AS 565 (航空機)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/02 04:57 UTC 版)
AS 565 パンテル
AS 565は、アエロスパシアル社(現:エアバス・ヘリコプターズ社)が開発した軍用中型双発ヘリコプター。愛称は「パンテル」(Panther:ヒョウの意)、英語読みでパンサー。
概要
民間用ヘリコプターのAS 365 ドーファン2を基に開発された。機体は軽合金製で、メインローターは複合材製のスターフレックス・ヘッドに4枚ブレード、テールローターは11枚のブレードを持つフェネストロンを採用し、その上方に大きな垂直尾翼が付いている。
また、フェネストロンの前方には、両端に垂直安定板が付いた水平安定板がある。操縦席は並列複座で操縦系統は油圧作動方式の二重となっている。
燃料タンクはキャビン床下にあり、容積は1,135l。降着装置は前輪式で、前輪のみ2輪の引き込み脚。エンジンはチュルボメカ アリエルターボシャフトエンジンを2基搭載している。
派生型
- AS 565MA
- AS 365N2の海軍向け非武装型。
- AS 565MB
- AS 365N3の海軍向け対潜・対水上戦・捜索救難型。現在も生産中。
- 対潜装備としてディッピングソナーやMADなどを装備し、武装としてMk.46またはA244対潜魚雷2発やAS 15 TT空対艦ミサイル4発の搭載が可能。
- AS 565SA
- AS 365N2の海軍向け対艦・対潜型。
- AS 565SB
- AS 365N3の海軍向け対潜型。
- AS 565AA
- AS 365N2の陸軍向け武装型。68mmあるいは70mm無誘導ロケット弾ポッド、ガンポッド、ミストラル空対空ミサイルなどを搭載できる。
- AS 565AB
- AS 365N3の陸軍向け武装型。
- AS 565CA
- AS 365N2の陸軍向け対戦車型。HOTまたはTOW対戦車ミサイルを8発搭載可能。
- AS 565UA
- AS 365N2の汎用・輸送型。
- AS 565UB
- AS 365N3の汎用・輸送型。現在も生産中。
- Z-9C
- 中国の哈爾浜飛機製造公司が、AS 365Nを独自に改良した対潜ヘリコプター。
採用国
性能・主要諸元
- 主回転翼直径:11.94m(39.17ft)
- 全長:13.68m(45.88ft)
- 全高:3.97m(13.02ft)
- 自重:2,380kg(5,247lb)
- 最大離陸重量:4,300kg(9,480lb)
- エンジン:チュルボメカ アリエル2C ターボシャフトエンジン×2、エンジン1基につき635kW(851shp)
- 超過禁止速度:306km/h=M0.25(165ノット、190mph)
- 航続距離:827km(514nm)
- 飛行高度:5,865m(19,242ft)
- 上昇率:8.9m/s
- 海面上昇率:420m/min(29ft/s)
- 乗員:操縦士1または2名(対潜型は対潜オペレーター1名の計3名)
- 最大搭乗人数:10名
登場作品
ゲーム
- 『Project Reality(BF2)』
- フランス軍の7人乗りの輸送機としてMB型が登場する。
- 装備はAlcan Elips チャフフレア、FLIR(暗視装置)、小型物資。
脚注
注釈
出典
参考文献
- The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2024) (英語). The Military Balance 2024. Routledge. ISBN 978-1-032-78004-7
外部リンク
「AS 565 (航空機)」の例文・使い方・用例・文例
- JASマークは様々な商品に付いています。
- 一般的に保守的であるとされるWASPエリートのメンバーによって所有または運営されている会社または法律事務所を意味する
- NASAは打ち上げに問題がないと報告した
- ほとんどのBASICファイルは、ファイル名の拡張子.BASを使用する
- ASCII文字セットは最も一般的に用いられている文字セットである
- 1983年のパリのオルリー空港のASALA爆破は、8人を殺して、55人を負傷させた
- ASA感度という,アメリカ標準協会が定めたフィルムの感度
- RASシステムという,航空機のための安全情報提供システム
- ASEAN域内の工業化を進める計画
- ASNという,モータースポーツを統轄する機関
- TCASという,航空機用の安全装置
- アメリカ航空宇宙局(NASA)の協力のもと,ロッキード・マーティン社がこの映画を後援した。
- 宇宙開発事業団(NASDA)は9月10日,鹿児島県の種子島宇宙センターから,日本で3回目のH2Aロケットの打ち上げに成功した。
- NASDAは2005年2月までに,6回に分けて11基の衛星を打ち上げることを予定している。
- 国内最大の航空会社,日本航空(JAL)と3位の日本エアシステム(JAS)が経営統合し,新しい持ち株会社を設立したのだ。
- 本田技研工業が同社の人間型ロボット「ASIMO(アシモ)」の新しいモデルを発表した。
- 2月1日の朝,米国航空宇宙局(NASA)は非常事態を宣言した。
- コロンビアとの交信が途絶える直前,NASAは機体左側での温度の異常な上昇を示すデータを受信していた。
- しかし,その後,NASAはその考えを否定した。
- 6月10日,米航空宇宙局(NASA) が宇宙探査機「スピリット」を打ち上げた。
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