影響を与えた思想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/05 00:06 UTC 版)
バーブ(門)の名で知られるセイイェド・アリー・モハンマドの著作には、数字を文字で表すクロノグラムを説明したもの、カバラ的解釈法の解説、護符や占星術表に関するもの、数字を使った計算術などが多く含まれるが、その中のいくつかにはヌクタウィー教団のカバラ的象徴主義に類似するとみられる。なお、バーブ教も19という数を神聖視する。アリー・モハンマド・ナーゼム・アッ=シャリーアによると、バーブはマークー(英語版、ペルシア語版)で獄に繋がれている間にヌクタウィー派の思想を学び、それを『バヤーンの書(英語版、ペルシア語版)』で開示した思想の中に直接取り込んだという。 これに対して、セイイェディー(2008)は、ヌクタウィー派のいくつかの要素がバーブの著作に認められるのは確かだが、神の御業を直接、ペルシア文字の字母の中に見出だすヌクタウィー派と、バーブ教との間の隔たりは大きいと述べる。セイイェディー(2008)によれば、バーブ教では実際の字母ないし神聖文字そのものの問題については少ししか扱っておらず、その代わり、人類の操る神聖文字は神の表象であるという神秘的な世界観について扱っているのだ、という。
※この「影響を与えた思想」の解説は、「ヌクタウィーヤ」の解説の一部です。
「影響を与えた思想」を含む「ヌクタウィーヤ」の記事については、「ヌクタウィーヤ」の概要を参照ください。
- 影響を与えた思想のページへのリンク