近代における白兵戦とは? わかりやすく解説

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近代における白兵戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 14:23 UTC 版)

白兵戦」の記事における「近代における白兵戦」の解説

拳銃手榴弾用いて近距離戦闘白兵戦含め場合がある。また、ゲリラ戦においては火器弾薬の不足、あるいは敵に気付かれないよう音を出したくないなどの理由から、白兵戦選択されることもある。 近代戦における白兵戦は、銃撃の後の最終的な突撃や、塹壕内における戦闘の際に行われることが多い。歩兵主力銃がボルトアクション式時代までは、装填間隔長さから至近距離複数の敵と銃で渡り合えない限界を、銃剣格闘などで補っていた。 第一次世界大戦機関銃大々的使用され見通しのよい場所は火力制圧されてしまうようになった従来行われていた正面からの銃剣突撃騎兵突撃困難になった。これにより、歩兵白兵戦着剣小銃槍衾をつくることから、塹壕室内などの出会い頭戦闘を行うことへと変わった第一次世界大戦では塹壕戦となり、馬上まで届くような長い着剣小銃では取り回し悪く拳銃扱い難しかったため、代わってスコップナイフでの斬り合い刺し合いとなり、果てはヘルメットや、手製棍棒殴り合うことすら珍しくなかったまた、トレンチナイフという専用武器まで作られた。しかし、大戦末期には近接戦闘特化した短機関銃実用化され、近接戦闘においても銃火器優位大きくした。続く第二次世界大戦末期には突撃銃アサルトライフル)が実用化され、歩兵銃近接戦闘能力高めたため、白兵戦はごく限定的なものとなった近年対テロ作戦で、近接戦闘機会が再び増加したが、これも旧来の白兵戦ではなく建物内犯人的確に射殺する事がメインであり、これに適した小型火器サプレッサー導入進んでいる。 格闘術訓練廃止した軍隊存在するが、接近戦への対応を目的とした格闘術自体無くなっていない。イギリス軍では、第二次大戦中格闘術フェアバーン・システム訓練しており、フォークランド戦争イラク戦争では銃剣突撃実施した[要出典]。アメリカ陸軍での格闘術訓練減少しているが、アメリカ海兵隊は、冷戦期フィリピン武術カリ」に伝わる棒術の技を基にした銃剣術新たに制定し、現在でも兵科問わず銃剣術格闘術訓練実施している。イスラエルでは、格闘術クラヴ・マガ」が軍の特殊部隊警察の対テロリスト部隊訓練されている。 軍の予算不十分な場合低予算でも訓練可能な白兵戦訓練項目として注目される場合もあり、隊員戦意高揚にも役立つといわれる本来の定義からは外れるが、現代戦では大砲ミサイルなどによる距離を置いた砲撃戦対比して(特に航空機・艦艇などの乗員やむなく拳銃軽機関銃で)、近距離銃撃戦を行う場合などにも「白兵戦」という言葉使われることがあるまた、珍しい場合では珊瑚海海戦において大日本帝国海軍航空母艦翔鶴搭載機米空母着艦しかけるという事態が起きており、米空母側では何の迷いもなく着艦コースに入る敵機パニックになったらしく、副長白兵戦用意の号令をかけている。無論空母このような命令出されたのはこれが史上唯一である。このようなことが起きた原因としては、パイロット練度のほか、長時間に及ぶ飛行戦闘による疲労夕暮れ時で見えづらかった事、翔鶴型航空母艦ヨークタウン級航空母艦大きさがほぼ同じ事等が考えられる

※この「近代における白兵戦」の解説は、「白兵戦」の解説の一部です。
「近代における白兵戦」を含む「白兵戦」の記事については、「白兵戦」の概要を参照ください。

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