霊災
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 07:56 UTC 版)
霊的災害。戦中に土御門夜光が執り行った大儀式の失敗により、東京を中心に頻発するようになった異常現象のこと。自然界に満ちる「霊気」のバランスが崩れて「瘴気」へ転じ、これが自然界が持つ自浄作用の限界を超えることで発生する。陰陽庁によって規模と驚異度に応じた段階が定められており、自然レベルでの回復を見込めない霊気の偏向、災害へと発展する直前の段階をフェーズ1と定義する。これが進行することでフェーズ2へと移行し、強まった瘴気が周囲へ物理的被害を与えるほどになる。この段階を超えると大量の瘴気は実体化し、鵺や野槌、牛鬼といった異形の存在となって周囲に瘴気をまき散らす、移動型・動的な霊災を引き起こす。これがフェーズ3である。更にフェーズ4へと進行すると、1つの巨大な霊災を中心として無数の霊災が連鎖的に発生し、無数の霊的存在が実体化して暴れ回る百鬼夜行となる。なお、一説ではさらにその先、進行した霊災が世界に受け入れられ遍在化する、フェーズ5(ファイナルフェーズ)が存在するとされる。 生成り 鬼や竜など、その身に何らかの霊的存在を憑依させた者達のこと。いわゆる憑き物とほぼ同義である。霊的存在をその身に宿すという性質上、生成りは霊災の火種になりやすい。そのため生成りとなった者には封印術が施され、宿した存在を押さえ込むことが求められる。故に、生成りの心身には少なくない負担がかかっており、得体の知れなさから世間的な風当たりも芳しくない。仮に何らかの要因で憑依体を制御できなくなった場合、生成り自身が霊的存在へと変質していき、最終的にはフェーズ3以上の大規模霊災を引き起こす。 一方で、封印の一部を自ら解放し、宿した霊的存在の持つ力を自身のものとして使役・利用することで強大な戦闘力を発揮する術師も存在する。ただし、これは詰まるところ自身を人ならざる存在に近づける行為であり、それに伴う人間性の喪失や自我消滅、暴走の危険をはらむ諸刃の剣でもある。 上巳の大祓(じょうしのおおはらえ) 大連寺至道が起こした霊災。至道が自らにとある鬼をおろしたことから発生した。 上巳の再祓(じょうしのさいはらえ) 春虎たちの2年生への進級試験当日、六人部千尋が起こした霊災。数体の鵺が実体化して暴れまわる事態となり、完全修祓のために十二神将だけでなく塾生である夏目までもが駆り出された。
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