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コンプティーク

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 01:16 UTC 版)

コンプティーク』(Comptiq) は、KADOKAWAのブランドである「角川書店」から発行されている、パソコンゲーム美少女などを取り扱うメディアミックス雑誌


注釈

  1. ^ 2013年末時、KADOKAWA エンターテイメント・コンテンツクリエーション事業統括本部 副統括本部長 兼 アスキー・メディアワークスブランドカンパニー長
  2. ^ 初の学生アルバイトである塚田正晃[注 1]は、「優れた「おたく」である読者と同じ目線で、いっしょに楽しみ、いっしょに苦しみながら歩んできた30年」と語っている。塚田はおたくを「好きなことに貪欲、誰よりも詳しい人でありたい、そのために労をいとわずどんどん吸収していくことのできる人」と規定し、繊細で傷つきやすい純粋な生き物と述べる。[2]
  3. ^ または「デジタルコンテンツ情報誌」。
  4. ^ 当時は同社製のザナドゥイースと並び、一年に渡ってTOP3を独占したこともあった。ファルコム側の企画持ち込みによるザナドゥの漫画単行本化が先行しており、そちらは初版だけで26万部程度売れている[5]
  5. ^ 判型はB5判。佐藤は新聞の経験しかなく、外部から集めた人材にも雑誌を経験した者がいなかったため、台割の学習から始めねばならなかった[3]
  6. ^ 以後、佐藤時代は一貫して女性アイドル。アイドルグループセイントフォーや有名になる直前の森高千里などが表紙を飾ったこともある。また「アイドル・データバンク」「DRAGON GYM」などアイドル関連記事も恒常的に連載。
  7. ^ 当時の表現に従うなら「改造」
  8. ^ プログラムに改変を加えるチート行為に関しては現代でこそ翻案権又は同一性保持権の侵害ともみなされうるが、この当時は、コンピュータプログラム著作権は厳密ではなかったため、ユーザーによる改変やその発表・雑誌への掲載も概ね自由に行われていた。しかし、この件では制作・発売元であるナムコの怒りを買ったが、編集長の佐藤が度々謝罪に赴く内に、逆に裏技が売り上げ向上につながったことが判明して和解したという話もある[15]。佐藤は「ナムコに呼び出され声を録音され、ただ謝るだけだった。だがこの雑誌があまりにも売れ、凸版印刷の担当者から「田中金脈問題の時の文藝春秋以来売れた」と言われたくらいで、相乗効果でゼビウスも非常に売れ、何度も謝るうちにナムコとも和解できることとなった」とも回想している[3]
  9. ^ 塚田「ここぞとばかりにまだ無名だった「中山美穂」!と打ち返した。私が偉いわけではなく、中山美穂が偉いというか素敵だったのである」[2]
  10. ^ 増刷分にはその旨が書かれた帯が付いていた
  11. ^ 安田は当時のファンタジー小説における翻訳家の第一人者で、USAのテーブルゲーム事情なども取り扱った。黒田はウォーゲーム戦国大名の作者で、天下統一シリーズのデザインも行うなど、両人ともRPG、ボードゲーム、ウォーゲームなどに精通していた。
  12. ^ 佐藤は、後述のお家騒動で角川歴彦に付いて設立したメディアワークスで電撃ブランド関連の仕事を経て角川に復帰し、2013年にはKADOKAWA代表取締役社長にまで就任しているが、「コンプティークが30年生きながらえたということは、時代の変化に対応しながらメガトレンドに乗ってきたからだと思います。」「メガトレンド側にいないといくら努力しても報われないことを体感してきた」とおもちゃ業界時代のことまで含めて要諦を述べ、また、「団塊世代の子どもたち」世代の求めるものに対応できなければ、あるいは彼らが卒業してしまうと一挙に市場が収縮する、と団塊Jr.の年齢入りのおもちゃやアニメ・まんがの歴史年表を作って編集部の壁に貼っていたというほど団塊Jr.を重視していたことを語っている[27]
  13. ^ 固定した売り文句なし。
  14. ^ 角川エース新人漫画賞の広告でも「少年エース/ガンダムエース/コンプティークなどのコミック誌に掲載されるチャンス!」と謳っている
  15. ^ 『コンプティーク 2013年12月号』ではロードス島戦記と並ぶ扱いで歴史特集まで組まれている。
  16. ^ 例えば2005年11月号のSHUFFLE!の登場人物ネリネのフィギュアなど。
  17. ^ 月刊少年エース』や『ヤングエース』、『ケロケロエース』、『月刊Asuka』、『月刊コンプエース』とともに角川書店が発行する5つの雑誌共同主催の角川漫画新人賞に参加しており、『コンプエース』との共同の特別賞を持っている
  18. ^ 『らき☆すた』は2017年8月号で不定期連載化が告知された。
  19. ^ たにはらなつきとあやせりおの合同ペンネームである。
  20. ^ テイルズ オブ マガジンの刊行終了に伴い移籍。
  21. ^ 冨田頼子、加茂靖子、浦畑達彦によるチーム。

