重力の差によって生まれる潮汐力とは? わかりやすく解説

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重力の差によって生まれる潮汐力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:01 UTC 版)

潮汐力」の記事における「重力の差によって生まれる潮汐力」の解説

ある重力場中に有限大きさを持つ物体があると仮定する。この時、物体表面もしくは内部任意の位置での潮汐力による加速度は、その位置での実際重力加速度ベクトルから物体重心での重力加速度ベクトル引き算したものになる。 この時、物体は必ずしも公転していなくても潮汐力発生する例え物体重力場の中を一直線自由落下するような場合でも潮汐力作用を受ける。 ある物体が他の物体重力場によって受ける潮汐力大きさは以下のようになるニュートンの万有引力の法則線形化すると、力を及ぼす物体 A が他方物体 B に及ぼす潮汐力は、近似的には A の中心からの距離の3乗反比例する両者中心結んだ直線 L 上では、潮汐力大きさ Ft は以下のようになるF t = 2 G M m r R 3 , {\displaystyle F_{t}={\frac {2GMmr}{R^{3}}},} ここで G は万有引力定数、M は重力場作る物体 A の質量、m は A の重力場によって潮汐力を受ける物体 B の質量、R は二つ物体の距離、r (≪ R) は物体 B の中心からの距離である。物体 B に働く潮汐力物体 A に近い側と遠い側の両方外向き働き、これによってこの二つの点は外に膨らむことになる。 潮汐力は2物体を結ぶ直線 L から離れた位置について計算できる。L に垂直な平面内では潮汐力内向き働きその大きさ線形近似F t / 2 {\displaystyle F_{t}/2} となる。 潮汐力効果は、中性子星ブラックホールといった、大きな質量持った小さな物体近くでは特に顕著になる。これらの天体落ち込む物体潮汐変形受けて細長く引き伸ばされる(これをスパゲッティ化 (spaghettification) と呼ぶ場合もある)。次節説明するような別の項を含む潮汐力は海の潮汐原因となる。この場合潮汐力を受ける物体は海に持った地球であり、力を及ぼす物体月と太陽である。潮汐力はまた天体自転と公転の同期 (tidal locking) を引き起こす

※この「重力の差によって生まれる潮汐力」の解説は、「潮汐力」の解説の一部です。
「重力の差によって生まれる潮汐力」を含む「潮汐力」の記事については、「潮汐力」の概要を参照ください。

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