登場勢力・登場惑星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 06:27 UTC 版)
「ヴァンドレッド」の記事における「登場勢力・登場惑星」の解説
タラーク テラフォーミングに成功した黄土色の惑星で、メジェールの衛星。男性だけの軍事帝国であり、子供は意気統合した男性同士が遺伝子を掛け合わせた後、保育プラントから誕生する。風呂敷や漢字などの日本文化がメジェールより目立つ他、帝国主義に基いた身分制度が存在している(ヒビキは三等民、バートやドゥエロは一等民)。三等民は居住区の出入りから制限されており、生産・製造業を始めとする作業に生涯従事させられる。タラークの数少ない娯楽である『祭り』への参加権も認められない。軍事国家であるため軍人の身分が高く、士官学校出身の軍人は一等民のみであり、一等民はタラークの創始者であり最高権力者グラン・パを含む八名の第一世代「八聖翁」の遺伝子を正式に受け継いでいる者達となる。 帝国政府のプロパガンダでタラークの民は皆、「女は鬼のような恐ろしい化け物である」と教え込まれている。食べ物は豪華とは言えない合成食品ばかりであるが、その分栄養価値は高くバランスも考えられている。地球による刈り取りの対象は生殖器。 タラークの全国民は身分証明用のID携帯が義務付けされており、一等民は短剣を模した構造、三等民はカード構造となっている。 テラフォーミングの成功により惑星上での生活には問題はないが、大地そのものは痩せているようでジンが長く土を耕した結果、ようやく木の苗が実っていた。 「八聖翁」の他にタラークに辿り着いた移民船団当時の人々はコールドスリープで眠りについており、「八聖翁」の一人であるジンが守り人として管理を行っている。地球の刈り取りに関する事はタラーク指導部は既に知っており、マグノからのメッセージを受け取った際には内容の消去を行っていたが、刈取り対策として、地球方面の領域に極めて大規模な機雷源と自動砲台群による自動防衛施設の配置を行っている。 メジェール 過去にテラフォーミングを失敗してしまい、現在は再テラフォーミング中の惑星。女性だけの船団国家であり、繋ぎ合わせた多数の移民船から構成されている。子供は意気統合した女性同士が遺伝子を掛け合わせた後、胎内から誕生(「オーマ」と呼ばれる方が卵子を提供し、「ファーマ」と呼ばれる方が出産を担当)する。民は皆、「男は不潔な生き物である」と教え込まれている。食べ物はタラークより遥かに豪華。タラークと同じく、地球による刈り取りの対象は生殖器。 テラフォーミング失敗の影響で内情は火の車であり、女性のみの国民性も災いし、無駄な浪費による電力不足から船団ユニットが住民ごと政府から見捨てられた事例まで存在する。かつてのテラフォーミングの失敗は主要人物の一人であるメイアの両親が深く関わっていた。 軍人は極めて無骨な全身宇宙服を装着していることが多いため、宇宙服の外見的特徴からもタラークで「女は魔物」の意識が高まる原因の一つにもなっている。 国家元首はグラン・マで、タラークの「八聖翁」の様な他の第一世代関係者の存在は語られない。しかし、タラーク指導者グラン・パとグラン・マは配偶者だった事もあり、両国間には秘匿されたホットラインが設置されている。 メラナス 地球に皮膚を狙われている惑星。過去の刈り取りを理由に反地球の立場を取っており、自国の防衛線上に宇宙艦隊を配備するなどの抵抗を行っているが、地球側の圧倒的物量に押し負けている。 アンパトス ほぼ孤島程度の陸地しか存在しない水の惑星で、「宇宙で最も美しい惑星」を自認している辺境の惑星。地球からは脊髄を狙われているが、この地に自分達を導いた地球を「ムーニャ」として崇めている。そのため、刈り取りへの抵抗はおろか嬉々として地球人が来ることを待ち望んでいる。 地球 全ての始まりの惑星。タラークやメジェールをはじめ、数々の遠く離れた惑星へ移民を行うほどの「進化」を果たして支配階級となったものの、生物的には遺伝子の飽和によって進化の可能性を失い、袋小路に陥っている。各所への移民惑星に対して特殊な環境構成構築を指示したのも進化の可能性を見出すためである(タラークとメジェール建国時に男女の区分けを行ったのも地球からの指示によるもの)。 現在の地球は惑星の軌道上に歯車のような構造物が張り巡らされており、衛星の月を強引にはめ込まれた構造をしているため、惑星表面には慢性的な暴風雨が吹き荒れており、居住環境を失っている。そのため、わずかに生き残った地球人は歯車の内側に都市を建設して生きているが、こういった事態へ陥るまでの詳細な経緯は不明。 この環境に陥った結果、既にクローニングすらままならなくなった地球は自己保存という考えを有するようになり、最終的には各地の植民星で過酷な環境下で発達した植民星の人々は地球人類存続のための材料であると主張。残されたオリジナルのペークシスプラグマを利用した無人収穫艦隊を建造し、各植民星人の内臓、血液、皮膚等の身体部品を収穫して自分たちにくっつけることで生存を確保しつつ、現在に至る。各惑星の住民を被検体とした非人道的な実験や、様々な臓器提供(というより強制的な強奪)である「刈り取り」を行っている。 その他の惑星 タラークやメジェール以外にも多くの移民惑星が存在しており、それぞれが地球の刈り取りによって蹂躙されている。タラークやメジェールとは違って男女が一緒に暮らすのが普通なので、ニル・ヴァーナの面々は彼らと接する度にカルチャーショックを受けることになる。
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