読者への挑戦状とは? わかりやすく解説

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読者への挑戦

(読者への挑戦状 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/06 23:17 UTC 版)

読者への挑戦英語Challenge your readers)とは、推理小説の技法である[1]。「読者の挑戦状」とも言う。探偵刑事役などが犯人を特定する前に物語を止め、読者に対して誰が犯人であるかを問うことである。J・J・コニントンが1926年に『或る豪邸主の死』で用いたのが最初の用例で、その後エラリー・クイーンが『ローマ帽子の謎』をはじめとする「国名シリーズ」で用いることで広く知られるようになった。日本では有栖川有栖が『月光ゲーム Yの悲劇'88』をはじめとする「学生アリスシリーズ」の全長編作品で用いている。

ルール

明確なルールがあるわけではないが、読者が推理できること、推理できる材料が示されていることなどが挙げられる。[要出典]

主な読者への挑戦がある作品

海外小説

国内小説

漫画

脚注

  1. ^ デジタル大辞泉. “読者への挑戦とは”. コトバンク. 2021年3月7日閲覧。

読者への挑戦状

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 00:09 UTC 版)

推理小説」の記事における「読者への挑戦状」の解説

読者への挑戦」を参照 作中探偵役犯人指摘する解決編」の前にここまで部分で、推理必要な手がかり全て晒した。さあ犯人もしくは真相等)を推理してみよ」という文言挿入される演出があり、これが「読者への挑戦状」と呼ばれるエラリー・クイーンの『国名シリーズ』や東野圭吾の『どちらかが彼女を殺した』、『私が彼を殺した』のように本文明示する作品もあるが、作者が「解決編の前で証拠が出揃っている」「読者視点推理可能」と序文後書き書いたり、インタビュー聞かれた際に答えるだけなど態度は様々である。 正解者に懸賞金プレゼント用意されることもあり、坂口安吾は『不連続殺人事件』の連載時犯人当てた者に解決編原稿料進呈する発表した。また読者だけでなく、大井廣介平野謙荒正人江戸川乱歩文人指名した挑戦状載せた。 読者への挑戦状の後に続く解決編袋とじとした本もある。1936年発表されたデニス・ホイートリーの『マイアミ殺人事件』がミステリ初の袋とじとされる古典的な本格ものの特徴とされるが、「変格」でも読者への挑戦状を載せる作品もある。また変則的な例として、パトリシア・マガーや貫井徳郎の『被害者誰?』の「被害者当て」、都筑道夫による遺体の「発見者当て」などがある。

※この「読者への挑戦状」の解説は、「推理小説」の解説の一部です。
「読者への挑戦状」を含む「推理小説」の記事については、「推理小説」の概要を参照ください。

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