出典

  1. ^ BCN This Week 1983年10月31日 vol.46「コンプティーク 角川書店と提携 雑誌と連動でFC店展開BCN
  2. ^ a b c d 『コンプティーク 2013年12月号』 pp.296-297
  3. ^ a b c d e f g 『コンプティーク 2008年12月号』pp350-355
  4. ^ 創刊30周年で一段とパワーアップ!!さらに特別編集“艦娘型録(かんむすかたろく)”発売決定! デジタルコンテンツ情報誌『コンプティーク』リニューアルのお知らせ |株式会社KADOKAWAのプレスリリース
  5. ^ 『コンプティーク 2013年12月号』 p.290
  6. ^ エロゲー雑誌が国会の俎上にあがった日。1980年代のアダルトゲーム黎明期事情(後編)【『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』連動企画第11回】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com (2023年12月17日). 2023年12月28日閲覧。
  7. ^ 「文芸の角川書店がパソコンゲーム誌を手がけたきっかけは、角川歴彦と佐藤辰男の出会いがなければ実現しなかった。」[3]
  8. ^ a b c 角川グループホールディングス 第59期第3四半期報告書 2012年4月1日~2012年12月31日 角川通信 2013冬号 vol.33
  9. ^ a b c d 『コンプティーク 2002年12月号』 pp.123-129
  10. ^ 「当時姿を見せはじめていた他のパソコン専門誌とは違い、かなりくだけた内容で話題を集め」[9]
  11. ^ 『佐藤辰男(角川グループホールディングス代表取締役社長)『コンプティーク』編集長時代を語る!』 - 「『コンプティーク』誕生の経緯」 | レトロゲーム総合配信サイト、プロジェクトEGG
  12. ^ Oh!FM-7:コンプティーク - コンプティーク 1984年5/6月号
  13. ^ 佐藤辰男「創刊号が7万部刷って半分、それより絞ったのに返品7割でした。馬場さん以降も売れない号が続きましたね。」[3]
  14. ^ Oh!FM-7:コンプティーク - コンプティーク 1984年9/10月号
  15. ^ レトロゲーム総合配信サイト、プロジェクトEGG 『佐藤辰男(角川グループホールディングス代表取締役社長)『コンプティーク』編集長時代を語る!』 - 「『コンプティーク』と『コロコロコミック』」 - ウェイバックマシン(2018年2月1日アーカイブ分)
  16. ^ Oh!FM-7:コンプティーク - コンプティーク 1986年1月号
  17. ^ 『コンプティーク 1999年1月号』 1999年1月1日 角川書店 pp.85-89
  18. ^ 佐藤「当時のパソコン雑誌は、みんなプログラムを載せたりしていたけど、月刊化するときにね、僕はそういうのでないもの、“角川らしい雑誌”というものをつきつめていった。それで、よりエンタテイメントに振っていこうというところに落ち着きましたね。」[3]
  19. ^ Oh!FM-7:コンプティーク - コンプティーク 1986年6月号
  20. ^ 佐藤「創刊するファミコン誌を抱えて、コンプティークは情報誌でない路線を歩まざるを得なくなったんですよ。そこで、ロールプレイングゲームにのめりこんでいった。それがマンガも小説もある雑誌に変わっていくきっかけ。」[3]
  21. ^ ラノベ史探訪(16)-今、ふたたびの『ロードス島戦記』 | ライトノベル研究会
  22. ^ 『佐藤辰男(角川グループホールディングス代表取締役社長)『コンプティーク』編集長時代を語る!』 - 「『ロードス島戦記』に至るまで」 | レトロゲーム総合配信サイト、プロジェクトEGG
  23. ^ 『コンプティーク 2013年12月号』 pp.294-295
  24. ^ コンプティーク編集部 『ちょっとエッチな福袋〈第1集〉』 富士見書房 1987年2月20日 ISBN 978-4829170274
    コンプティーク編集部 『ちょっとエッチな福袋〈第2集〉』 富士見書房 1988年1月10日 ISBN 978-4829170496
  25. ^ 「パソコン以外のアイドルネタなど当時のオタクを引きつけるコーナーも豊富だったため、読者も幅広く獲得することができた。」[9]
  26. ^ 『佐藤辰男(角川グループホールディングス代表取締役社長)『コンプティーク』編集長時代を語る!』 - 「ゲームメーカー行脚の思い出」 | レトロゲーム総合配信サイト、プロジェクトEGG
  27. ^ 『コンプティーク 2013年12月号』 pp.292-293
  28. ^ 『コンプティーク 2013年12月号』pp.88-89
  29. ^ コンプティーク:「艦これ」付録人気で異例の重版 まんたんウェブ
  30. ^ デジタルコンテンツ情報誌『コンプティーク』12月号 重版のお知らせ ニュースリリース | 角川書店 | KADOKAWA 2013年11月12日
  31. ^ “コンプティーク30周年期年号、いよいよ今週末発売! 話題のサウンド・プロデューサー“Mitchie M(ミッチー・エム)”とのコラボ映像も完成!”. PRTIMS. (2013年11月7日). https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000350.000007006.html 2013年11月9日閲覧。 
  32. ^ comptiqのツイート(707872979737128960)
  33. ^ a b c d e 社団法人日本雑誌協会JMPAマガジンデータによる該当期間中に発売された雑誌1号当たりの平均印刷部数。


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