那珂川町
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| なかがわまち 那珂川町 |
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| 国 | |
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| 地方 | 関東地方 | ||||
| 都道府県 | 栃木県 | ||||
| 郡 | 那須郡 | ||||
| 市町村コード | 09411-1 | ||||
| 法人番号 | 2000020094111 | ||||
| 面積 | 192.78km2 |
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| 総人口 | 13,382人 [編集] (推計人口、2025年9月1日) |
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| 人口密度 | 69.4人/km2 | ||||
| 隣接自治体 | 栃木県:大田原市、那須烏山市、さくら市 茨城県:常陸大宮市、久慈郡大子町 |
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| 町の木 | マツ | ||||
| 町の花 | カタクリ | ||||
| 町の鳥 | ウグイス | ||||
| 那珂川町役場 | |||||
| 町長 | 福島泰夫 | ||||
| 所在地 | 〒324-0692 栃木県那須郡那珂川町馬頭555番地 北緯36度44分11秒 東経140度10分21秒 / 北緯36.73633度 東経140.17258度座標: 北緯36度44分11秒 東経140度10分21秒 / 北緯36.73633度 東経140.17258度 |
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| 外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
| ウィキプロジェクト | |||||
那珂川町(なかがわまち)は、栃木県の北東部に位置し、那須郡に属する町。町名は町内を流れる那珂川に由来する[1]。
地理
隣接している自治体
人口
| 那珂川町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 那珂川町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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■紫色 ― 那珂川町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
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那珂川町(に相当する地域)の人口の推移
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| 総務省統計局 国勢調査より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
歴史
沿革
- 南那須地区広域合併構想の経緯については「那須烏山市#明治時代以降那須烏山市誕生まで」参照。
- 2005年(平成17年)10月1日:那須郡小川町と馬頭町との合併により発足。
- 2006年(平成18年)8月1日:大田原市と境界変更。
- 2013年(平成25年)10月4日:小砂(こいさご)地区が「日本で最も美しい村」連合に加盟認定された。
行政
町長
| 代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 川崎和郎 | 2005年(平成17年)11月6日(※)[2] | 2009年(平成21年)11月5日 | 合併前の馬頭町長 |
| 2 | 大金伊一 | 2009年(平成21年)11月6日 | 2013年(平成25年)11月5日 | |
| 3 | 福島泰夫 | 2013年(平成25年)11月6日 | 現職 |
※=2005年10月1日の新町発足から町長選挙までの間、旧小川町長の渡辺良治が町長職務執行者を務めた。
衆議院
- 任期:2017年(平成29年)10月22日 - 2021年(令和3年)10月21日(「第48回衆議院議員総選挙」参照)
| 選挙区 | 議員名 | 党派名 | 当選回数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 栃木県第3区(那珂川町、大田原市、矢板市、那須塩原市、那須烏山市、那須町) | 簗和生 | 自由民主党 | 3 | 選挙区 |
行政機関
消防
- 南那須地区広域行政事務組合消防本部
- 那珂川消防署
経済
那珂川は鮎が遡上し、簗漁[1]や釣りが行なわれる。町内の水産業では、一時、塩分を多く含む温泉水を使用したトラフグ(温泉トラフグ)の養殖が行われ町の名物になっていたが[3]赤字が続き2023年(令和5年)に業者が養殖業から撤退している[4]。この他、ホンモロコの養殖も盛ん[5]。
