ボートとは? わかりやすく解説

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ボート

歴史と沿革

ボートは古代から移動物流の手段として利用される一方スポーツとしても親しまれきました現在のボート競技に近いかたちで定着したのは中世以降ボートレース語源である「レガッタ」も当時由来します。その後貴族賭け対象として楽しまれ時期ありましたが、現在ではヨーロッパ中心にアマチュアリズム真髄を守るスポーツとして高い人気誇ってます。

国際ボート連盟FISA)は近代オリンピックいち早く参加決め悪天候中止となった第1回アテネ大会以外は連続して参加してます。2008年北京大会で男女14種目が実施される予定です。

日本ボート競技伝えられたのは1866年慶応2年)。以来文明開化から近代化への波の中で、帝国大学をはじめとした教育機関通じて全国普及していきました。現在は、実業団クラブチームから、大学高校まで全国的に幅広く活動が行われ、北京オリンピックでは、男女軽量級ダブルスカル世界の頂点狙ってます。さらに、こうしたトップ選手国際競争力アップとともに近年新たに中学生と、27歳上のマスターズ層向けの全国大会生まれるなど、ボートファンの裾野広がりつつあります


競技方法

国際的な公式レースオリンピック世界選手権)、全日本クラスの公式レース直線2,000メートル静水流れのない水域)でブイによってセパレートされたコース使って行われます競技艇のトップ先端)を揃えてスタートし先にトップゴールした艇を勝者とします

競技種目男女それぞれスカル種目選手一人左右両舷2本のオールを操る)と、スウィープ種目(選手一人左右いずれかの舷のオールを操る)に分けられ、さらに乗艇する人数によって細分化されています。スカル種目シングルスカルダブルスカル、クウォドルプル(4人乗りスカル舵手つき/舵手なしの2種目)の計4目、スウィープ種目にはペアフォアエイトがあり、それぞれコックス呼ばれる舵手が乗艇しますが、ペアフォアにはコックスが乗艇しない「舵手なし」の種目もあります

以前は、全種目が選手体重制限のないオープン種目として行われたため、体格恵まれた欧米クルーに有利でしたが、近年アジアアフリカといった地域にもボート競技普及を図る目的もあり、軽量級種目が新設されました。日本軽量級では世界トップクラス実力で、ワールドカップでは金メダル獲得。夏の北京オリンピックでも男女軽量級ダブルスカルが初のメダル獲得狙ってます。

公式レース以外にも自然の河川利用したレース多数行われてます。特に、イギリステムズ河行われるケンブリッジ大学オックスフォード大学対校戦は4マイル超(約7km)の長距離レースで、1829年第1回大会開催され第1次第2次世界大戦中の中止はあったものの、長い歴史を誇る大会として有名です。日本でも隅田川行われる早稲田大学慶応大学対校戦、「早慶対校レガッタ」は春の風物詩として親しまれています。


ルール

公式競技FISA競漕規則行われますが、各コース環境大会規模により、ローカルルール適用されることもあります競漕規則では、定員全員コース守り、他の艇の進路妨害することなく先にゴールした艇を勝者とするのが基本です。採点競技ではなく一般観客にも勝敗の判定わかりやすい点も、ボートの魅力のひとつとなってます。

その他、安全上の理由から艇の強度維持するために、艇の最低重量定められています。軽量級種目では選手個人体重クルー全員平均体重にも制限設けられており、審判員によって厳重な計量が行われますまた、選手品格重んじられユニフォーム統一真摯な競技態度求められています。


道具・コース

ボート競技オールで艇を進めシンプルな競技で、艇とオールそれぞれ専門メーカー設計材質工夫凝らしたものを生産してます。古く木材中心でしたが、近年ではカーボン繊維強化プラスティックなどの新素材使われるようになり、強度向上と軽量化進んでいます

サイズは、最小シングルスカルでも小型乗用車より大きく最大エイトでは大型トラック運搬するほどになります価格高級車並みで、個人では負担大きいので、団体艇庫所有して保管することが一般的です。また、ボート競技を楽しむにはボートの準備も必要ですが、安全に漕ぐことができる穏やかな水域環境整備急務とされています。

最後に国内主要大会日程成績ナショナルチーム情報、ボートコースの案内など、ボート関連情報協会公式ホームページご覧ください






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