駒形大塚古墳とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 文化 > 国指定文化財等データベース > 駒形大塚古墳の意味・解説 

那須小川古墳群
駒形大塚古墳
吉田温泉神社古墳群
那須八幡塚古墳群

名称: 那須小川古墳群
 駒形大塚古墳
 吉田温泉神社古墳群
 那須八幡塚古墳群
ふりがな なすおがわこふんぐん
 こまがたおおつかこふん よしだゆぜんじんじゃこふんぐん なすはちまん づかこふんぐん
種別 史跡
種別2:
都道府県 栃木県
市区町村 那須郡小川町
管理団体
指定年月日 1979.03.13(昭和54.03.13)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日 平成14.12.19
解説文:
史跡名勝記念物のほかの用語一覧
史跡:  達谷窟  遠見塚古墳  那須官衙遺跡  那須小川古墳群  那須神田城跡  郡山宿本陣  郡里廃寺跡

駒形大塚古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 22:44 UTC 版)

駒形大塚古墳

墳丘(右に前方部、左奥に後方部)
所属 那須小川古墳群
所在地 栃木県那須郡那珂川町小川(駒形公園内)
位置 北緯36度45分40.62秒 東経140度7分15.42秒 / 北緯36.7612833度 東経140.1209500度 / 36.7612833; 140.1209500座標: 北緯36度45分40.62秒 東経140度7分15.42秒 / 北緯36.7612833度 東経140.1209500度 / 36.7612833; 140.1209500
形状 前方後方墳
規模 墳丘長60.5m
埋葬施設 木炭槨(内部に割竹形木棺?)
出土品 銅鏡・銅鏃・鉄製品・ガラス小玉
築造時期 4世紀初頭
史跡 国の史跡「駒形大塚古墳」
(「那須小川古墳群」に包含)
地図
駒形大塚
古墳
テンプレートを表示
那須地方の前方後方墳分布図

駒形大塚古墳(こまがたおおつかこふん)は、栃木県那須郡那珂川町小川にある古墳。形状は前方後方墳那須小川古墳群を構成する古墳の1つ。国の史跡に指定されている(史跡「那須小川古墳群」のうち)。

概要

那須地方の前方後方墳6基
古墳群 古墳名 規模 前方部 葺石 埋葬施設
下侍塚古墳 84m 木棺直葬
上侍塚古墳 114m 粘土槨
上侍塚北古墳 48.5m 不明
那須
小川
駒形大塚古墳 60.5m 西 木炭槨
吉田
新宿
温泉
神社
吉田温泉神社古墳 50m 木炭槨
八幡塚 那須八幡塚古墳 60.5m 西 木棺直葬

栃木県北東部、那珂川右岸の段丘上に築造された古墳である。現在までに前方部の一部が削平されているほか、1974年昭和49年)に発掘調査が実施されている[1]

墳形は前方後方形で、前方部を西方向に向ける。墳丘長は60.5メートル[2](または64メートル[1])を測る。墳丘外表では葺石が認められないほか、底部穿孔有段口辺壺が出土している[2]。埋葬施設は後方部墳頂における木炭槨で、墳丘下1.5メートルにおいて長さ3.2メートル・幅0.75メートルを測り、同規模の割竹形木棺の埋葬が推定される[1]。副葬品として、木炭槨からは画文帯四獣鏡1・銅鏃5・鉄製品(直刀2・鉄斧1・鉇1)・ガラス小玉数10が[1]、槨上からは土師器(高坏・器台・壺)が検出されている[2]

築造時期は、古墳時代前期の4世紀初頭頃と推定される[3]。那須地方では最古級の古墳であるとともに、栃木県ひいては東日本における古墳出現期の代表的な古墳として重要視される古墳である[2]

古墳域は1979年(昭和54年)に国の史跡に指定された。現在は駒形公園内で保存されている。また周辺では古墳数基が分布しており[1]、現存する2基は駒形大塚陪墳二号・三号として那珂川町指定史跡に指定されている。

遺跡歴

  • 1974年昭和49年)、発掘調査。副葬品出土[1]
  • 1979年(昭和54年)3月13日、「駒形大塚古墳」として国の史跡に指定[4]
  • 2002年(平成14年)12月19日、既指定の史跡「駒形大塚古墳」に吉田温泉神社古墳群・那須八幡塚古墳群を追加指定して、指定名称を「那須小川古墳群」に変更(史跡「那須小川古墳群」のうち)[4]

文化財

国の史跡

  • 駒形大塚古墳(史跡「那須小川古墳群」のうち)
    1979年(昭和54年)3月13日、「駒形大塚古墳」として国の史跡に指定[4]
    2002年(平成14年)12月19日、既指定の史跡「駒形大塚古墳」に吉田温泉神社古墳群・那須八幡塚古墳群を追加指定して、指定名称を「那須小川古墳群」に変更[4]

那珂川町指定文化財

  • 史跡
    • 駒形大塚陪墳二号 - 1972年(昭和47年)9月29日指定[5]
    • 駒形大塚陪墳三号 - 1972年(昭和47年)9月29日指定[5]

関連施設

  • 那珂川町なす風土記の丘資料館(那珂川町小川) - 駒形大塚古墳の出土品等を保管・展示。

脚注

  1. ^ a b c d e f 駒形大塚古墳(平凡社) 1988.
  2. ^ a b c d 那須小川古墳群 2003.
  3. ^ なす風土記ものがたり 2013.
  4. ^ a b c d 那須小川古墳群 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  5. ^ a b 町指定文化財(記念物)(那珂川町ホームページ)。

参考文献

(記事執筆に使用した文献)

  • 史跡説明板
  • 地方自治体発行
    • 『国指定史跡 那須小川古墳群(小川町文化財資料集 第12冊)』小川町教育委員会、2003年。 
    • 『なす風土記ものがたり -なすの古墳をめぐって-(平成24年度 第1回企画展 大田原市なす風土記の丘湯津上資料館)』大田原市なす風土記の丘湯津上資料館、2013年。 
  • 事典類

関連文献

(記事執筆に使用していない関連文献)

  • 『那須駒形大塚』小川町教育委員会、1986年。 

関連項目

外部リンク


駒形大塚古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/01 15:02 UTC 版)

那須小川古墳群」の記事における「駒形大塚古墳」の解説

駒形大塚古墳(こまがたおおつかこふん)は小川地区にある前方後方墳前方部一部平されているが、後方部はほぼ原形とどめている。全長64メートルで、舶載鏡の画文帯四獣鏡をはじめ様々な副葬品出土した4世紀中頃築造位置 詳細は「駒形大塚古墳」を参照

※この「駒形大塚古墳」の解説は、「那須小川古墳群」の解説の一部です。
「駒形大塚古墳」を含む「那須小川古墳群」の記事については、「那須小川古墳群」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「駒形大塚古墳」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「駒形大塚古墳」の関連用語

駒形大塚古墳のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



駒形大塚古墳のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2025 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの駒形大塚古墳 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの那須小川古墳群 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS