間宮家関係
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間宮秀美(まみや ひでみ) 演 - 新藤恵美 間宮幸太郎の後妻。作中では夫が既に死亡しているため、未亡人となっている。結婚前は間宮家に住み込みで勤めるメイドだった。前妻の子である茜とは確執がある。息子の望を溺愛し、間宮家のすべての財産を相続させるため、青田和馬を顧問弁護士として雇い、間宮幸太郎の遺言となり得る日記を探している。和馬に依存して肉体関係を持ち、和馬と茜の結婚式の際は茶番であると激昂して退席した。和馬に裏切られてからは次第に精神が衰弱し、望の往診医として間宮家に来た山根光彦とも関係を持つ。しばしばヒステリーを起こしてメイドの姫子を鞭で打つなど高慢な性格だったが、次第に茜の実母・陽子の亡霊に怯えて精神に異常をきたすようになり、間宮家の地下室に隔離される。息子の望を幸太郎との実子であると信じて疑わなかったが、実際は本人の知らぬ間に、間宮幸太郎の別人格・青田三郎と高橋貞国によって、どこの誰とも知らない男性の精子との人工授精で妊娠した子供で、幸太郎との血の繋がりはなかった。最終話では、間宮家の崩壊と同時に精神病院へ収容され、表向きには病死と発表された。 間宮望(まみや のぞみ) 演 - 河相我聞 間宮家の長男で、間宮秀美の息子。間宮茜とは異母姉弟とされていたが、実際は間宮幸太郎の別人格・青田三郎と高橋貞国によって、どこの誰とも知らない男性の精子と秀美との人工授精で生まれた子供であり、間宮幸太郎とは血のつながりがないことが最終回で判明する。内省的で気難しい性格だったが、間宮家の内部を探るために家庭教師として来た川島恵を慕うようになり、恵の依頼で屋敷内に盗聴器を設置するなど協力する。青田和馬によって屋敷の地下室に磔にされていた恵を救助しようとするが、「見たいんでしょう、私の陰部を」といった恵の言葉に深く傷ついて意識を失い、心を閉ざした昏睡状態で入院する。その後、秀美の要望で昏睡状態のまま屋敷内での在宅医療となる。間宮幸太郎と、その別人格である青田三郎の霊に憑依されており、青田三郎の霊に度々意識を乗っ取られ、青田三郎の計画に支障をきたす者を殺害していった。また、間宮幸太郎の霊が表に出てきた時は、間宮家の過去や、自身の別人格である青田三郎の計画を滔々と語った。最終回で目を覚まし、東和大学病院のトイレで「すべての計画を終了します。すべての計画を終了します。」と宣言して、その場にいた高橋と前田を刃物で殺害した。 中川姫子(なかがわ ひめこ) 演 - かとうれいこ 間宮家のメイド。間宮幸太郎の愛人だったことで、本妻である秀美から憎悪され、ことあるごとに鞭で打たれるなどの暴力を受ける。間宮家の財産を狙い、川島恵の元恋人・山根光彦と手を組んで肉体関係を持ち、間宮家の情報を光彦に提供する。秀美が精神不安定になり地下室に閉じ込められた後は、これまでの仕返しと称して秀美を鞭で打った。明美が青田和馬の別人格であることを見抜いて協力をもちかけるが、明美に利用され、高橋の放った刺客の身代りにされて毒ガスを浴びて死亡した。 太田竜二(おおた りゅうじ) 演 - 高杉亘 間宮家の運転手を務める男性。メイドである中川姫子と共に、ヒステリーを起こした間宮秀美の八つ当たりを度々受ける。間宮望に偏執的な愛情を抱く。間宮幸太郎の別人格・青田三郎の霊が憑依した望が屋敷内で殺戮に及んだ際は、茜をかばい、望の凶刃を2度受けて絶命した。死の直前にロシア語で「あの子は鏡の中にいる」と言い放ち、望の中に眠る間宮幸太郎の霊を引き起こした。 雨野五十鈴(あまの いすず) 演 - 小高恵美 間宮家に出入りする女性祈祷師で、間宮秀美の依頼で様々な儀式を行う。秀美など関係者からは「五十鈴さま」と呼ばれる。