陰陽塾
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大友 陣(おおとも じん) 声 - 遊佐浩二 陰陽塾講師で春虎たちの担任。右足が義足で杖をついている関西弁の男性で、飄々とした性格で周囲をかき回す。一方で年長者には慇懃無礼な態度をとり、塾長や天海に対しては日頃の人使いの荒さに対して影で毒づいている。 かつては十二神将に数えられた呪捜官で、表に出ず任務を遂行するその役割から「黒子(シャドウ)」の異名で呼ばれていたが、過去に道満と遭遇し、右足を犠牲にして逃亡し一線から退く。その後、「夜光の転生」とされる夏目の周囲に目を光らせるために天海の伝手で陰陽塾講師に転職した。呪捜官時代の後輩であった鏡とは犬猿の仲で、彼が春虎たちに絡もうとした際には呪術で攻撃を仕掛け、手を出さないよう釘を刺した。 入塾前に他界した祖父から呪術を教わっており、塾生時代はそれを活かした占いで小遣いを稼いでいた。同期である木暮・早乙女とは当時からの付き合いで、36期生だったことから「三六の三羽烏」として問題児扱いされていた。普段こそ能力を隠しているが、高度な帝式陰陽術を駆使する腕前を持ち、道満と(かなり力がセーブされた状態であったとはいえ)対等の術合戦を繰り広げ、呪祖返しの後遺症で白髪になりながらも勝利した。 「鴉羽」暴走の際は間に合わず、夏目の遺体に謝罪した後、道満とともに陰陽庁を襲撃し、春虎奪還に動き出す。春虎の脱出の際に木暮と対峙して葛藤するも、発現した京子の星読みに背中を押され、春虎たちを行かせて木暮と交戦する。「泰山府君祭」の後、道満と自分を主とする式神の契約を交わし、道満と共に姿を消した。 第二部では道満と彼の式神である二体の鬼・ゴズとメズを従え、呪術界の裏社会で勢力を広げており、その風貌から「三本足」、ひいては「白の八咫烏」の異名で畏れられており、現在土御門春虎に次ぐ呪捜部のブラックリストとして名が挙がっている。星宿寺の情報を聞きつけ、春虎の情報を聞き出すために賢行に接触する。木暮達との呪術戦になり、春虎の情報は得られなかったが、夏目が泰純たちと行動していることを知り、安堵する。そして二月末日、ゴズとメズと共に大威徳法に捕えられている春虎たちを救うが、再会した春虎から今の大友が陰陽のバランスを著しく乱している状態だと指摘され、呪術戦ではなく拳銃で相馬を葬ることも決意していた大友とそこまですべきか決意しかねていた春虎の温度差もあり『信用できない』として協力を断られたことに動揺する。直後に現れた多軌子によって霊脈が脈動し、複数の霊災が発生した事でその場から撤退した。 陰陽庁のテロ予告の捏造を受けて天海たちに接触し、彼らに相馬の目的を伝えて自分が相馬と倉橋の相手をすると一方的に宣言し、姿を消した。上巳の日ではぎりぎりまで姿を現さず、夜叉丸が春虎の呪術を解呪した隙をついて拳銃によって多軌子を物理的な手段での抹殺を試みる。しかし、そこを京子の星読みを受けた天馬に制止され、その隙を源司につかれて、もみ合いのうちに源司を撃って命を奪うも、平将門の降臨を許してしまう。状況の打開を模索する中、秋乃の口を借りた晴明の要請を受けた道満が多軌子と対峙するために霊力を取られ、昏倒。そのままゴズに運ばれ、羽馬に乗って逃走する。ゼンタロー 大友が呪捜官時代に使役していた黒犬の姿をした式神。元は呪術犯罪者が所有していた犬蠱だったが、陰陽庁に押収され処分されることになり、それを哀れんだ早乙女の伝手で術式を書き換えられ式神になった。命名も早乙女によるもので、木暮の名が由来となっている。 大友と道満の最初の遭遇の際、彼が逃げるための囮となって道満に式符を破壊されたが、その破片は早乙女の嘆願により道満に回収された。 倉橋 美代(くらはし みよ) 声 - 平野文 陰陽塾の塾長で、京子の祖母。生前の土御門夜光に会ったことがある。星詠みでおおまかにだが未来を視通せるものの、近年は老いと共に能力が減退している。「鴉羽」暴走後には星読みとしての能力はほぼなくなっていると自覚したが、代わりに孫娘である京子に星読みの才が発現した。 第二部では陰陽塾から退いたことが夜叉丸の口から語られている他、短編集第2巻で、陣が陰陽塾新入生に塾長が変わったと話している。後任の塾長に関しては不明。陰陽庁での事件後の天海たちと話し合いで、京子とともに倉橋家に戻ることを決める。息子との話し合いを行った後、屋敷内に軟禁状態にされており、その中で京子の星読みの力を鍛えている。政治家の直田とは個人的な相談を受けるほどの交流があり、彼の陰陽庁への強制捜査への根拠を与えた。その際、直田が冬児の父親であることを知って驚き、彼への助力をお願いした。アルファ&オメガ 声 - 長克巳(アルファ)、有本欽隆(オメガ) 陰陽塾の門番をしている狛犬型の塾長の式神。実は夜光とかかわりのある機甲式であり、ドーベルマンのような姿になれる。口調は尊大だが気のいい性格で、生徒からも人気が高い。第二部では、美代が塾長を降りたことで陰陽塾から姿を消している。 白麒(はっき)、黒麟(こくりん) 塾長の護法式。陰陽庁製人造式「モデルG1・仁王」の2体。 藤原(ふじわら) 声 - 千田光男 元祓魔官の塾講師。3年生を担当している、実技講師。冬児の訓練を見てくれたり、祓魔局の訓練場を使わせてもらえるように口利きするなど、面倒見がよい。甥の健一が陰陽庁の総務部に勤めている。倉橋美代が陰陽塾塾長を辞任した頃に、藤原も講師を辞任した。第二部でも、引き続き天海や冬児に、必要物資を提供している。 アニメでは、美代とともに負傷した天海を引き取りに来た。 富士野 真子(ふじの まこ)、木府 亜子(きふ あこ) 声 - 三石琴乃(真子)、久川綾(亜子) それぞれ男子寮・女子寮の寮母。BL好きでゴシップも大好きな貴腐人。春虎・夏目・冬児で勝手に妄想している。 木ノ下 純(きのした じゅん) 陰陽塾の塾生で年齢は春虎たちの1つ上。京子のおしゃれ友達。春虎に一目惚れしラブレターを送ってデートにこぎつける。(夏目の妨害によって)不運続きのデートとなるがそれでも笑って受け入れるだけの器量の持ち主。だがその正体は男の娘で、バレた後は性別を偽っている者同士の夏目から一方的な共感を寄せられる。
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陰陽塾
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春虎たちが通う陰陽術専門の学舎。現在の塾舎は渋谷にあり、春虎たちの入塾する数年前に新築された。現在の陰陽師の多くがここの卒業生であり、戦後の夜光塾が前身となっている。なお、春虎たちが47期生、鈴鹿が48期生、大友たちが36期生である。
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