草圧縮梱包機)という綽名賜った。この車のサスペンション設計は、以前英国量産車お茶濁してたような部分遥かに少なく後輪伝統的なバネ代わりコイルスプリング使用したトレーリングアームパナールロッド位置決めされた固定車軸前輪ダブルウィッシュボーン形式であったしかしながらFD路上での性能耐久性は、標準の状態ではカタログ謳う程のものではなかった。独立チューナーのブライデンスタイン(Blydenstein)は、オーバーヘッド・カムシャフト効果的に改造施しヴィクター能力最大限発揮させた。 しかしFDは前席ベンチシートという伝統的なファミリーカーとしてのヴィクターからは距離を置き(とはいえベンチシート付のモデルもまだあったが)、快適で格好良いバケットシート前後席に注文することができた。これはヴィクター 2000(後に1970年フェイスリフト2000 SL)に標準で、ヴィクター 16001970年フェイスリフトでスーパ-と改名)にはオプションであった。よりスポーティ仕様のVX4/90と6気筒エンジンのヴェントゥーラにはバケットシート標準で、後者には1969年から可倒式バックレスト標準とされた。全てのバケットシート装着車コラムシフト標準であり、VX4/90とヴェントゥーラにはオプションオーバードライブ装着することのできるフロアシフトにすることもできた。 1968年2月ボクスホールは、ヴィクター FDボディーこれまで大型クレスタヴァイカウントにのみ搭載していた3.3 Lの6気筒エンジン組み合わせたボクスホール・ヴェントゥーラを発売した88 bhp (66 kW; 89 PS)の2 Lの4気筒エンジン搭載したヴィクター比べ123 bhp (92 kW; 125 PS)のヴェントゥーラは、増大した出力に応じてより大きな前輪ブレーキ・キャリパー備えていた。ヴェントゥーラは、その造作なく発揮する高性能のため兄弟モデルとはほぼ別の車であり、そういった意味で英国市場では同価格帯(1968年2月の税込価格£1,102)にこの車の明確な競合車存在しなかった。内装には回転計を含む計器類追加され外観では太いタイヤヴィクター間隔詰まった横棒仕立てグリルハーモニカ状となり屋根は黒のビニールレザー覆われていた。 1968年5月ボクスホール扱い車種ヴィクター FDを基にしたヴィクター エステート復活したサルーン同様にエステートには1,599 cc か 1,975 cc4気筒エンジン選択可能で、通常クレスタ搭載されている3,294 cc6気筒エンジン提供されていた。(3294 ccエンジンヴィクター エステート国内市場では唯一の6気筒エンジン搭載したヴィクターであったが、6気筒エンジン搭載サルーンは別名のヴェントゥーラが補完していた)エステート版では後輪サスペンション強化されベースの1,599 ccモデル以外は全モデル前輪ディスクブレーキであったFDサルーン標準トランスミッションコラムシフト3速MTであったが、4気筒モデルにも追い金を払えばフロアシフト4速MT注文することが可能であり、3,294 ccヴィクター エステートにはフロアシフト4速MT全体パッケージ内に含まれていた。1,599 ccモデル標準の前席ベンチシート足元空間確保するためにフロアシフト変速レバーは十分前方の床から生えていた。 FD販売FCより少なく1971年12月までの多少長い製造期間中に198,000台が生産された。1972年3月ヴィクター FE発売された後もFD新車販売されていた。少な生産台数は、1970年ボクスホール社の長期ストライキの影響海外市場幾つか販売止めたためであったFDカナダでボクスホール・ブランドやエンヴォイの名称を冠して販売され最後ヴィクターであり、ニュージーランドに公式に輸入(と組み立てが行われた最後ヴィクターでもあった。 1.6 と 2.0 Lの直列4気筒エンジン搭載したヴィクターは、ヴィクター 3300(後に3300SL)と命名され大型の3,294 ccクレスタ PCと共に販売された。(サルーンのみ、エステートは僅かが輸入)これらの車は4速MTGM製2速パワーグライドATを搭載して製造され、ごく初期除いてほとんど車がヴェントゥーラのグリル装着していた。ホールデン・トライマチック(Holden Trimatic)変速機最終モデル搭載されベンチシート(ごく初期モデルのみ)かバケットシート据え付けられていた。

※この「FD シリーズ」の解説は、「ボクスホール・ヴィクター」の解説の一部です。
「FD シリーズ」を含む「ボクスホール・ヴィクター」の記事については、「ボクスホール・ヴィクター」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「FDシリーズ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「FDシリーズ」の関連用語

FDシリーズのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



FDシリーズのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのボクスホール・ヴィクター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS