レース(競技)以外
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 08:38 UTC 版)
「レーシングカート」の記事における「レース(競技)以外」の解説
カート車両を所有して走行を楽しんだり、レースに参加する場合、保管と運搬を自分で行うか、カート・ショップやカート・サーキットに委託する。自己で車両を保有する場合、エンジンなどがセットになった完成車が新車で概ね50万円前後、フレームのみのコンプリートキットが同じく30万円程度から販売されている。一般の乗用車に比べると安価ではあるが決して安い値段ではないため、中古車も多数流通している。走行にはこれ以外にタイヤ・エンジンオイル・ガソリンなどの消耗品類が必要で、公式なレース参戦にはヘルメットやレーシングスーツ等も用意しなければならない。さらに、エンジンを維持するための定期的なオーバーホールなども必要になる。 車両を自己保有することなくカートを楽しむことができるレンタルカートもある。レンタル専用コース、あるいはカート・サーキットで持ち込み車両と時間帯を区切って営業されており、数千円でカート・サーキットを数周周回が出来る。レンタルカートで使用される車両は「スポーツカート」と呼ばれるスクーターのエンジンや4ストローク汎用エンジンを搭載したものが使われることが多く、排気量は2ストロークで50cc - 90cc、4ストロークで160cc - 270cc、直線速度は70km/h程度。機敏な動きと良く効くブレーキ、高い水平加速度(G)や風を感じながら車を操ることで、モータースポーツの醍醐味を味わうことができる。 自動遠心クラッチを装備するものが多いため、始動時に押しがけをする必要がないほか、スピンしてエンストしても再始動でき、誰でも気軽な体験が可能となっている。 なおレンタルカートの場合、怪我防止のため運転時には長袖・長ズボンの着用を義務付けているところが多い(ヘルメット・グローブ類は大抵サーキットでレンタルできるようになっている)。 レンタル専用機種として市販スクーターのエンジンを流用したヤマハFK9、無限プレイングカートなどが販売されていた。現在の主流は、一般市販、もしくはレンタル専用フレームにHONDA GXシリーズやスバル EXシリーズなどの汎用4ストロークエンジンを搭載することが多い。
※この「レース(競技)以外」の解説は、「レーシングカート」の解説の一部です。
「レース(競技)以外」を含む「レーシングカート」の記事については、「レーシングカート」の概要を参照ください。
- レース以外のページへのリンク