降霊術を試みた際、間宮幸太郎の霊が乗り移った。また、占いの結果に恐れおののき、青田和馬と間宮茜の子供を産んではならないと警告する。劇中後半から登場しなくなった。 間宮幸太郎(まみや こうたろう) 演 - 桝川譲治(霊の声:渡部猛、少年期:反田孝幸) 間宮家の当主。作中では既に死亡しており、屋敷の壁に肖像画がかかっている。生前、間宮家の地下室に幽閉されていたアニタという女性に恋をしたが、幸太郎の祖父にその仲を引き裂かれ、深い喪失感から「青田三郎」という人格が発生して多重人格者となった。後にモスクワに逃がしたアニタとの間に恵を授かり、その名付け親となった。また、青田三郎に肉体を乗っ取られている時に、別のロシア人娼婦との間に舞子と和馬を儲けている。死霊となって望に憑依し、青田三郎の計画を語った。青田三郎(あおた さぶろう) 間宮幸太郎がアニタをモスクワへ逃がした際の喪失感から発生した別の人格で、間宮家にいた運転手・青田三郎から名前をとった。憎悪の塊のような人格で、次第に肉体の支配権を強め、幸太郎を苦しめて楽しむ。夜ごとに女漁りを行い、金で買ったロシア人の娼婦に川島舞子と青田和馬を生ませて、舞子を川島家の夫婦に預け、和馬を間宮陽子に育てさせた。幸太郎の死後は霊となって間宮望に憑依し、間宮家を滅亡させるために多くの人間を巻き込んだ邪悪な計画を実行する。明美からは存在を認識されており、「待ってたわよ、さぶちゃん」と言われた。イーゴリ、村岡、光彦の両親を計画に支障をきたすとして殺害した。 間宮陽子(まみや ようこ) 間宮茜の実母で、間宮幸太郎から見て間宮秀美の前妻、幸太郎の2番目の妻にあたる。作中では既に死去している。幸太郎と最初の妻の間に子供が生まれなかったので、幸太郎の祖父が新たに結婚させた。青田三郎と高橋貞国によって、昏睡中にどこの誰とも知らない男性の精子との間に人工授精を施され、生まれた子供・茜を幸太郎との間に生まれた子だと思い込む。後に精神を病んで死亡した。 青田三郎(運転手)(あおた さぶろう) 間宮家で運転手を務めていた男性。作中では既に死去しており、生前は間宮陽子との間に不倫の噂があった。その噂を間宮幸太郎のもうひとつの人格・青田三郎によって利用された。虐待をしていると思い込んでいた青田和馬に殺害され、作中では椅子に座った彼のミイラが登場する。ミイラの中に間宮幸太郎の手紙が隠されていた。 アニタ 間宮幸太郎の祖父が宴会中、戯れに行ったロシア人男性と娼婦との公開セックスで生まれた女性で、川島恵の実母にあたる。作中ではすでに死去している。誕生後は地下牢に幽閉され、幸太郎がその世話係をした。幸太郎と相思相愛になるが、祖父の知るところとなり、身を案じた幸太郎の手引きでモスクワへ逃れた。その後、モスクワに訪れた幸太郎との間に恵を産むが、その直後に恵は幸太郎の別人格・青田三郎に拉致されて川島家へ預けられた。幸太郎へ手紙を送り、その手紙は間宮家の運転手・青田三郎のミイラの中に隠されていた。アニタの死後、間宮幸太郎の肉体を乗っ取った青田三郎の人格は間宮家滅亡の計画を実行に移すため、アニタが死んでいると知りながら彼女宛に遺産に関する手紙を送り、アニタの義弟・イワノフを日本におびき寄せた。 間宮大蔵(まみや たいぞう) 間宮幸太郎の祖父で、劇中では既に故人である。第一次世界大戦終戦直後、ロシア王朝の財宝強奪を画策して発掘事業を展開する。財宝を独占するために、発掘作業に雇ったロシア人達を皆殺しにしたため、その生き残りに息子夫婦を殺害される。残された孫の幸太郎に苛烈な虐待を加えたり、息子夫婦を殺害したロシア人を嬲り殺しにするなど残忍な性格をしていた。
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