アイビーステークスとは？わかりやすく解説

アイビーステークス
開催国	日本
主催者	日本中央競馬会
競馬場	東京競馬場
創設	1984年10月13日
2025年の情報
距離	芝1800m
格付け	L
賞金	1着賞金1700万円;
出走条件	サラブレッド系2歳（国際）（特指）
負担重量	別定
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アイビーステークスは日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場の芝1800mで施行する中央競馬のリステッド競走^[1]である。競走名のアイビーとはウコギ科キヅタ属の常緑つる性低木でセイヨウキヅタの別名である。蔦の一種で耐寒性に優れ日陰でも育つことから庭園などで栽培されている。

概要

1984年に東京競馬場芝1400mの3歳（現2歳）混合のオープン特別として創設され、1997年には特別指定交流競走に指定されている。

2002年は東京競馬場の改修工事に伴い、中山競馬場芝1200mで代替開催されるも、翌2003年をもって一旦開催休止となる。

2014年に2歳馬の距離体系整備に伴い東京競馬場芝1800mでの開催に変更。2018年には国際競走に、2019年にはリステッド競走にそれぞれ指定されている。なお、2歳限定のリステッド競走は本競走と萩ステークス（京都競馬場芝1800m）の2つのみである。

本競走の優勝馬からは1997年のグラスワンダー（朝日杯3歳ステークス・有馬記念連覇・宝塚記念）、2016年のソウルスターリング（阪神ジュベナイルフィリーズ・優駿牝馬）、2018年のクロノジェネシス（秋華賞・宝塚記念連覇・有馬記念）、2021年のドウデュース（朝日杯フューチュリティステークス・東京優駿・有馬記念・天皇賞（秋）・ジャパンカップ）がGI優勝馬となっており、名実ともに出世レースの一つとなっている。

負担重量は馬齢（牡馬56kg、牝馬55kg）で日本調教馬は収得賞金800万円毎に1kg増、海外調教馬は重賞競走1着馬に限り1kg増である。

2025年現在の賞金は1着1700万円、2着680万円、3着430万円、4着260万円、5着170万円となっている^[2]。

以前は同名の競走が中京競馬場や阪神競馬場に存在していた。

歴史

1984年　東京競馬場芝1400mの3歳（現2歳）混合のオープン特別として創設。
1997年　特別指定交流競走に指定。
2001年　馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「2歳」に変更。
2002年東京競馬場の改修工事に伴う開催日程の変更により中山競馬場芝1200mで施行。
2004年～2013年　開催休止。
2014年　施行距離を芝1800mに変更して復活。
2018年国際競走に指定。
2019年リステッド競走に指定。

