福良監督時代
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「オリックス・バファローズ」の記事における「福良監督時代」の解説
※2015年の監督代行時代も含める。 2015年 前年まで二軍打撃コーチを務めていたフロント業務未経験の北川博敏を事業本部企画事業部のプロジェクトマネジャー(PM)に異動。選手時代からの知名度や人気の高さを生かして、ファンの開拓に向けたPR業務に携わる傍ら、球団主管試合のテレビ中継での解説、球団情報番組『オリックス日和』(TwellV)のMC、球団情報発信サイト「PEI's TIME」の運営、京セラドーム大阪でのスタジアムツアーのガイドなど幅広く活動していた(北川は2016年シーズンから一軍打撃コーチとして現場に復帰)。 交流戦はパ・リーグ球団では唯一負け越しの8勝10敗の9位に終わる。6月22日に群馬ダイヤモンドペガサスからヨヘルミン・チャベスを獲得したこと、群馬ダイヤモンドペガサスのシニアディレクターを務めていたアレックス・ラミレスが巡回アドバイザーに就任することを発表した。しかし、交流戦以降もチームは低迷を続け、前半戦を首位・ソフトバンクと18.5ゲーム差の最下位でターンした。後半戦になっても浮上できず、8月16日の対ロッテ戦に敗れて、自力でのクライマックスシリーズの進出の可能性が消滅。8月25日の対楽天戦に勝ち、最下位から脱出するも、その後3連敗を喫し、最下位に逆戻りした。8月27日に休養していた監督の森脇が31日付けで退任することと、球団シニアアドバイザーへの就任を発表した。ヘッドコーチの福良が監督代行のまま指揮を執る。9月15日のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)に6-1で勝利し、前身の阪急時代から数えてリーグ戦通算5000勝を達成した。なお、NPB所属の球団では巨人・阪神・中日に次いで4球団目で、パシフィック・リーグ所属球団としては初であった。9月23日に元GM・監督の中村勝広が66歳で急逝した。終盤は楽天との5位・6位争いとなり、10月3日の対ソフトバンク戦に勝利し、5位が確定した。大型補強を行い、優勝候補と謳われながら首位・福岡ソフトバンクと30ゲーム差のBクラスに終わった。監督代行の福良が翌年から正式に監督として指揮を執ること、球団OBの田口壮が二軍監督に就任することを発表した。しかし、オフに谷佳知と平野恵一の両ベテラン、日本ハムに所属していた中嶋聡が現役を引退し、また馬原孝浩、坂口智隆、井川慶、ヘルマン、榊原諒、鉄平ら移籍組が戦力外となり、相次いでビックネームが退団した(坂口はヤクルト、井川は兵庫ブルーサンダーズに移籍、馬原、ヘルマン、榊原、鉄平は現役を引退)。中嶋の引退により、昭和時代に入団し、また後楽園球場の公式戦でのプレーを経験した選手と、阪急/オリックス・ブレーブスに所属した選手が全員引退した。ドラフトでは10位選手まで指名し、大幅な「血の入れ替え」となった。新外国人としてブレント・モレル、ブライアン・ボグセビック、エリック・コーディエを獲得。 2016年 キャンプ直前に昨年まで正遊撃手を担っていた安達了一が潰瘍性大腸炎を発症して離脱、キャンプ中には新外国人としてパット・ミッシュを獲得。オープン戦を中日、DeNAと同率の最下位(10位)で終えるとシーズンに入っても投打ともに低調な状態が続き、金子、西といった先発陣だけでなく、新守護神として期待されていたコーディエら救援陣も大量失点する試合が目立った。打線もリーグ制となってからワーストとなる「チームとして開幕から13試合連続無本塁打」の記録を樹立してしまった。その後も貧打は続き、5月17日に元中日のマット・クラークを獲得。交流戦は5勝13敗で最下位に終わった。一方、7月17日にヤクルトから近藤一樹とのトレードで八木亮祐を獲得。後半戦も低迷から抜け出すことはできず、本拠地最終戦となった9月29日の楽天戦に敗戦し、2年連続Bクラスと2012年以来4年ぶりの最下位が確定した。同一シーズンでオープン戦・交流戦・公式戦・二軍のすべてが最下位となるのは史上初で、さらに公式戦では全球団に負け越し、交流戦でもヤクルトを除く全球団に負け越す結果となった。しかしながら、シーズンのチーム捕逸数が「0」という日本プロ野球史上初の記録を達成した。また、チーム打率・得点・安打・チーム防御率リーグ最下位、本塁打・失点は5位に低迷した。オフに糸井が阪神にFA移籍。 2017年 この年から二軍の本拠地が舞洲サブ球場へと移転。練習場と合宿所も含めて神戸から大阪へ移る形となった(詳細は後述)。首位楽天と2ゲーム差の2位で4月を終えるが、5月は4連敗、6連敗、そして2003年以来の球団ワーストタイ記録の9連敗、9カード連続負け越しを喫し、5月下旬の交流戦前に一時順位は5位まで下がった。5月22日、奥浪鏡が運転免許停止中に自家用車を運転して交通事故を起こし、8月3日に退団。5月28日のロッテ戦で山岡が初勝利して交流戦に入り、6月4日の巨人戦まで7連勝し、交流戦を単独首位でスタートするが、6月11日の中日戦から17日のDeNA戦まで6連敗を喫する。19日のDeNA戦で逆転勝ちし、交流戦再編後初の勝ち越し、交流戦で6位に入った。なお、広島には3年連続で3連敗した。長打不足解消のため、5月30日に新外国人としてクリス・マレーロを獲得。交流戦初戦から単独4位に浮上するが、その後は順位の変動がなく、3位楽天と15ゲーム差の4位に終わった。オフに日本ハムからFA宣言した増井浩俊を獲得。平野佳寿がアリゾナ・ダイヤモンドバックスにFA移籍。 2018年 開幕からステフェン・ロメロ、T-岡田ら中軸は打撃不振に陥ったものの、田嶋大樹、アンドリュー・アルバース、増井ら新入団の投手の奮闘で一時はAクラスに立った。一方、7月9日にDeNAから伊藤光、赤間謙との2対2トレードで髙城俊人、白崎浩之を獲得。入団3年目の吉田正尚がシーズン中盤から4番打者に定着。オールスター明けには8連敗を喫した。最終的には4年連続Bクラスと2年連続4位が確定した。シーズン終了後に監督の福良が辞任し、ヘッドコーチの西村徳文が昇格することが発表された。小谷野栄一が現役を引退した。オフに中島宏之、金子千尋が自由契約となった(中島は巨人、金子は日本ハムに移籍)。ヤクルトを自由契約となった成瀬善久を獲得。西勇輝が阪神にFA移籍。
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