AtheOS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/13 17:24 UTC 版)
開発者 | Kurt Skauen |
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OSの系統 | AmigaOS BeOS-like |
ソースモデル | オープンソース |
最新安定版 | 0.3.7 |
プラットフォーム | x86 |
既定のUI | GUI |
ライセンス | GPL |
ウェブサイト | [1] |
AtheOSはx86ベースのPCで動作する自由ソフトウェア のオペレーティングシステム (OS) である。当初、AmigaOSのクローンを目指し作成されていたが、後に、方針を転換している。開発は中断されており、幾つかのプロジェクトへとフォークした。現在ではAtheOSのソースから派生しているSyllableがその直系の後継であるといえる。
公開時には既に実用となる完成度であり、公式サイトがAtheOSにより運用されていた。 SMPへの対応や、マイクロカーネルを意識したスレッドの多用など、ソースこそ洗練されているといえない部分を含むものの、先進的な設計であった。
名前の"AtheOS"はギリシャ神話の女神アテナから取られているが、スペルは無神論者を意味する語と同じになっている。発音としてはアテオスと読む。 日本語はフォントを持っていれば表示は可能であるが、IMEの実装等は行われておらず、日本での情報や利用者は少ない。
歴史
AtheOSは1994年から2000年初頭に掛けてノルウェーのコンピュータプログラマ、Kurt Skauenによって作成され、2000年の3月、usenetで世界へ公開された。ライセンスは自由ソフトウェアであるが、SkauenはOSの完成度の向上のために、他の開発者の貢献を受け入れる事に躊躇いがちで、開発は停滞し、幾つかのプロジェクトへとフォークすることとなる。
2002年3月にcosmoeとして、カーネルはLinux、ウィンドウシステムはXFree86を使い、AtheOSのAPIを実装するプロジェクトが立ち上がった。
2002年7月には開発の停滞に業を煮やし、AtheOSのソースツリーを元に別プロジェクトとして開発を続行するSyllableが発足している。
2007年時点で公式サイトは停止し、Syllableのサイトにミラーが残っているのみであるが、Syllableのサイトでは特に言及はない。 AtheOSとしての開発は中断されたままであるため、事実上停止したといえる。
Skauenは、AtheOSで動作するブラウザABrowseweb browserを作成するためにKHTMLの移植も行っている。
特徴
- OS独自のネイティブな64ビットジャーナリングファイルシステム、AtheOS File System(通常、AFSと呼ばれる)の実装。
- SMPのサポート。
- オリジナルのレガシーフリーなオブジェクト指向のGUIアーキテクチャ。
- POSIX規格の大部分のサポート。
- マルチスレッド化されたプリエンプティブ・マルチタスク。
- オブジェクト指向の言語C++で書かれているAPI。
ATHEOS(アシオス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/22 04:15 UTC 版)
「Variante -ヴァリアンテ-」の記事における「ATHEOS(アシオス)」の解説
政府直属の機関で、表向きはバイオ技術関連の特殊法人企業となっている。その実体は“キマイラ”を捕獲、または討伐・採取し、研究を進める組織である。 奥田代表を頂点に、複数の課から構成されている。またいくつかの研究施設を持っており、そこが実質的な活動拠点となっている。 また、ATHEOSの上には「理事会」なるものが存在し、彼らの意思も活動に反映されている。 宝生 アイコ(ほうしょう アイコ) 15歳。“キマイラ”に家族ともども殺害された少女。しかし、その左腕にキマイラを宿した状態で復活した。 左腕のキマイラは心臓部と直結しており、アイコの生還要因はここにある。したがって、左腕のキマイラを摘出すればアイコは死亡してしまう。また左腕はアイコの意志とは独立して動く。平常時や、アイコの戦闘意欲が高まっている際は、アイコ自身の意識によって左腕を制御することが可能。 復活後、自分の生きる意味を見失っていたが、須堂の呼びかけによって生きる気力を取り戻した。現在はATHEOSの一員としてキマイラと戦い、自分の居場所を作ろうとしている。 左腕のキマイラは、実の父親のもの。万能抗体の被験者だった父親と、一般人であった母親との間に生まれた、いわばキマイラの血を引く第二世代。須堂を信頼しており、彼のためならば危険な任務もこなすことが出来る。 キマイラが人間の変異体だと知ってからは、完全に戦意を喪失。その後須堂の声によって覚醒するまで、心の殻に篭っていた。 須堂 ヒロミ(すどう ヒロミ) ATHEOSの調査員。宝生家一家殺人事件で、担当していた調査員も彼である。額にバンダナもしくは帽子を身につけているが、これは頭部にある傷跡を隠すためである。 ある事件をきっかけにATHEOSに入社。以来、主に“キマイラ”の捕獲任務に当たっている。誠実な人柄の割にうっかりミスも多く、本編でも何度か始末書を書かされている。 自身の経験からか、アイコには特別な感情を抱いている。彼女を立ち直らせたり、褒めたりするのは彼くらいである。もっとも、彼女の左腕のキマイラを恐れていないわけではないらしい。 14年前、中学1年のとき、ナナと名乗る少女を匿った。ナナは何者かに追われていて、雨の中を傘も差さずに逃げていた。彼女を追いかけていたのがATHEOSだったのである。 ナナを匿った翌日、遂にATHEOSに発見されてしまう。須堂はナナを連れて逃げるが、その時突然ナナがキマイラ化してしまう。恐怖に駆られた須堂は、ATHEOS社員が持っていた銃を使ってナナを射殺。 以来、須堂は「キマイラを生の苦しみから救う」為にATHEOS調査員として働いている。 東風河(こちがわ) ATHIOSの研究所員。アイコの担当で、普段はアイコの各種精密検査をしている。 組織の闇の部分まで知っているらしく、須堂に対して「あまり詮索するな」と注意することもあった。 アイコによると「私を、実験動物のような目で見る」人。武田に言わせれば「冷血女」。 臼井(うすい) ATHIOSの調査員。部署名はわからないが「課長」の肩書きを持つ。ヒロミの直接の上司。 14年前のナナ失踪事件の際、彼女を追っていたATHEOS社員の一人。ヒロミを会社に引き入れた人物で、ヒロミも彼のことは信頼していた。 奥田(おくだ) ATHEOSの代表であり、組織の表と裏、両方の顔役である。 理事会にも出席し、組織上層部とも交流がある。しかし奥田自身は理事会を嫌悪しているらしく、独断で物事を進めたり、内部情報を隠匿したりしている。 東風河の実の父親で、ATHEOSの全てを知る。彼の父は万能抗体の生みの親であり、その研究所に奥田も足を踏み入れたことがある。だがその研究に憎悪を覚えた奥田は、父親を射殺。愛した女性(東風河の母)が病を患ったとき万能抗体を注入。しかしその抗体によって女性のキマイラ化が始まってしまう。奥田は彼女を射殺、以後彼女を復活させるためにキマイラを用いることを画策、ATHEOS本社にて研究を重ねている。 武田(たけだ) ATHEOSの調査員。アイコを理解しないが、キマイラに襲われた時に彼女に助けられたことがある。しかしながらアイコに対する偏見は消えなかった。
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