ファイル階層構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 23:01 UTC 版)
「GoboLinux」の記事における「ファイル階層構造」の解説
GoboLinuxの階層構造では、ファイルはシンボリックリンクを使用して/System/Indexをルートとするインデックスライクな構造で機能的カテゴリに分類されている。全ての実行可能ファイルは/System/Index/bin配下にアクセス可能であり、全てのライブラリは/System/Index/lib配下にアクセス可能であるなどといった具合である。これにより、/usrに格納される特に重要ではないファイルと、ルートディレクトリのサブディレクトリに直接格納される極めて重要な緊急ファイルとの間に生ずる区分けのような、Filesystem Hierarchy Standardの伝統的区分けの多くは排除される。GoboLinuxの開発者らは、これらの区分けはかつては大変有用であったが、GoboLinuxのスキーマではもはや必要ないと主張している。
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「GoboLinux」の記事における「ファイル階層構造」の解説
GoboLinuxの設計はNeXTSTEP、AtheOSおよびBeOSのような初期のシステムに影響された。これらのシステムは全て、UNIXとの互換性をかなりの程度まで維持しながら独自のファイルシステム構造を採用したものである。GoboLinuxツリーのルートにはPrograms、Users、System、Files、Mount、Depotの6個のディレクトリが存在する。それぞれの内容を以下に示す。 /Programs/ - このディレクトリにはシステムにインストールされたプログラムごとに1つのディレクトリが含まれる。各プログラムのディレクトリには1つ以上のバージョンのディレクトリが順番に含まれ、必要に応じてSettingsおよびVariableサブディレクトリも含まれる。Programs配下パスの例としては、/Programs/Bash/3.0/bin/bashや/Programs/Xorg-Server/Settings/X11/xorg.confが挙げられる。 /Users/ - このディレクトリには各ユーザーのホームディレクトリが含まれる。ユーザー "harley" のホームディレクトリは/Users/harleyである。 /System/ - このディレクトリには重要なシステムファイルが含まれる。システムファイルのほとんどはシステムアプリケーション(例えば/System/Settings/passwd)とGoboLinuxスクリプト(例えば/System/Index)が管理する。/Index/ - ファイルシステムインデックス:/Programs配下にあるファイルへのシンボリックリンクと共に、以下のディレクトリが含まれる:bin/ - 各プログラムのbinディレクトリにあるファイルへのリンクが含まれる。 include/ - このディレクトリには各プログラムのincludeディレクトリからのファイルへのリンクが含まれる。 lib/ - 各プログラムのlibディレクトリにあるファイルへのリンク。 share/ - 各プログラムのshareディレクトリにあるファイルへのリンク。 Environment/ - 環境ファイルへのリンク。各プログラム自身が固有の環境変数を登録できるようにするために、環境ファイルはキャッシュファイルにコンパイルされシェルによりロードされる。 Tasks/ - 各プログラムのブートタスクであるResources/Tasksディレクトリへのリンク。 Settings/ - 設定ファイルと各プログラムのSettingsディレクトリにあるファイルへのリンク。BootScripts/ - システムブート中に使用されるスクリプト。これは/Programs/BootScripts配下にあるディレクトリSettings/BootScriptsへのシンボリックリンクである。 Variable/ - ログ、テンポラリ、トランジェントおよびスプールファイルといった多目的ファイル。tmp/ - テンポラリファイル。 Kernel/ - カーネル関連のディレクトリ。Boot/ - オペレーティングシステムブートストラップ中に使用されるプログラムと設定ファイル。ここはカーネルイメージとブートローダ設定ファイルが置かれる場所である。 Devices/ - デバイスファイル(Udevにより管理される)。 Modules/ - カーネルリリースにより編成される、様々なカーネルモジュールが含まれる。 Objects/ - (カーネル2.6シリーズのsysfsファイルシステムに導入された)カーネルデバイスツリーのビューを提供する。 Status/ - カーネルステータスファイル(procファイルシステムにより管理される)。 /Files/ - Filesには、プログラムが使用するがプログラム自身の一部ではない構造化されたデータが格納される。これらのファイルは通常フォント、コーデック、およびプラグイン(またはその他パッケージ管理を必要としないであろうファイル)のようにスタンドアローンなエンティティである。加えて、各プログラムはサイト固有のデータを保存するためにプログラム自身のサブディレクトリを定義するかもしれない。例として、Compile(GoboLinuxパッケージコンパイルフロントエンドツール)は自身のサブディレクトリを定義する。 /Mount/ - 追加のローカルファイルシステムやリモートファイルシステム用のマウンティングポイント。一般的なサブディレクトリはCD-ROM、フロッピーおよびZipである。 /Depot/ - ユーザーファイル用のリポジトリ。このリポジトリはユーザーが適当に編成するように意図されている。/Depotのサブディレクトリは標準GoboLinux階層構造の一部とみなされない。
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