重力の差異と見かけの重力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:14 UTC 版)
「地球の重力」の記事における「重力の差異と見かけの重力」の解説
完全な球形で均一な密度(または中心からの距離のみに比例して密度が変化)の場合、重力場は地表上の全ての点で均一な大きさで、常に球の中心を向く。しかし、地球はこの理想的な球とは若干異なっており、その表面上で、重力の大きさや方向はかなり差異が生じている。さらに、「実効重力」や「見かけの重力」と呼ばれる、地球が物体に及ぼす正味の力は、地球の自転への内部の応答等、様々な要因によっても変化する。鉛直によってこの実効重力を測定することができる。 地球の実効重力の強さに影響を与える要素には、緯度、高度、当該地点の地形、地質等がある。 地表の見かけの重力は、ペルーのワスカランの9.7639 m/s2から北極海海面の9.8337 m/s2まで、約0.7%の差異がある。大都市では、クアラルンプールやメキシコシティ、シンガポールの9.766 m/s2からオスロやヘルシンキの9.825 m/s2までの差異がある。
※この「重力の差異と見かけの重力」の解説は、「地球の重力」の解説の一部です。
「重力の差異と見かけの重力」を含む「地球の重力」の記事については、「地球の重力」の概要を参照ください。
- 重力の差異と見かけの重力のページへのリンク