4つの前奏曲とは? わかりやすく解説

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リャードフ:4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
リャードフ:4つの前奏曲4 Preludes Op.46出版年1899年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 変ロ長調 Prelude B-durNo Data No Image
2 前奏曲 ト短調 Prelude g-mollNo Data No Image
3 前奏曲 ト長調 Prelude G-durNo Data No Image
4 前奏曲 ホ短調 Prelude e-mollNo Data No Image

スクリャービン(スクリアビン):4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):4つの前奏曲4 Preludes  Op.37作曲年1903年  出版年1904年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 変ロ短調 b moll2分30秒 No Image
2 嬰ヘ短調 fis moll1分30秒 No Image
3 ロ長調 h moll2分00 No Image
4 ト短調 g moll1分00 No Image

作品解説

2008年5月 執筆者: 齊藤 紀子

 《4つの前奏曲 作品31》と同じく1903年モスクワ作曲され翌年出版された。この時期スクリャービンについては、作品31の項を参照されたい。

第1曲目 変ロ短調 8分の9拍子 メスト悲しげに)
 この曲は、一時間かからず完成されたと伝えられている。メロディーの各フレーズ終わりで、同じ音を繰り返すところに哀愁響かせる幅広い音域行きつ戻りつする左手8分音符動きでは、テヌートルバートにより「メスト悲しげに)」の表情強調されている。

第2曲目 嬰へ短調 8分の9拍子 マエストーソ、フィエーロ(荘厳に傍若無人に
 この曲もまた、僅か1時間ほどで完成した伝えられている。前の曲から打って変わって打楽器要素の強い曲となる。音域高低移動させながら厚みのある和音次々と弾き続け各和音の残響重ねられていくような効果生み出す

第3曲目 ロ長調 4分の3拍子 アンダンテ
 マズルカ想起させる冒頭部分が、自由に変奏されていく。シンコペーション付点リズム織り混ぜたメロディーには、和音添えられる。 

第4曲目 ト短調 4分の3拍子 イラート、インペトゥオーソ(怒って激情的に)
 この曲では、左手オクターヴ激しリズムを弾く。右手は、それに部分的に同調する


スクリャービン(スクリアビン):4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):4つの前奏曲4 Preludes  Op.39作曲年1903年  出版年1904年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 嬰ヘ長調 Fis dur1分30秒 No Image
2 ニ長調 D dur1分00 No Image
3 ト長調 G dur1分00 No Image
4 変イ長調 As dur1分30秒 No Image

作品解説

2008年5月 執筆者: 齊藤 紀子

 《4つの前奏曲 作品31》と同じく1903年モスクワ作曲され翌年出版された。この時期スクリャービンについては、作品31の項を参照されたい。

第1曲目 嬰へ長調 4分の3拍子 アレグロ
 この曲のテクスチュアは、シューマンの《クライスレリアーナ 作品16》の第1曲目想起させる冒頭には、フェルマメンテ(断固として)という表記添えられている。

第2曲目 ニ長調 4分の2拍子 エレヴァート(気高く
 コラール風の荘厳な曲となっている。時折みられる増4度進行特徴的である。また、上声音価には4分音符スキップリズム4分音符による3連音符があり、アゴーギグの微妙な変化記譜ようとする作曲者意志感じられる

第3曲目 ト長調 4分の2拍子 ラングィード(気だるく)
 5対3ポリ・リズムの手法がとられている。この曲のラングィードという表記は、これ以後も度々採用されている。左手が弾く5連音符は、半音階的音の動き多用している。

第4曲目 変イ長調 4分の3拍子
 僅か16小節のこの曲は、前の曲と異なりホモ・リズム基調としたテクスチュアとなっている。そして、曲全体をfで貫き、この曲集の幕を閉じる。


スクリャービン(スクリアビン):4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):4つの前奏曲4 Preludes  Op.48作曲年1905年  出版年1906年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 嬰ヘ長調 Fis dur1分00 No Image
2 ハ長調 C dur1分30秒 No Image
3 変ニ長調 Des dur1分30秒 No Image
4 ハ長調 C dur1分00 No Image

作品解説

2008年5月 執筆者: 齊藤 紀子

 1905年作曲され、その翌年出版された。

第1曲目 嬰へ長調 4分の3拍子 インペトゥオーソ、フィエーロ(激烈に傍若無人に
 属7の和音と属9の和音変化形多用され文字通り激烈な響き生み出している。特に、左手オクターヴ跳躍が多いために高い演奏技術要し曲想激しさ増幅させている。終結部においては休符効果的に用いられている。

