2010年代前半(流通史)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 22:36 UTC 版)
「自作パソコン」の記事における「2010年代前半(流通史)」の解説
デスクトップパソコンの販売不振、メーカー製PCの低価格化、BTOパソコンの台頭などの要因により、「小さなショップでも1日1000万円以上売れた」という1990年代に比べ自作パソコン市場は低迷している。2010年11月29日にはT-ZONEの運営会社が親会社の経営問題などもあり廃業。一時は全国に展開した同社も、親会社が二転三転し店舗の閉鎖が相次いだ末、最後には秋葉原にT-ZONE PC DIY SHOPの1店舗のみを残す状態となっていた。 さらに2008年に発生した秋葉原通り魔事件による影響以外にも、2011年にはSandy Bridge対応マザーボードのリコール問題、タイの大規模洪水によるハードディスクの価格暴騰が発生。2012年初夏になると、秋葉原電気街でも老舗パーツショップとなっていたクレバリーの経営破綻、T-ZONEの元スタッフが立ち上げた新ショップPC DIY SHOP FreeTも2011年春の店舗オープンからわずか1年足らずで親会社のグッドウィルと共にユニットコムへ事業譲渡、秋葉原のユニットコム運営の4店舗が統合し、BUY MORE 秋葉原店にリニューアルするなど、自作ショップの閉店・統合・合併が相次いでいる。 2008年から2009年に行われた日経WinPC誌の読者アンケート集計結果によると、自作ユーザーの平均年齢は30代や40代が中心(53.4%)で、次いで多いのが50歳以上(24.7%)であり、30歳未満の若者は2割ほど(21.8%)である(ただし当該雑誌の読者傾向であることにも注意)。現在、サービスを向上させて若い初心者を増やそうとしたり、自作市場以外分野を成長させるなど、様々な取り組みがなされている。 一方、2010年9月には、自作PC関連が金額ベースで復調傾向との報道もあったが、前年同月比でプラスと言うだけに留まった。
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