2010年代前半 CPUのSoC化とは? わかりやすく解説

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2010年代前半 CPUのSoC化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:57 UTC 版)

CPU年表」の記事における「2010年代前半 CPUのSoC化」の解説

半導体回路微細化引き続き進む中、消費電力密度の上昇により、回路上で同時稼働させることのできないエリア増えダークシリコン問題)、多くの処理を専用回路オフロードすることで電力効率と処理効率の向上を狙う流れ強まった。この流れの中で、並列処理特化したGPUなどの専用回路CPUの一機能として取り込まれつつある。外部インターフェースを担うチップセット機能取り込まれ汎用プロセッサSoCの距離が近づいている。 スーパーコンピュータなどのハイエンド分野においてもx86進出進んだ一方2010年代入り著しくなっているのが、組み込み用途デスクトップ境界領域にあたる携帯デバイス成長である。スマートフォンタブレットコンピュータなど、モバイルオペレーティングシステム搭載した情報機器にはパソコン並み汎用性強く求められ組み込み向けプロセッサ汎用CPU境界はあいまいとなりつつある。この分においては多様なニーズ特化したSoC組み込まれるARMアーキテクチャ標準の座を固めAtomなどのx86プロセッサ進出不調に終わった2010年2月9日 IBMPOWER7発表サーバメインフレーム用マルチコアCPUPOWER6の5倍の性能持ち8コア最大32スレッド実行可能。 2010年9月9日 アーム、Cortex-A15 MPCoreを発表32ビットCPUコアこれまでARMアーキテクチャターゲットとしてき組み込み向け加えモバイルパソコン高密サーバターゲットとした。最大1TBのメモリ空間OS仮想化支援ソフトエラー訂正など、サーバ用途意識した機能搭載し最大16コア構成が可能。 2011年1月4日 AMD第一世代AMD Fusion発表64ビットシングルコア/デュアルコアCPUGPUを密接に統合しAPUAccelerated Processing Unit)と称する部品点数消費電力削減できるメリットがあり、主に低価格パソコンやポータブルパソコン向け。 2011年1月5日 インテルSandy Bridgeマイクロアーキテクチャ採用した第二世代Coreシリーズ発表64ビットマルチコアCPU。「Intel Core i7」・「Intel Core i5」・「Intel Core i3」・「Intel Pentium」・「Celeron」および「Xeonブランド発売されるGPUコアオンダイ統合し新SIMD拡張命令セットIntel AVX搭載したプロセスルール前世代Nehalemマイクロアーキテクチャの45nmから32nmに変更された。 2011年1月5日 NVIDIAProject Denver発表。パソコン・モバイル機器高密サーバSoC独自開発ARMマルチコアGPU組み合わせ従来x86ベース汎用プロセッサ代替を狙う。 2011年10月12日 AMDBulldozerアーキテクチャベースのAMD FXプロセッサ発表最大8コアパソコン向けプロセッサマルチスレッドパフォーマンスを稼ぐ設計思想で、2コアFPU共有する独特の構成をとる。 2011年10月18日 オラクルSPARC T4プロセッサ搭載サーバ製品発表8コア64ビットCPU。2命令同時発行アウトオブオーダー実行3次キャッシュなどを実装した新開発S3コア実装し、前世代SPARC T3比較して単一スレッド当たりの処理速度が約5倍、浮動小数点演算性能が約3倍に向上。 2012年4月24日 インテルIvy Bridgeマイクロアーキテクチャ採用した第三世代Coreシリーズ発表64ビットマルチコアCPU3Dトライゲートトランジスタ採用し統合GPU大幅に強化乱数ジェネレータとRdRand命令などを追加した。「Intel Core i7」・「Intel Core i5」および「Xeonブランド発売されるプロセスルール前世代Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャの32nmから22nmに変更された。 2012年10月30日 アーム、Cortex-A57/A53を発表前年発表した64ビットのARMv8アーキテクチャ準拠する、初のCPUコアアウトオブオーダー機構搭載し性能重視したA57とインオーダー構造消費電力重視したA53を組み合わせるbig.LITTLE仕様は、ARM伝統的な市場であるモバイル中心ターゲットとしているが、高密サーバも狙う。 2013年2月18日 オラクルSPARC T5プロセッサ発表64ビットマルチコアCPUコア既存製品SPARC T4変わらないS3コアだが、16コア最大128スレッド実行が可能となった。 また同日には富士通SPARC64 Xプロセッサ発表した16個のCPUコア内蔵し最大32スレッド実行できる2013年6月2日 インテルHaswellマイクロアーキテクチャ採用した第四世代Coreシリーズ発表64ビットマルチコアCPU演算処理のためのポート数が6個から8個へ拡充4K解像度対応したThunderboltテクノロジに対応。 プロセスルールは22nmから変更はない。 2014年4月 IBMPOWER8発表64ビットマルチコアCPU。最高クロック周波数5GHzを誇る。 2014年9月5日 インテルBroadwellマイクロアーキテクチャ採用した第5世代Coreシリーズ発表64ビットマルチコアCPU。ストアフォワーディングの高速化され、ギャザー命令高速化もされた。ほとんどがHaswell変わりない。新ブランドとしてCore m」が追加された。 プロセスルール前世代Haswellマイクロアーキテクチャの22nmから14nmに変更された。

※この「2010年代前半 CPUのSoC化」の解説は、「CPU年表」の解説の一部です。
「2010年代前半 CPUのSoC化」を含む「CPU年表」の記事については、「CPU年表」の概要を参照ください。

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