マクロ経済スライドとは? わかりやすく解説

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マクロけいざい‐スライド【マクロ経済スライド】


マクロ経済スライド(まくろけいざいすらいど)

少なくとも5年1度財政検証の際、おおむね100年間の財政均衡期間にわたり年金財政の均衡を保つことができない見込まれる場合は、年金額調整開始します
年金額通常の場合賃金物価伸びに応じて増えていきますが、年金額調整行っている期間は、年金支える力の減少平均余命伸び年金額の改定反映させ、その伸び賃金物価伸びよりも抑えることとします。この仕組みをマクロ経済スライドといいます
その後財政検証において年金財政の均衡を保つことができると見込まれるようになった時点で、年金額調整終了します
なお、このマクロ経済スライドの仕組みは、賃金物価ある程度上昇する場合にはそのまま適用しますが、賃金物価伸び小さく適用する名目額が下がってしまう場合には、調整年金額伸びゼロになるまでにとどめます。したがって名目年金額下げることはありません。
賃金物価伸びがマイナスの場合には、調整行いません。したがって賃金物価の下落分は年金額下げますが、それ以上年金額下げることはありません。

用語集での参照項目財政検証再評価物価スライド

マクロ経済スライド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/30 02:50 UTC 版)

マクロ経済スライド(マクロけいざいスライド)、またはマクロスライドとは、年金の被保険者(加入者)の減少や平均寿命の延び、更に社会経済状況を考慮して、年金の給付金額を調整する制度のことをいう。日本の年金においては2004年に導入された[2]。年金のスライド方式には「マクロ経済スライド」、「物価スライド」、「賃金スライド」の3通りの考え方がある。




「マクロ経済スライド」の続きの解説一覧

マクロ経済スライド(少子化と長命化に伴う年金の減額率)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 07:57 UTC 版)

日本の年金」の記事における「マクロ経済スライド(少子化長命化に伴う年金の減額率)」の解説

詳細は「マクロ経済スライド」を参照 2004年法改正では、給付負担見直し方については、最終的な保険料水準法律規定し保険料水準固定方式)、その保険料範囲内年金給付を行うことを基本とした。年金額改定は、新規裁定者68歳未満)は名目手取り賃金伸び率変動率)によるスライド既裁定者68歳以上)は物価伸び率変動率)によるスライドにより行われるこのためこれまでのように5年ごとの財政再計算保険料改定)は行わず財政状況検証するため、少なくとも5年一度、「財政の現況及び見通し」の作成財政検証が行われる(初回2009年以後2014年にも実施)。 また、財政均衡期間において、必要な積立金確保できないなど財政不均衡見込まれる場合には、賃金物価の変動合わせて少子化公的年金加入者の減少)や高齢化平均余命伸び)といった経済情勢社会情勢などの変動に応じて給付水準自動的に調整する仕組み(マクロ経済スライド)が導入された。マクロ経済スライドによる調整期間における年金額改定は、新規裁定者68歳未満)は名目手取り賃金伸び率変動率)×スライド調整率既裁定者68歳以上)は物価伸び率変動率)×スライド調整率により行われるスライド調整率公的年金加入者の変動減少)率×平均余命伸び率(0.997) 公的年金加入者の変動率3年度前の公的年金加入総数変動率3年平均平均余命伸び率(0.997)=65歳時の平均余命伸び率平均的な受給期間伸び率は0.3%)

※この「マクロ経済スライド(少子化と長命化に伴う年金の減額率)」の解説は、「日本の年金」の解説の一部です。
「マクロ経済スライド(少子化と長命化に伴う年金の減額率)」を含む「日本の年金」の記事については、「日本の年金」の概要を参照ください。

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