藤森ステークス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/06 13:42 UTC 版)
| 藤森ステークス | |
|---|---|
| 開催国 | |
| 主催者 | 日本中央競馬会 |
| 競馬場 | 京都競馬場 |
| 創設 | 1982年10月31日 |
| 2025年の情報 | |
| 距離 | ダート1200m |
| 格付け | オープン |
| 賞金 | 1着賞金2200万円 |
| 出走条件 | サラブレッド系3歳以上(国際)(特指) |
| 負担重量 | 別定 |
藤森ステークス(ふじのもりステークス)は日本中央競馬会(JRA)がダート1200mで施行する中央競馬のオープン特別競走である。 競走名の「藤森」は、京都市伏見区にある神社。本殿は、室町時代の一間社流造りで重要文化財に指定されている。5月5日の藤森祭では、勇ましい武者行列が町内を巡り、表参道では神事である駈馬(かけうま)が行われる[1]。
概要
1982年に京都競馬場芝2000mの4歳(現3歳)以上条件競走「藤森特別」として創設された。当初は芝2000mで施行されたが、後に芝1800mに短縮された。1996年よりダート1200mに短縮された。
賞金は1着2,200万円、2着880万円、3着550万円、4着330万円、5着220万円となっている[2]。
歴史
- 1982年 京都競馬場芝2000mの条件戦「藤森特別」として創設。
- 1983年〜1985年 開催休止。
- 1990年 施行距離を芝1800mに変更。
- 1994年 京都競馬場馬場改修工事に伴い阪神競馬場で代替開催[3][4]。
- 1996年 施行距離をダート1200mに変更。
- 2001年 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「4歳以上」から「3歳以上」に変更[5][6][7]。
- 2002年 施行距離をダート1400mに変更。
- 2008年 開催休止。
- 2009年 名称を「藤森ステークス」に改称。
- 2010年〜2011年 開催休止。
- 2012年 施行距離をダート1200mに変更。
- 2023年 オープン特別競走に格上げ。
歴代優勝馬
コース種別の記載がない距離は、ダートを表す(1980年・1984年〜1985年は開催せず。また1986年〜1988年はダート)
優勝馬の馬齢は、現行表記に揃えている。
| 施行日 | 競馬場 | 距離 | 条件 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1982年10月31日 | 京都 | 2000m | 400万下 | キングキャスト | 牡5 | 2:03.0 | 小谷内秀夫 | 戸山為夫 | 高田久成 |
| 1986年10月26日 | アラオスイセイ | 牡3 | 2:03.3 | 宮徹 | 田中四郎 | (有)西岡牧場 | |||
| 1987年11月1日 | タマモクロス | 牡3 | 2:03.0 | 松永幹夫 | 小原伊佐美 | タマモ(株) | |||
| 1988年10月30日 | シノーポリー | 牡3 | 2:03.6 | 武豊 | 浅見国一 | 内田恵司 | |||
| 1989年10月29日 | ミスターアダムス | 牡4 | 2:03.2 | 本田優 | 星川薫 | 廣嶋誠二 | |||
| 1990年10月28日 | 1800m | 500万下 | コウエイダッシュ | 牡4 | 1:47.9 | 林満明 | 二分久男 | 西岡静男 | |
| 1991年10月26日 | ジョースナイパー | 牡3 | 1:48.6 | 河内洋 | 柴田光陽 | 上田けい子 | |||
| 1992年10月31日 | タマモダンサー | 牡4 | 1:48.2 | 土肥幸広 | 吉永忍 | タマモ(株) | |||
| 1993年10月30日 | スイホービート | 牝5 | 1:48.7 | 菅谷正巳 | 菅谷禎高 | 加藤久枝 | |||
| 1995年10月28日 | エイシンオリンピア | 牡3 | 1:47.2 | 角田晃一 | 湯浅三郎 | 平井豊光 | |||
| 1996年10月6日 | 1200m | ロングリリーフ | 牡3 | 1:11.2 | 河北通 | 小野幸治 | 中井長一 | ||
| 1997年10月26日 | 900万下 | ジョープロテクター | 牡3 | 1:11.8 | 松永幹夫 | 柴田光陽 | 上田けい子 | ||
| 1998年10月25日 | 1400m | アサカホマレ | 牡4 | 1:22.8 | 藤田伸二 | 佐山優 | 浅川吉男 | ||