伝統工芸では、幕末に見つかった陶土を使って小砂焼(こいさごやき)がつくられている[6]。
姉妹都市、友好都市
姉妹都市
滋賀県愛知郡旧秦荘町(現・愛荘町[7]):旧馬頭町以来の姉妹都市[8]。
アメリカ合衆国ニューヨーク州ホースヘッズ村:旧馬頭町が同名(馬の頭=Horseheads)の縁で1993年(平成5年)に姉妹都市提携[8]。
友好都市
ふくろう協定
茨城県常陸大宮市にまたがる鷲子山上神社がフクロウ(ふくろう)の神社として知られるため、フクロウに縁がある東京都豊島区、栃木県野木町と観光都市交流協定(ふくろう協定)を結んでいる[8]。
地域
町名一覧
馬頭地域
- 大内(おおうち)
- 大那地(おおなち)
- 大山田上郷(おおやまだかみごう)
- 大山田下郷(おおやまだしもごう)
- 北向田(きたむかだ)
- 久那瀬(くなせ)
- 小砂(こいさご)
- 小口(こぐち)
- 健武(たけぶ)
- 富山(とみやま)
- 馬頭(ばとう)
- 松野(まつの)
- 盛泉(もりいずみ)
- 谷川(やかわ)
- 矢又(やまた)
- 和見(わみ)
小川地域
- 小川(おがわ)
- 恩田(おんだ)
- 片平(かたひら)
- 薬利(くずり)
- 浄法寺(じょうほうじ)
- 白久(しらく)
- 高岡(たかおか)
- 東戸田(ひがしとだ)
- 三輪(みわ)
- 谷田(やだ)
- 芳井(よしい)
- 吉田(よしだ)
教育
高等学校
中学校
- 那珂川町立馬頭中学校
- 那珂川町立小川中学校
小学校
- 那珂川町立馬頭小学校
- 那珂川町立馬頭東小学校
- 那珂川町立小川小学校
郵便
郵便番号は以下が該当する。2つの集配局が集配を担当する。
- 馬頭郵便局:324-06xx
- 小川郵便局:324-05xx
郵便局
- 馬頭郵便局(07016)
- 小川郵便局(07058)
- 大内郵便局(07122)
- 大山田郵便局(07169)
- 小砂郵便局(07204)
- 武茂郵便局(07220)
- 小川旭町簡易郵便局(07752)
電話番号
町内全域が烏山MAの管轄となり、市外局番は「0287」。収容局は以下のビルが該当し、市内局番は以下の通り。
- 馬頭局:92
- 大山田局:93
- 栃木小川局:96
交通
鉄道
町内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR東日本烏山線烏山駅。
なお宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線が宇都宮市と芳賀町を結んで開業して以降、那珂川町は現存する栃木県内の市町で唯一、域内に鉄軌道路線が全く通っていない(駅のない自治体を含めると塩谷町や上三川町も該当する)。
路線バス
- 関東自動車
- 茨城交通
- 那珂川町コミュニティバス
- 馬頭烏山線:JRバス関東常野線廃止による代替路線。運行受託者は関東自動車。
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
区分内は50音順
- 名所・旧跡
- GLAM施設
- いわむらかずお絵本の丘美術館
- 栃木県立なす風土記の丘資料館小川館
- 那珂川町小川資料館
- 那珂川町馬頭郷土資料館
- 那珂川町馬頭広重美術館
- もうひとつの美術館
- 観光スポット
- 神社仏閣
- 慈願寺:鎌倉時代の貞応2年(1223年)に創建され、開祖信願房(那須氏6代当主)は親鸞の直弟子24人に連なる。二十四輩第十三番、健武1220[10]。
- 煙草神社(たばこじんじゃ、元・時宗「藤慶山香林寺」):煙草栽培の発祥の地。現・別雷神社(わけいかづちじんじゃ)。馬頭102[11]。
- 健武山神社(たけぶやまじんじゃ):平安時代の大同元年(806年)に創建され、『延喜式神名帳』下野国11社の1社[12]。1988年(昭和63年)建立の日本最古の金産地記念碑がある[14]。
- 鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ):茨城県・栃木県の県境に位置する神社。現在は栃木県、茨城県の指定文化財。下野国一五ヶ村の修験総社で境内はおよそ7万坪、社林に保存される老杉は数千本[15]。
- 馬頭院:馬頭観音とも。鎌倉時代の建保5年(1217年)に開創された当時は地蔵菩薩を本尊とした[17]。馬頭188[18]。
著名な出身者
50音順
- 石井一成:小川那珂クラブ、小川中学校出身。北海道日本ハムファイターズ[19]。
- 大野貢
- 北島秀朝:明治時代に和歌山県令、佐賀県令、長崎県令を歴任した。
- 菊池寛実:実業家、相場師。
- 鈴木房雄:那珂川町白久生まれ、小川中学校出身。那珂川町ふるさと大使(シェフ[21]。
- 那須与一:源氏の武士。
- 星知弥:馬頭ラッキー、馬頭中学校出身(東京ヤクルトスワローズ[19])
- 山崎さやか:漫画家。
- 由良ノ海楫五郎:元大相撲力士。旧馬頭町出身。
- 深沢史朗:版画家。
主なゆかりの人々
関連項目
脚注
- ^ a b c 那珂川町観光協会:那珂川町とは(2025年10月12日閲覧)
- ^ 全国市町村要覧 2010, p. 132.