第2曲目 ハ長調 2分の4拍子 ポエーティコ・コン・デリツィーオ(詩的に無常快楽と共に
 幅広い音域を覆う右手和音は、その上声が音価長いのびやかメロディーとなっており、アルペジオ奏法美しさ際立たせるさざ波のようにうごめく左手に、このメロディーがかき消されないよう息の長い旋律線を聞き続けることが求められる

第3曲目 変ニ長調 4分の3拍子 カプリチオサメンテ、アッファンナート(気まぐれに、あえぎながら)
 2対3ポリ・リズム分散和音を弾く曲。アッファンナートは、これ以後スクリャービンがしばしば用いた表記である。弧を描くような右手に、幅広い音域下降する左手添えられている。

第4曲目 ハ長調 4分の3拍子 フェスティヴァメンテ(祭りのように)
 この曲では、低音前打音オクターヴ重ねられテクスチュアが、一度幅広い音域を鳴らす厚みのある響き生み出している。付点織り混ぜたリズム効果的で、文字通り祝祭的な曲となっている。


4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
カバレフスキー:4つの前奏曲4 Preludes Op.5作曲年: 1927-28年  出版年1929年  初版出版地/出版社: Muzykalny sektor 
グリフィス(グリフェス):4つの前奏曲4 Preludes Op.40作曲年1899-1900年 
清瀬 保二:4つの前奏曲作曲年1947年 
ヘラー:4つの前奏曲Quatre Préludes Op.79初版出版地/出版社: Hamelle 
モーツァルト:4つの前奏曲(ピアノのためカプリッチョハ長調Praeludium C-Dur K.395 K3.284a/K6.300g作曲年1777年 
グレツキ:4つの前奏曲4 Preludia Op.1作曲年1955年 

リャードフ:4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
リャードフ:4つの前奏曲4 Preludes Op.13出版年1887年  初版出版地/出版社Bessel 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 ト長調 Prelude G-durNo Data No Image
2 前奏曲 変ロ長調 Prelude B-durNo Data No Image
3 前奏曲 イ長調 Prelude A-durNo Data No Image
4 前奏曲 嬰ヘ短調 Prelude fis-mollNo Data No Image

リャードフ:4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
リャードフ:4つの前奏曲4 Preludes Op.39作曲年1895年  出版年1896年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 変イ長調 Prelude As-durNo Data No Image
2 前奏曲 ハ短調 Prelude c-mollNo Data No Image
3 前奏曲 ロ長調 Prelude H-durNo Data No Image
4 前奏曲 嬰ヘ短調 Prelude fis-mollNo Data No Image

ブルメンフェーリド:4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
ブルメンフェーリド:4つの前奏曲4 Préludes Op.12

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アレグロ ト長調 Allegro, G-durNo Data No Image
2 アンダンティーノ ホ長調 Andantino, E-durNo Data No Image
3 アレグレット 嬰ハ短調 Allegretto, cis-mollNo Data No Image
4 モデラート ニ長調 Moderato, D-durNo Data No Image

タンスマン:4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
タンスマン:4つの前奏曲Quatre Préludes作曲年1921年  初版出版地/出版社Max Eschig 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 IV Lent (pour Arthur Rubinstein)No Data No Image
2 Lent (hommage à Maurice Ravel)No Data No Image
3 VI Andante (pour Karol Szymanowski)No Data No Image
4 VII Moderato (Lily et Stanislas Landau)No Data No Image

サティ:4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
サティ:4つの前奏曲4 Preludes作曲年: 1886-92年  出版年1929年  初版出版地/出版社: Rouart-Lerolle 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 若い令嬢のためにノルマン騎士によって催され祝宴 "Fete donnee per des chevaliers Normands l'honneur d'une demoiselle"3分30秒 No Image
2 エジナール(アインハルト)の前奏曲 "Prelude d'Eginhard"2分00 No Image
3 ナザレ人の第1の前奏曲 "Premier prelude du Nazareen"5分30秒 No Image
4 ナザレ人の第2の前奏曲 "Deuxieme prelude du Nazareen"4分00 No Image

スクリャービン(スクリアビン):4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):4つの前奏曲4 Preludes  Op.22作曲年1897年  出版年1898年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 嬰ト短調 gis moll2分00 No Image
2 嬰ハ短調 cis moll1分00 No Image
3 ロ長調 H dur1分00 No Image
4 ロ短調 h moll1分00 No Image

作品解説

2008年5月 執筆者: 齊藤 紀子

 1897年から翌年にかけて作曲され1898年出版された。1897年ピアノ協奏曲作曲している。また、モスクワ音楽院出身ピアニスト、ヴェラ・イワノヴナと結婚した年でもある。

