2010年代後半 微細化の停滞とは? わかりやすく解説

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2010年代後半 微細化の停滞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:57 UTC 版)

CPU年表」の記事における「2010年代後半 微細化の停滞」の解説

2010年代後半になると、半導体集積ペース鈍化顕著となり、「ムーアの法則終わり」が語られだした。最先端半導体プロセスコスト微細化のたびに高騰続け東芝ルネサスGlobalFoundriesなど名だたる半導体メーカー開発競争から次々と脱落IBM半導体製造部門譲渡し撤退したインテルUMC先端プロセス立ち上げもたつき最先端ロジック開発競争では世界最大手の半導体製造ファウンドリとしてトップを走るTSMCサムスン電子食いつく態となっている。 微細化停滞汎用プロセッサコア性能向上ペース緩やかになったため、機械学習特化したTPUなどのコア組み合わせるハードウェアアクセラレーション多用トレンドとなる。またArmbig.LITTLEインテルのLakefieldのように大規模高性能コア小さくて省電力コア組み合わせることで性能平均消費電力削減両立を狙うアプローチ現れた(ヘテロジニアスマルチコア)。半導体分野技術革新モバイル高密サーバ主導するようになり、ハイエンドコンピューティングの分野にもArmアーキテクチャ進出した日々生成されるビッグデータ活用して有用な知見を得るため「データセントリック・コンピューティング」が叫ばれサーバメーカーArmRISC-Vコア独自開発専用回路組み合わせたカスタムチップ開発競うようになった。ただし、このようなASIC汎用CPUはないためこの項目では詳述しない。 2015年8月 インテルSkylakeマイクロアーキテクチャ採用した第6世代Coreシリーズ発表64ビットマルチコアCPUDDR4及びDDR3Lに対応のメモリコントローラ内蔵Intel Speed Shift Technology搭載した。 新ブランドとしてIntel Core m3」・「Intel Core m5」・「Intel Core m7」 プロセスルールは14nmから変更はない。 2016年8月30日 インテルKaby Lakeマイクロアーキテクチャ採用した第7世代Coreシリーズ発表64ビットマルチコアCPU。全モデル動作周波数増加最大で300MHz)。CPU接続され最大16PCI Express 3.0レーンPCH接続され最大24PCI Express 3.0レーンに対応。Intel Optane テクノロジーサポート 今まであった「Core m5」・「Core m7」はブランドか排除された。プロセスルールは14nmから変更はない。 2017年4月4日 富士通SPARC64 XII発表64ビットマルチコアCPU富士通UNIXサーバSPARC M12」に搭載される。 2017年5月29日 アーム、Cortex-A75/A55を発表ARMv8.2-Aアーキテクチャ準拠し仮想化セキュリティ機能の強化など、サーバ分野意識した機能多く盛り込んだ2017年6月 オラクルSPARC S7/M7を発表データベース処理の高速化特化したSoftware in Silicon機能搭載2017年9月 IBMPOWER9発表64ビットマルチコアCPUNVIDIAインターコネクト規格NVLink」に対応しGPU多用するワークロードでの性能高めた2019年時点世界最速Summitなどに採用された。 2017年10月5日 インテルCoffee Lakeマイクロアーキテクチャ採用した第8世代Coreシリーズ発表64ビットマルチコアCPUDDR4対応のメモリコントローラ内蔵第6世代第7世代と同じLGA1151ソケット採用しているが、第8世代100番台・200番台チップセットとの互換性はない。300番台チップセット採用したIntel創業40周年記念として「Core i7 8086K」が販売された。 ブランド名変更されPentium」→「Pentium G」 「Xeon」→「Xeon E」となり、「Core m3」はブランドか排除された。 プロセスルールは14nmから変更はない。 2018年1月3日 多く高性能CPUSpectreMeltdown脆弱性存在発覚する投機的実行やアウトオブオーダ実行プロセス悪用するもので、x86ArmPOWERなど多く高性能プロセッサ脆弱性見つかったOSアプリケーション側で回避策取られたが、特に第5世代以前Intel Coreプロセッサでは大きな性能低下発生した2018年10月8日 インテルCoffee Lake Refreshマイクロアーキテクチャ採用した第9世代Coreシリーズ発表64ビットマルチコアCPUプロセスルールは14nmから変更はない。 2018年8月 インテルCannon Lakeマイクロアーキテクチャ採用した第10世代Corei3発表64ビットマルチコアCPU300番台チップセット採用LGAではなくBGAパッケージのみ。 プロセスルールCoffee Lakeマイクロアーキテクチャの14nmから10nmへ変更された。インテルインテル チック・タックでは最も小さプロセスルールである。 2019年2月20日 アームサーバ専用プロセッサNeoverse N1/E1を発表2017年発表したサーバ専用プロセッサブランドNeoverseの初の製品設計モバイル向けプロセッサコアCortex-A76/65AEと大きな違いはない。 Amazon Web ServicesGraviton 2など多く企業採用された。この頃からArmアーキテクチャサーバ分野への進出本格的に進みサーバ市場でのx86圧倒的優位揺らいでいく。 2019年6月 富士通A64FX発表Arm v8.2準拠メニーコアプロセッサ。「京」の後継機「富岳」搭載されるほか、クレイ自社ハードウェア採用意向示している。 2019年7月 AMDZEN 2アーキテクチャ採用した第3世代Ryzenシリーズ発表前世代ZEN改良版である。対応チップセットはX570、X470.B450、X370.B350など。 Ryzen9、3950Xでの最大ブーストクロックは4.7GHz。インテルが7nmプロセス立ち上げにつまづいたことにより、TSMCプロセスを使うAMD存在感高まった2019年11月 マイクロソフトMicrosoft SQ1搭載したSurface Pro X発売64ビットマルチコアプロセッサ。マイクロソフトとしては初の自社プランドSoCだが、クアルコムとの共同開発で、Snapdragon性能強化版である。

※この「2010年代後半 微細化の停滞」の解説は、「CPU年表」の解説の一部です。
「2010年代後半 微細化の停滞」を含む「CPU年表」の記事については、「CPU年表」の概要を参照ください。

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