櫻羽女学院生徒
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朽木 冬子(くちき とうこ) 声 - あじ秋刀魚 六識命の妹・美砂の娘で、千鶴の養女。二年前、櫻羽女学院中等部在学中に友人・紫の兄・玲人と交際していたが、学校から帰宅する途中で交通事故にあい、入院中の朽木病院から間宮心爾(葛城シン)によって二重誘拐され行方不明となっている。四肢と内臓の一部を失っているため、余命は長くないと推定されていた。 交通事故にあった時点で玲人の子を身篭っており、誘拐された後に尚織によって保護され、彼が住居としていた甲府山中にある雛神製薬所有の山荘に意識不明のまま匿われ、出産のための延命処置を受けていた。尚織の驚異的な医療技術により何とか持ち堪えていたが、昭和31年11月6日に心停止に陥り、緊急に行われた帝王切開手術により女児を出産するが、自身は死亡した。遺体は山荘の裏手に埋葬され、死亡から約一年後に玲人らによって白骨化した状態で発見された。産まれた女児は尚織・菜々子の養女として育てられており、日中は冬見(砂月/理子)の「若葉園」に預けられていたが、菜々子の逮捕の直前に尚織によって連れ去られ行方不明となっている。 茅原 雪子(かやはら ゆきこ) 声 - 歩サラ 紫の友人で、冬見(砂月/理子)の養女。櫻羽女学院高等部一年。同い年の紫や小羽を遙かに凌ぐ豊かな乳房の持ち主。本編の一ヶ月ほど前に櫻羽女学院へ転入してきたが、引っ込み思案で人見知りする性格なためクラスに馴染めずにいたところ、紫の気遣いにより彼女や小羽と親しくなっていく。後に紫に誘われて美術部に入部し絵を描く楽しみに目覚めた。元々は孤児であり、小羽と同じ孤児院で過ごしていたが、施設の閉鎖後に冬見(砂月/理子)に引き取られた。子供の頃の記憶のほとんどを失っており、睡眠時に失った記憶と思われる悪夢に悩まされている。重度の偏食で、白飯と蒲鉾くらいしか好んで食べられるものがない。前の学校でいつも行動を共にしていた親友が列車に轢かれて死亡し、「雪子が殺した」という噂が広まってしまったため、転校を余儀なくされた。 祠草美智男と織部静との間に産まれた娘で、雪緒の双子の妹。血縁上は育ての親である冬見(砂月/理子)は従姉、『カルタグラ 〜ツキ狂イノ病〜』に登場した祠草時子は異母姉に当たる。祠草の血を受け継ぐ子であることから、将来の教団の象徴「宣託の御子」候補として「白百合の園」で養育されていた。相手を傷付けることでしか感情を示すことが出来ず、好意を抱いたり憧れたりした相手を殺害し「取り込み(対象の殺害後、自身の人格が対象の人格を模倣したものに変異する)」、その事を忘れてしまうという精神障害を患っている。園で兄を殺害した後は彼の人格を模倣して明るく活発な性格になっていた。そのため、前の学校で白山美恵という友人に憧れられていた。彼女が跨線橋で雪子と共に無理心中しようとしていたが、抵抗にあい自分だけが線路に落として死んだ。殺害していなくても、櫻羽女学院に転入してきた頃の雪子は彼女の人格を模倣していた。更に「託宣の御子」として天恵会に入ってからは代表の織部を殺害して彼の人格を模倣、自信に満ちて毅然とした話し方をするようになった。自身が殺人を犯したことを自覚しておらず、雪子本来の人格も兄を手にかけたショックで消え失せていたが、未散(皐月)との対話で自我を取り戻して全てを思い出し、自殺を図る。しかし紫に阻止されて諭され、警察に身柄を拘束された。雪緒(ゆきお) 声 - 杉原茉莉 雪子の双子の兄。「白百合の園」で雪子・小羽・未散(皐月)らと暮らしていたが、明るく誰からも好かれる人柄であったため、雪子に「取り込みたい人間」の対象にされてしまい殺害された。 鳥居 小羽(とりい こはね) 声 - 杏花 紫の友人で、櫻羽女学院高等部一年。一貫校である櫻羽女学院へは高等部からの途中入学で、紫とは始業式の日に教室で席を間違えたことがきっかけで知り合い仲良くなった。美術部員だが絵は描かず部室でだらだらしている。雪子とは幼馴染であり、彼女の兄・雪緒に好意を抱いていた。勉強はさぼりがちだが頭は良く、即興で次々に折句を作ることが出来る。裏表のない性格で直接的な物言いをするため、発言によって意図せず他人を傷付けたり追い詰めたりしてしまうことがある。元々は孤児であったが、年をとって子供がいなかった鳥居夫妻に養女として引き取られた。 実母・吉野ミドリは秋弦の愛人の一人で、血縁上は理人(智之)・花恋の異母妹に当たる。近親婚を慣わしとする雛神家によって自身の知らぬうちに理人(智之)の配偶者候補に選ばれるが、玲人らによって花恋が拘束されたため難を逃れた。子供時代を「白百合の園」で過ごしており、そこでの経験から耐え難い出来事を自覚なく無かったことにしてしまうという記憶障害を患っている。園で雪緒の死亡を聞かされていたにも関わらず、彼の死を受け入れられず生きているものと思い込み、「周囲の人間が自分を雪緒に会わせないようにしている」と被害妄想に陥っていた。しかし後に友人たちの支えを得て現実を受け入れられるようになる。なお、養父母は既に死亡している。 佐東 歩(さとう あゆむ) 声 - 柚木かなめ 紫の友人で、櫻羽女学院中等部三年。剣道部員。以前に美術部に所属する友人・西園唯を通じて知り合った紫たちと仲が良い。年齢の割りに体格が良く、既に成人男性と同程度の身長になっている。二年前の事件で玲人の活躍を目の当たりにして探偵に憧れ、玲人の助手を自称しており、新たに玲人に雇われた智之(理人)を後輩と認識している。玲人と警察に協力し、囮となって花恋を誘き出し彼女の逮捕に貢献した。
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