第1曲目 嬰ト短調 4分の3拍子 アンダンテ
 曲全体通して1つ大きなクレッシェンドを築く、スクリャービン愛用ディナーミクの手法により、この曲集が幕を開ける。そして、息の長い右手メロディーに、幅広い音域上昇繰り返す左手分散和音添えられている。曲の終わりは、属和音となっている。

第2曲目 嬰ハ短調 8分の6拍子 アンダンテ
 この曲では、時折、2対3ポリ・リズム聞かれるメロディーは、音階的音の動き跳躍音程織り混ぜられている。そのため、僅か20小節という短さながら、印象的なライン聞かせるとなっている。

第3曲目 ロ長調 4分の3拍子 アレグレット
 休符を挟む装飾音印象的である。1拍後れて入る左手は、この曲のメロディー際立たせる役を買って出ているものの、時折アルペジオになるため、ひそやか主張忘れことはない。

第4曲目 ロ短調 4分の4拍子 アンダンティーノ
 クロス・フレーズの手法がとられている。右手は、フレーズ内で幅広い音域行き来し、その音価多様に変化させる左手もまた8分音符基調しながら、ときに2オクターヴ越え幅広い跳躍見せるが、滑らかな演奏要求される


スクリャービン(スクリアビン):4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):4つの前奏曲4 Preludes  Op.31作曲年1903年  出版年1904年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 変ニ長調ハ長調) Des dur(C dur)2分30秒 No Image
2 ヘ長調 F dur1分00 No Image
3 変ホ長調 Es dur1分00 No Image
4 ハ長調 C dur1分30秒 No Image

作品解説

2008年5月 執筆者: 齊藤 紀子

 1903年モスクワ作曲され翌年出版された。この曲が作曲される前年に、スクリャービンモスクワ音楽院でのピアノ教授から退いている。また、作曲年には、音楽評論家ボリス・ド・シュレーツェルの妹タチアナ思いを寄せるようになり、妻と4人の子供と別れることを考え始めている。モスクワ哲学協会に足を運ぶようになり、ロシア象徴主義神秘主義など、後年の作品影響を与えた思想触れようになったのもこの頃のことである。

第1曲目 変ニ長調 4分の3拍子 アンダンテ
 増6の和音使用絶え間ない転調により、新たな和声書法生み出している。クロス・フレーズの手もとられ空気中を浮遊するのような独特の曲想をもつ。変ニ長調開始するこの曲は、ハ長調で曲を閉じる。

第2曲目 嬰ヘ短調 4分の2拍子 コン・ストラヴァガンツァ(奇抜さと共に
 和音構築された曲。左手オクタ-ヴ主体としている。

第3曲目 変ホ短調 2分の2拍子 プレスト
 右手が、主として中音域で5連音符を弾く。この5連音符は、ソット・ヴォーチェレガートで弾くように指示されている。左手は、その下でオクターヴを弾く。この曲の終結部分は、ほぼ1小節ごとに対比されるfとpp印象的である。

第4曲目 ハ長調 4分3拍子 レント
 第2曲目同じく和音構築された曲。半音階的音の動きが多いため、最後ドミナントトニック和声際立つ。なお、このドミナント和音前には、1小節分の全休符置かれている。


スクリャービン(スクリアビン):4つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):4つの前奏曲4 Preludes  Op.33作曲年1903年  出版年1904年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ホ長調 E dur1分30秒 No Image
2 嬰ヘ長調 Fis dur1分00 No Image
3 ハ長調 C dur0分30秒 No Image
4 変イ長調 As dur1分00 No Image

作品解説

2008年5月 執筆者: 齊藤 紀子

 《4つの前奏曲 作品31》と同じく1903年モスクワ作曲され翌年出版された。この時期スクリャービンについては、作品31の項を参照されたい。

第1曲目 ホ長調 4分の3拍子
 多声的な書法書かれている上声低声も、7度跳躍織り混ぜたライン特徴的である。

第2曲目 嬰へ長調 8分の6拍子 ヴァガメンテ(夢のように
 この曲のメロディーは、様々な音程の音が組み合わされている。隣り合った音の関係を考慮すると、冒頭表記されルバート自然に生み出されるだろう。

第3曲目 ハ長調 2分の2拍子
 打楽器的なタッチ基調としているが、途中で3回ほど、しなやかな曲線を描く下降音型が挿入されるリズムおもしろさ味わえる曲である。

第4曲目 変イ長調 4分の5拍子 アルディート、ベッリコーソ(大胆に勇ましく
 この曲の主旋律は8文音符を主体としているが、時折みられる16休符挟んだ3連音符宙に浮く音の響き味わい生み出している。右手は、この主旋律支え和音同時に弾く。また、左手は、跳躍の多いオクターヴとなっており、高い演奏技術要する




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