近代における発見とは? わかりやすく解説

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近代における発見

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 03:34 UTC 版)

マジックマッシュルーム」の記事における「近代における発見」の解説

南米における古い古代史にはこのキノコ使用について記載されておらず、想像だとみなされていた。1915年にはアメリカ植物学者のW・E・サフォードが植物学会で発表し、その元となったスペインの年代記作者メスカリン含んだサボテンだと思っていたという誤解もあったが、その謎に挑んだことに大きな味があるメキシコレコ医師はサフォードに反論しメキシコ南部山岳地帯今なおキノコ使用されているとし、1938年までにハーバード大学民族植物学者リチャード・エヴァンズ・シュルテス(英語版)とバイトラナーの2人現地キノコ実際に発見し住民使用確認1938年人類学者ジーンB・ジョンソン英語版)がシエラマサテカ(英語版)におけるワウトラ・デ・ヒメネス(英語版)にてその秘儀見物人として参列した。そしてジョンソン記事スウェーデンの『民族学研究』に掲載された。第二次世界大戦にて研究一時中断することになる。 1953年JPモルガン銀行副頭取だったロバート・ゴードン・ワッソンは、ジョンソン見出したマサテカの地に訪れ儀式について現地発見し1955年5月末にはメキシコマサテコ族マジックマッシュルーム用いた儀式白人として初め参加した当時なお、聖なるキノコとして信じられており、秘術などではなく神聖にして侵すべからずとして守られてきたことが判明した前後5日性的に禁欲し、その祭式は、古い信仰キリスト教混交しており、キノコはしばしキリストの血と呼ばれ、血が土に落ちてそこから生えたキノコだとか、唾液落ちて湿った地から生えたというように信じられており、キノコ効果によって話す言葉キリスト言葉であるとみなされていた。サビオあるいはクランデロ男性)、サビアあるいはクランデラ(女性)という聖職者意味する称号司祭対し自分抱えた問題質問し儀式催される夜中通してキノコ食べ続けるものである司祭経文唱え、皆が恍惚となると質問対し司祭が、つまりテオナナカトル回答するみなされており、病める者には薬草教える。ワッソンの体験自著キノコロシアの歴史』(未訳 、Mushrooms, Russia and History, 1957)に記されており、幾何学的で色鮮やかな幻覚見て次第にこれは玄関変わっていき、そこは宝石彩られ宮殿であり、幻想上の動物が引く馬車がいて、そのような幻想世界漂ったのであるフランス国立歴史博物館所長菌学ロジェ・エイムはワッソンに同行しキノコをPsilocybe mexicana Heim英語版)と命名した研究室栽培し人工栽培適していることが確認された。フランスアメリカ製薬会社がその成分抽出興味示した成果はなかった。 LSDを合成発見したスイスサンド社の化学者アルバート・ホフマンは、幻覚生じさせるサボテン以外にそうした植物知らなかったため、1956年にワッソンに関する新聞記事読んで興味持っていたが、そこには詳細までは書かれていなかった。翌年ロジェ・エイムが、パリサンドを介してメキシコキノコ化学的研究行ってくれないかと問い合わせホフマン研究開始することとなる。しかし成果はなく、パリ栽培したため成分なくなっていないかを確認するためにホフマンは自らをモルモットにし、メキシコ風の色彩が見え助手医師アステカ司祭変化しており、次第抽象的な像が揺れ動く内面的なトリップへと変わったこのようにして有効成分がまだ存在することが確認されたが、難航しモルモット役をかって出てくれた多く同僚の手借り、ついに最新分留法によって成分純粋な状態に精製し2種類分子構造シロシビンシロシン名付けた。その化学構造はLSDに類似していた。(またアステカオロリウキからリゼルグ酸アミド抽出しLSDと近いものであったサンド社はシロシビン錠剤商品インドシビン (Indocybin) を製造。ワッソンの発見は、1957年アメリカ雑誌ライフ』誌にて『魔法のきのこを求めて』(Seeking the Magic Mushrooms)として掲載される。「マジックマッシュルーム」という用語は、『ライフ』の編集者考えたものであったキノコメキシコにのみ育つと信じられており、キノコ探して旅行者訪れた日本の石川元助も1965年6月に、ワッソンを導いたシャーマンのマリア・サビーナ(英語版)の元を訪れ東洋人初のその体験発表した。彼は目の前に置かれ27本のうち22本のキノコ食べモザイク模様素晴らし色彩世界出現したかと思えば、色のついた玉が飛んできて、あるいはそれが帯となって包まれたりといったことから地獄死の恐怖感じたが、突然高笑いをはじめ1時間以上も続いたものであった

※この「近代における発見」の解説は、「マジックマッシュルーム」の解説の一部です。
「近代における発見」を含む「マジックマッシュルーム」の記事については、「マジックマッシュルーム」の概要を参照ください。

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