| 1999年10月24日 | クラフティゴールド | 牡3 | 1:24.8 | 武豊 | 中尾正 | (有)社台レースホース | |||
| 2000年10月14日 | メイデンマサムネ | 牡3 | 1:24.7 | 村本善之 | 中尾正 | 米田イスヱ | |||
| 2001年10月7日 | 1200m | 1000万下 | ニホンピロサート | 牡3 | 1:11.6 | 小林徹弥 | 目野哲也 | 小林百太郎 | |
| 2002年10月6日 | 1400m | ファイトアフリート | 牡4 | 1:24.6 | 熊沢重文 | 中尾謙太郎 | 品川昇 | ||
| 2003年10月12日 | ベルリオーズ | 牡3 | 1:24.8 | 熊沢重文 | 古川平 | (有)サンデーレーシング | |||
| 2004年10月24日 | マルカキセキ | 牡3 | 1:24.0 | 小牧太 | 瀬戸口勉 | 河長産業(株) | |||
| 2005年10月8日 | ゲイリースノーマン | 牡4 | 1:23.5 | 池添謙一 | 鶴留明雄 | 中村浩章 | |||
| 2006年10月27日 | キクノアロー | 牡3 | 1:24.0 | 岩田康誠 | 目野哲也 | 菊池五郎 | |||
| 2007年10月6日 | ワーキングボーイ | 牡4 | 1:24.6 | 和田竜二 | 中尾正 | (有)サンデーレーシング | |||
| 2009年10月11日 | 1600万下 | アドマイヤゴルゴ | 牡5 | 1:23.1 | 安藤勝己 | 橋田満 | 近藤利一 | ||
| 2012年10月4日 | 1200m | ブルーデジャブ | 騸5 | 1:11.3 | 幸英明 | 大根田裕之 | (株)ブルーマネジメント | ||
| 2013年10月13日 | スイートジュエリー | 牝4 | 1:11.0 | 川田将雅 | 安田隆行 | 下河邉行雄 | |||
| 2014年10月19日 | カフェジュプリーム | 牡5 | 1:11.2 | 川田将雅 | 池江泰寿 | 西川光一 | |||
| 2015年10月18日 | デルマヌラリヒョン | 牡5 | 1:11.5 | 太宰啓介 | 古賀史生 | 浅沼廣幸 | |||
| 2016年10月16日 | エイシンバッケン | 牡4 | 1:11.0 | 岩田康誠 | 中尾秀正 | (株)栄進堂 | |||
| 2017年10月15日 | オアシスクイーン | 牝3 | 1:11.1 | 和田竜二 | 佐藤正雄 | 村上稔 | |||
| 2018年10月14日 | コパノキッキング | 騸3 | 1:11.4 | 戸崎圭太 | 村山明 | 小林祥晃 | |||
| 2019年10月6日 | デザートストーム | 牡5 | 1:10.7 | 藤岡康太 | 西浦勝一 | ゴドルフィン | |||
| 2020年10月11日 | ジェネティックス | 牡3 | 1:10.0 | 松山弘平 | 西村真幸 | (有)キャロットファーム | |||
| 2023年10月7日 | オープン | サンライズアムール | 牡4 | 1:10.9 | 池添謙一 | 小林真也 | (株)ライフハウス | ||
| 2024年10月6日 | クインズメリッサ | 牝6 | 1:11.3 | 藤懸貴志 | 宮本博 | (株)ケイアイスタリオン | |||
| 2025年10月5日 | タガノミスト | 牝4 | 1:09.4 | 松山弘平 | 渡辺薫彦 | 八木良司 |
出典・脚注
- ^ “特別レース名解説”. www.jra.go.jp. 2025年11月5日閲覧。
- ^ “レース結果 JRA”. www.jra.go.jp. 2025年11月5日閲覧。
- ^ 『馬場の全て教えます JRA全コース徹底解説』インターグロー、2015年5月、37ページ頁。
- ^ “【特別対談】亀谷×小島で「京都競馬場の馬場」をしゃべりつくす! | 競馬コラム - netkeiba”. news.netkeiba.com. 2025年7月31日閲覧。
- ^ “【競馬用語解説】馬齢(ばれい)|地方競馬ならオッズパーク競馬”. www.oddspark.com. 2025年9月13日閲覧。
- ^ “馬齢表記について正式発表 | 競馬ニュース”. netkeiba. 2025年9月13日閲覧。
- ^ “馬齢(競馬用語辞典) JRA”. www.jra.go.jp. 2025年9月13日閲覧。
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