第13独立電撃部隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/18 17:12 UTC 版)
「NIGHT=HAWKS!」の記事における「第13独立電撃部隊」の解説
ルウム戦役における赤い彗星の活躍に焦りを覚えた連邦軍上層部が、「連邦にもニュータイプありき」というプロパガンダを行うため、急遽設立した部隊。発案者はレビル将軍であり、アムロ・レイ少尉が地球出身のニュータイプであることを強調した報道を行うとともに、薬を投与した疑似ニュータイプ研究を推進し、やがて独立電撃部隊と慰安婦部隊という二重の偽装を行った上で、擬似NT部隊「ナイト・ホークス」としてホワイトベース隊を援護する陽動作戦に投入した。なお、この部隊にチャアミンを配属させたレビル将軍の真意は不明である。 またナイト・ホークスにはV3号作戦のMSが流用、配備されている。これはRXシリーズとホワイトベースの開発を行うV1号作戦、ジオンのABC兵器へのカウンターアタックであり南極条約によって凍結されたV2号作戦に続く、ジオンとの地球本土決戦を想定したMS開発計画である。本来は宇宙用であるMSを完全に地上用として開発したものだが、敗北を想定した逃げ腰の作戦であることから秘匿計画とされ、V1号作戦の成功とともに破棄された。3機の試作機は開発コードを書き換えられ、ナイト・ホークスに配備されるにあたって歴史の表舞台から抹消された。 なお同人誌版スタッフロールには以下に記載された以外にサリー・オコーナー、ストレイ・マッケンナという部隊員がクレジットされているが、それぞれが作中でどのキャラを示しているのかは不明である。 チャアミン・ブラウン曹長 主人公。気弱な眼鏡の少年。技術士官としてナイトホークスに派遣されるが、成り行きでG・ダミーのパイロットになる。技量は未熟ながらも歴戦の中で徐々にパイロットとして成長を遂げていく。やがてアーシィとは肉体関係を持ち恋人になり、ナイトホークスの一員としても認められるが、部隊は全滅し単独でジャブロー基地へ帰還。その後、強襲揚陸艦スレイプニール=改に配属され、ア・バオア・クー戦にRGM79A2(識別番号GM=203)で参加。そのまま未帰還となったため二階級特進により准尉・戦死扱いとなった。エピローグでは0082年に地球に降り、ナイトホークス隊員らが形成した集落を訪れ、アーシィや実子と再会を果たしている。 なお、地球連邦軍最高司令官のレビルを常に尊敬しており手紙をかかさず送っていたが、終盤、チャアミンがレビル将軍の孫であることが明かされている。ただし、この作品自体は公式設定という訳ではない。 アーシィ・レイス少尉 G・キャノンF1のパイロット。一人称はボク。ナイトホークスのエースパイロットであり、本来G・ダミーに搭乗する予定であったため、チャアミンに対抗心を燃やしていた。しかし戦闘時に窮地を助けられたことでパイロットとしての腕前を認め、そのままチャアミンと関係を持ち恋人となる。強気な性格であるが、一方で自分が疑似NTであることを悩み、宇宙に行けば皆本物になれるのではないかと願っている。また戦闘や機械以外についてはからっきしダメで、戦争が終わったらどうすれば良いのかという不安も零している。のちにナイトホークスが全滅の危機に陥った際に、チャアミンを脱出させるため絶望的な戦場に向かい、消息を断つ。エピローグでは0082年に他のナイトホークス隊員らとともに辺境の集落に住み、子とともにチャアミンと再会を果たした。 ローズマリィ・ルシェンド中佐 第13独立電撃部隊ナイトホークスの指揮官でウェルデアの艦長。大人っぽい女性だが、チャアミンとアーシィの夜の体位について行われる賭けでは一番儲けており、艦内一勘が良いと言われている。ジオン軍の地上戦艦ダブ・ダブデが急襲した際に、チャアミンに戦争に生き残るよう諭し、自らはウェルデアを操縦しダブ・ダブデに特攻をかけ、身を犠牲にして隊員を救出している。しかし、エピローグではどういうわけか生き残っており、他の隊員とともに辺境の集落で生活している。 セラフィム・エラン少佐 第13独立電撃部隊ナイトホークスの副官でウェルデアの操舵士。ローズマリィ脱落後は部隊を率いた。ナイトホークスの隊員は、疑似NT実験の影響で薬物投与しないと生き延びれない身体だと思われていたが、彼女を含めエピローグの0082年まで変わらず生活しているようである。これについてはローズマリィともども「人間はあんがいしぶとい」と笑っている。 医師 センセイと呼ばれているナイトホークスの軍医。彼女自身も擬似NTであり、部隊の体調管理を行っている。第三話ではチャアミンとアーシィの体位をめぐる賭けの配当が医務室でやり取りされているため、博打に一枚噛んでいる模様。投薬が切れた疑似NTは半日で死ぬと診断し、さらにカリブ海カラカス沖の戦闘で医務室のあるコンテナが轟沈したため戦死したと思われていた。しかしエピローグでは生還して辺境の村で医療所を開いており、ヤブ医者呼ばわりする患者をどやしたり、妊婦の出産に大慌てで飛び出したりと落ち着かない日々を過ごしている。そのためナイトホークスの女性たちが生き延びていることも、彼女が本当にヤブで診断を間違えたのではないかと冗談交じりに言われている。 アリス・メイファン伍長 中華風にダブルシニヨンで髪をまとめた、ナイトホークスのオペレーター。慰安任務の際は率先して連邦兵士と仲睦まじく過ごしており、一部では強い人気を持っているらしい。 ナイト・ホークスのオペレーターは彼女以外にメガネをかけたおかっぱの少女がいるが、そちらは名前が不明である。 カトレア軍曹 ナイトホークス艦載機パイロット兼G・タンクサブパイロット。チャアミンとアーシィの夜の体位についての博打では、予想誌を出して儲けている。第四話ではG・タンクではなくトリアーエズに搭乗、出撃した。 アマンド軍曹 G・タンクのメインパイロット。本編中では第四話でヘルメットを被ったコマしか登場しないが、第三話や第四話にて彼女と同じ左目の下に泣き黒子のあるウェーブしたロングヘアの穏やかな顔立ちをした少女が、アーシィやチャアミン、カトレア軍曹をはじめとするナイト・ホークスのパイロットたちと並んで描かれたカットが幾つかあるため、恐らく彼女がアマンド軍曹と思われる。 タキザワ 階級不明。ナイトホークスの艦載機パイロット。トリアーエズに搭乗する。本編中で彼女と明言されたキャラは描かれていないが、第三話や第四話にてナイト・ホークスのパイロットたちが並んだシーンなどで黒髪で切れ長の目の女性が数カット描かれており、恐らく彼女がタキザワと思われる。
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