- ^ 温泉トラフグ
- ^ “名産「温泉トラフグ」ピンチ 地元業者が養殖事業から撤退”. 産経新聞 (2023年9月9日). 2024年1月4日閲覧。
- ^ 『下野新聞』2011年10月26日。
- ^ [くらしと工芸]里山で父子がつなぐ小砂焼 伝統の金結晶とモダンなピンク『産経新聞』朝刊2025年10月10日(生活面)
- ^ 愛荘町は2006年1月13日、旧愛知川町と旧秦荘町の新設合併で誕生。
- ^ a b c d 那珂川町役場公式ホームページ:姉妹都市・友好都市について(2025年10月12日閲覧)
- ^ 国道461号上を走行する、茨城県からの越境路線。末端区間である「境の明神峠」「盛泉」の2停留所のみが栃木県那珂川町内にある。折返し所のある盛泉停留所は、2011年(平成23年)まで那珂川町営バス馬頭谷川盛泉線の接続地点だった。
- ^ 栃木県観光物産協会 2021, —7140 二十四輩第十三番 慈願寺.
- ^ 神社史研究会 2021, — 74962 別雷神社.
- ^ 神社史研究会 2021, —1401 健武山神社.
- ^ 栃木県観光物産協会 2021, —4440 健武山神社.
- ^ 聖武天皇の東大寺の大仏建立(天平19年)につき塗装用の金を全国に求めたところ、この地から砂金が発見された[13]。
- ^ 神社史研究会 2021, — 1404 鷲子山上神社.
- ^ 栃木県観光物産協会 2021, — 7144 馬頭観世音 馬頭院.
- ^ 江戸時代の元禄5年(1692年)に徳川光圀が改めさせたと伝わる。山号は勝軍山地蔵院十輪寺[16]。
- ^ 栃木県観光物産協会 2021, loc=— 7144 馬頭観世音 馬頭院.
- ^ a b 那珂川町 2018, p. 5-6.
- ^ 那珂川町 2018, p. 7-8.
- ^ 鈴木房雄はフランス料理家で一般社団法人日本エスコフィエ協会理事。ザ・プリンスさくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪の総料理長を歴任した。東京都優良調理師(都知事賞)。フランス料理コンクール優勝(フランス食品振興会)。フランス料理コンクール優勝(フランス料理文化センター)。テタンジェ国際料理コンクールのファイナリストほか[20]。
- ^ 那珂川町 2018, p. 9-10.
- ^ [[#CITEREF東京生まれ、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章。1975年(昭和50年)から栃木県益子町在住。いわむらかずお絵本の丘美術館で旧小川南小学校の総合的学習に関与、「親子絵本づくり」事業を支援。『14ひきシリーズ』ほか作品は多国語に翻訳され世界で読まれる。|東京生まれ、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章。1975年(昭和50年)から栃木県益子町在住。いわむらかずお絵本の丘美術館で旧小川南小学校の総合的学習に関与、「親子絵本づくり」事業を支援。『14ひきシリーズ』ほか作品は多国語に翻訳され世界で読まれる[22]。]].
- ^ 那珂川町 2018, p. 11-12.
参考資料
主な執筆者の50音順
- 『全国市町村要覧』(平成21年版)第一法規、132頁。
- 栃木県神社庁. “別雷神社”. www.jinja-net.jp. 神社検索(栃木). 皇学館大学現代日本社会学部神社史研究会. 2021年5月1日閲覧。
- “とちぎ旅ネット”. 栃木県観光物産協会. 2021年5月1日閲覧。
- 『那珂川町町勢要覧「NAKAGAWA PRIDE」』那珂川町(編)、2018年、5-12頁。2021年5月1日閲覧。
- 癸生川桃子「地域おこし協力隊奮闘記」『広報なかがわ』令和2年8月10日、那珂川町(編)、2020年8月、21頁。
外部リンク
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