オアシスステークス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/17 02:33 UTC 版)
オアシスステークス | |
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開催国 | ![]() |
主催者 | 日本中央競馬会 |
競馬場 | 東京競馬場 |
創設 | 1996年4月27日 |
2025年の情報 | |
距離 | ダート1600m |
格付け | L |
賞金 | 1着賞金2400万円 |
出走条件 | サラブレッド系4歳以上(国際)(特指) |
負担重量 | ハンデキャップ |
オアシスステークスは日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場のダート1600mで施行する中央競馬のリステッド競走[1]。競走名のオアシスとは、砂漠中に泉が湧き出てその周囲に草木が生い茂っている緑地のことであり、また「安らぎの場所」という意味でもある。
概要
1996年に東京競馬場ダート1600mの5歳(現4歳)以上のオープン特別として創設された。施行距離は現在まで変わらずダート1600mで施行されている。2002年に「サウジアラビアロイヤルカップオアシスステークス」として開催されたのを最後に2003年から4年間開催休止していたが、2007年に復活するとともに国際競走に指定され、現在に至る。
2019年にリステッド競走に指定された。
本競走の勝ち馬からは2014年のベストウォーリア(2014年・2015年マイルチャンピオンシップ南部杯)、2019年のアルクトス(2020年・2021年マイルチャンピオンシップ南部杯)、2021年のタガノビューティー(2024年JBCスプリント)がダートG1馬に輝いている。
賞金は1着2400万円、2着960万円、3着600万円、4着360万円、5着240万円となっている[2]。
歴史
- 1996年 東京競馬場ダート1600mの5歳(現4歳)以上混合のハンデ戦のオープン特別として創設。
- 2000年 負担重量を別定に変更。
- 2001年 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「4歳以上」に変更。
- 2002年 この年に限り「サウジアラビアロイヤルカップ」の副称がつく。
- 2003年~2006年 開催休止。
- 2007年
- 国際競走に指定(2012年を除く)。
- ハンデ戦に戻る。
- 2011年 施行時期を6月に、出走条件を「3歳以上」にそれぞれ変更。
- 2012年
- 出走条件を「4歳以上」に変更。
- 負担重量を別定に戻す。
- 2019年 リステッド競走に指定。
- 2020年 新型コロナウイルス感染症の影響により、観客を入れない「無観客競馬」で施行(2021年も同様)。
- 2025年 ハンデ戦に再び変更。
歴代優勝馬
全てダートコースで開催。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。
施行日 | 競馬場 | 距離 | 条件 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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1996年4月27日 | 東京 | 1600m | オープン | グレイトチャーマー | 牡5 | 1:35.7 | 横山典弘 | 国枝栄 | (有)クローバークラブ |
1997年4月19日 | 東京 | 1600m | オープン | グレイトチャーマー | 牡6 | 1:35.9 | 横山典弘 | 国枝栄 | (有)クローバークラブ |
1998年4月25日 | 東京 | 1600m | オープン | ユノペンタゴン | 牡5 | 1:35.8 | 横山典弘 | 浅見秀一 | 細川祐季子 |
1999年4月24日 | 東京 | 1600m | オープン | レイズスズラン | 牡5 | 1:34.6 | 江田照男 | 増沢末夫 | 鈴木修平 |
2000年5月7日 | 東京 | 1600m | オープン | チョウカイライジン | 牡7 | 1:35.3 | 柴田善臣 | 中野隆良 | 新田嘉一 |
2001年5月6日 | 東京 | 1600m | オープン | プリエミネンス | 牝4 | 1:35.1 | 柴田善臣 | 伊藤圭三 | (有)グランド牧場 |
2002年5月4日 | 東京 | 1600m | オープン | タガノフォーティ | 牡4 | 1:36.6 | 武豊 | 橋本寿正 | 八木良司 |
2007年5月6日 | 東京 | 1600m | オープン | イブロン | 牡5 | 1:36.3 | 後藤浩輝 | 田村康仁 | 栗坂崇 |
2008年5月11日 | 東京 | 1600m | オープン | アドマイヤスバル | 牡5 | 1:35.1 | 村田一誠 | 中尾秀正 | 近藤利一 |
2009年5月10日 | 東京 | 1600m | オープン | アドマイヤスバル | 牡6 | 1:35.2 | 勝浦正樹 | 中尾秀正 | 近藤利一 |
2010年5月9日 | 東京 | 1600m | オープン | ダイショウジェット | 牡7 | 1:35.3 | 柴山雄一 | 大根田裕之 | 馬場祥晃 |
2011年6月11日 | 東京 | 1600m | オープン | ナムラタイタン | 牡5 | 1:35.0 | 熊沢重文 | 大橋勇樹 | 奈村信重 |
2012年4月29日 | 東京 | 1600m | オープン | ナムラタイタン | 牡6 | 1:35.2 | 太宰啓介 | 大橋勇樹 | 奈村信重 |
2013年4月28日 | 東京 | 1600m | オープン | エアハリファ | 牡4 | 1:35.5 | 三浦皇成 | 角居勝彦 | (株)ラッキーフィールド |
2014年5月4日 | 東京 | 1600m | オープン | ベストウォーリア | 牡4 | 1:35.8 | 戸崎圭太 | 石坂正 | 馬場幸夫 |
2015年5月3日 | 東京 | 1600m | オープン | カチューシャ | 牝6 | 1:35.9 | 伊藤工真 | 角田晃一 | 窪田芳郎 |
2016年4月24日 | 東京 | 1600m | オープン | ブライトライン | 牡7 | 1:37.0 | 石橋脩 | 鮫島一歩 | (株)ノースヒルズ |
2017年4月22日 | 東京 | 1600m | オープン | アルタイル | 牡5 | 1:35.3 | 田中勝春 | 手塚貴久 | 藤田在子 |
2018年4月21日 | 東京 | 1600m | オープン | ルグランフリソン | 牡5 | 1:36.7 | 福永祐一 | 中竹和也 | 前田幸治 |
2019年4月20日 | 東京 | 1600m | リステッド | アルクトス | 牡4 | 1:36.7 | 田辺裕信 | 栗田徹 | 山口功一郎 |
2020年4月25日 | 東京 | 1600m | リステッド | ブルベアイリーデ | 牡4 | 1:35.9 | M.デムーロ | 杉山晴紀 | (株)ブルアンドベア |
2021年4月24日 | 東京 | 1600m | リステッド | タガノビューティー | 牡4 | 1:35.2 | 石橋脩 | 西園正都 | 八木良司 |
2022年4月23日 | 東京 | 1600m | リステッド | サンダーブリッツ | 牡5 | 1:35.4 | 田辺裕信 | 久保田貴士 | 草間庸文 |
2023年4月22日 | 東京 | 1600m | リステッド | コンシリエーレ | 牡4 | 1:36.3 | C.ルメール | 稲垣幸雄 | 吉田和美 |
2024年4月20日 | 東京 | 1600m | リステッド | ユティタム | 牡4 | 1:36.7 | 佐々木大輔 | 須貝尚介 | 金子真人ホールディングス(株) |
2025年4月27日 | 東京 | 1600m | リステッド | バトルクライ | 牡6 | 1:35.5 | 戸崎圭太 | 高木登 | (株)Gリビエール・レーシング |
脚注・出典
- ^ “2025年度リステッド競走一覧”. 2025年9月3日閲覧。
- ^ “2025年第2回東京競馬番組(第1~6日)”. 2025年9月3日閲覧。
各競走の出典
- netkeiba.comより
- オアシスステークスのページへのリンク