影響を与える要素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 07:57 UTC 版)
年金財政(所得代替率)に影響を与える主な要素は人口関連と経済関連があり、この2つを勘案して将来の給付水準を設定する。 人口関連 出生率 出生率が低下すると、その世代が被保険者となる約20年後以降に被保険者が減少するため、将来の保険料収入が減少し、所得代替率が低下する。 寿命 寿命が延びると年金給付費が増大し、所得代替率が低下する。 経済関連 運用利回り 実質的な運用利回りが上昇すると、運用収入が増加し、所得代替率は上昇する。 賃金上昇率 実質賃金上昇率が上昇すると、保険料収入はその分上昇するが、年金給付費の延びはそれ以下(物価により改定)のため、所得代替率は上昇する。 物価上昇率 物価上昇率が低下すると、マクロ経済スライドの調整効果が減殺される(年金の名目額が減少しない範囲で調整する)ため、所得代替率は低下する。 厚生年金被保険者数・労働力率 被保険者数、労働力率が増加すると、保険料収入が増加し、所得代替率は上昇する。 積立金の水準 積立金が増加すると、運用収入が増加し、所得代替率は上昇する。
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