歴代優勝馬

全て芝コースで開催。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。


施行日	競馬場	距離	条件	優勝馬	性齢	所属	タイム	優勝騎手	管理調教師	馬主
1984年10月13日	東京	1400m	オープン	ジョーダッシュ	牡2	JRA	1:23.7	花松進	荒木静雄	長島忠雄
1985年10月12日	東京	1400m	オープン	シンボリシャンス	牡2	JRA	1:24.3	東信二	野平祐二	シンボリ牧場
1986年10月12日	東京	1400m	オープン	ハセベルテックス	牝2	JRA	1:23.6	小迫次男	畠山重則	長南浩
1987年10月18日	東京	1400m	オープン	スイートローザンヌ	牝2	JRA	1:22.1	小島太	境勝太郎	和田共弘
1988年10月16日	東京	1400m	オープン	サクラメグミ	牝2	JRA	1:24.0	蛯沢誠治	境征勝	（株）さくらコマース
1989年10月15日	東京	1400m	オープン	トウショウバレット	牡2	JRA	1:23.1	谷中公一	阿部新生	トウショウ産業（株）
1990年10月14日	東京	1400m	オープン	サクラヤマトオー	牡2	JRA	1:23.4	小島太	境勝太郎	（株）さくらコマース
1991年10月12日	東京	1400m	オープン	ゴールドディスク	牡2	JRA	1:26.3	杉浦宏昭	二本柳俊夫	（有）社台レースホース
1992年10月17日	東京	1400m	オープン	ガレオン	牡2	JRA	1:23.2	杉浦宏昭	二本柳俊夫	横山秀男
1993年10月16日	東京	1400m	オープン	アイネスサウザー	牡2	JRA	1:23.1	横山典弘	本郷一彦	小林正明
1994年10月15日	東京	1400m	オープン	オトメノイノリ	牝2	JRA	1:23.0	中舘英二	尾形充弘	（有）社台レースホース
1995年10月14日	東京	1400m	オープン	ビッグナカヤマ	牡2	JRA	1:22.6	的場均	堀井雅広	（株）信和商会
1996年10月12日	東京	1400m	オープン	パーソナリティワン	牡2	JRA	1:22.7	徳吉孝士	久恒久夫	宗像進
1997年10月12日	東京	1400m	オープン	グラスワンダー	牡2	JRA	1:21.9	的場均	尾形充弘	半沢（有）
1998年10月18日	東京	1400m	オープン	エイシンルバーン	牡2	JRA	1:24.7	藤田伸二	坂口正則	平井豊光
1999年10月17日	東京	1400m	オープン	シアトルフレーム	牡2	JRA	1:23.5	四位洋文	佐々木晶三	（株）有恒
2000年10月8日	東京	1400m	オープン	ネイティヴハート	牡2	岩手	1:22.2	菅原勲	千葉博	池田草龍
2001年10月7日	東京	1400m	オープン	アグネスソニック	牡2	JRA	1:23.3	横山典弘	森秀行	渡辺孝男
2002年10月13日	中山	1200m	オープン	タガノラフレシア	牝2	JRA	1:08.3	小池隆生	岩元市三	八木良司
2003年10月19日	東京	1400m	オープン	マイネルパナシュ	牡2	JRA	1:23.2	郷原洋司	郷原洋行	（株）サラブレッドクラブ・ラフィアン
2014年10月25日	東京	1800m	オープン	コスモナインボール	牡2	JRA	1:47.1	柴田大知	和田雄二	（有）ビッグレッドファーム
2015年10月24日	東京	1800m	オープン	マイネルラフレシア	牡2	JRA	1:48.4	柴田大知	高橋裕	（株）サラブレッドクラブ・ラフィアン
2016年10月22日	東京	1800m	オープン	ソウルスターリング	牝2	JRA	1:48.9	C.ルメール	藤沢和雄	（有）社台レースホース
2017年10月21日	東京	1800m	オープン	コスモイグナーツ	牡2	JRA	1:51.4	柴田大知	高橋祥泰	（有）ビッグレッドファーム
2018年10月20日	東京	1800m	オープン	クロノジェネシス	牝2	JRA	1:48.6	北村友一	斉藤崇史	（有）サンデーレーシング
2019年10月19日	東京	1800m	リステッド	ワーケア	牡2	JRA	1:48.1	C.ルメール	手塚貴久	落合幸弘
2020年10月24日	東京	1800m	リステッド	オーソクレース	牡2	JRA	1:48.1	池添謙一	久保田貴士	（有）キャロットファーム
2021年10月23日	東京	1800m	リステッド	ドウデュース	牡2	JRA	1:49.3	武豊	友道康夫	（株）キーファーズ
2022年10月22日	東京	1800m	リステッド	チャンスザローゼス	牡2	JRA	1:47.5	川田将雅	中内田充正	藤田晋
2023年10月21日	東京	1800m	リステッド	ダノンエアズロック	牡2	JRA	1:48.2	J.モレイラ	堀宣行	（株）ダノックス
2024年10月19日	東京	1800m	リステッド	マスカレードボール	牡2	JRA	1:45.8	戸崎圭太	手塚貴久	（有）社台レースホース

脚注・出典

^ “2025年度リステッド競走一覧”. 2025年9月4日閲覧。
^ “2025年第4回東京競馬番組（第6～11日）”. 2025年9月4日閲覧。

各競走の出典

netkeiba.comより
- 1984年、1985年、1986年、1987年、1988年、1989年、1990年、1991年、1992年、1993年、1994年、1995年、1996年、1997年、1998年、1999年、2000年、2001年、2002年、2003年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年

[1] “2025年度リステッド競走一覧”. 2025年9月4日閲覧。

[2] “2025年第4回東京競馬番組（第6～11日）”. 2025年9月4日閲覧。

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アイビーステークスとは？ わかりやすく解説