東京・鶴見編(第26回- )
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「ちむどんどん」の記事における「東京・鶴見編(第26回- )」の解説
1972年5月、東京・銀座に降り立ちビル街と人混みに圧倒される暢子だったが、進学のため一足先に上京した早苗に連れられイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」で食事をし、美味しさに感動する。その後暢子は、賢秀が所属するボクシングジムを訪れるが、そこで仕送りはジム会長から前借りした金である事や、ジム仲間達からも借金したまま彼は逃亡したと知る。賢秀が飲みに行っていたとの情報を受け暢子は横浜市鶴見区へ探しに向かうが、手がかりは得られぬまま夜となり、あてもなく彷徨う。しかし、たまたま雨宿りしたのが鶴見区沖縄県人会長・平良三郎の家で、事情を話し世話になり、翌日には料理人修行先としてアッラ・フォンターナへの紹介状をもらい、オーナー・大城房子に課されたテストに辛うじて合格し採用される。三郎の手配で下宿先も決まった暢子は偶然賢秀と再会するが、翌朝彼は暢子の金を持ち出し再び姿を消す。こうして暢子はアッラ・フォンターナでの修行が始まる。 大城に10日連続出勤を命じられ皆勤した暢子は、ある日、賄い料理を作るのが昇格のチャンスと知る。そこで暢子は大城に掛け合うが、時期尚早を理由に冷たく断られる。暢子は憤り大城に対して暴言を吐き、暢子が勝ったら賄い作りを許可、負けたらクビが掛かったペペロンチーノ作り対決を挑む。結果、暢子が研究を重ね作り上げたペペロンチーノは店の料理人達から好評を得るものの、大城が圧勝する。改めて大城の元で修行したい気持ちが強くなった暢子は必死に彼女に頭を下げ、数々の条件付で存続が認められ、更に賄い作りも許可が下りる。 その頃、山原村の比嘉家は、賢秀が上塗りした借金返済に悩むなか、良子が製糖工場の御曹司・喜納金吾に求婚される。思いを寄せる勉強会仲間・石川博夫に相談するも彼の本心は聞けず自分で決める事と返され、家の為に金吾との縁談を受け入れる良子だったが、土壇場で博夫からの告白と幸せにする決意を聞き、金吾に謝罪し破談する。半年後、周囲に祝福されながら良子と博夫は結婚する。 1973年10月、暢子は店で前菜の一部を任されるまでに成長するが、接客が苦手であった。日頃から暢子の社会的常識やイタリア料理についての知識不足が気になっていた大城は、彼女をクビにし、再雇用の条件に東洋新聞社でボウヤとして働くことを挙げる。暢子は新聞社で働く中、記者になり学芸部に移動してきた和彦と偶然再会、更に偶然にも暢子の下宿先の隣部屋に転居して来る。デスクの田良島甚内に常識を教え込まれ四苦八苦し、イタリア料理の名シェフ・アレッサンドロ・タルデッリの取材に難航する和彦を手伝い半月後、暢子がある程度の常識や知識を身につけたことを確認した大城は暢子を店に呼び戻す。 同じ頃、暢子の高校3年生の妹・歌子は、歌手のオーディションを受験するも、二次審査の最中に持病の発熱で倒れ失格する。歌子が落ち込むなか、出産のため里帰りしていた良子の陣痛が始まり、歌子の歌に支えられながら無事に長女・晴海を出産する。この経験で歌への情熱はそのままで強い叔母になることを誓った歌子は、1974年4月、地元の運送会社の事務員に就職する。 1974年、暢子は前菜の担当となるが、新しい味にした方が良いと考え勝手にアレンジを加えるが料理長の二ツ橋光二に苦言を呈される。理解出来ない暢子は、大城から知人・我孫子ヨシが鶴見で経営するおでん屋台のテコ入れを命じられる。暢子は屋台のメニューをイタリア風おでんに一新させ、当初の売上は好調であったが、食した大城の予言通り徐々に客足は遠のいていく。迷った暢子は、平良からの「入口に戻る」とのアドバイスや二ツ橋や和彦からの言葉を思い出し、基本のおでんを作り、更に幼少期に賢三から出汁の大切さを教わったテビチを加える。結果、鶴見の人々にテビチ入りおでんは好評となり店は盛況。基本の大切さを理解した暢子は大城からアッラ・フォンターナに戻される。 同時期、暢子は優子の証言で大城は嘗て暢子を引き取ろうとした賢三の叔母であることを知る。また、逃亡の末に辿り着いた千葉県の養豚場でも借金をして逃げ、東京で商売を始めた賢秀と偶然再会する。商売仲間の我那覇からテレビコマーシャル資金に15万円の出資を求められた賢秀は優子に泣きつき工面するが、再び彼に持ち逃げされる。ひどく落ち込んだ賢秀だったが、暢子から「テビチ」を出され幼い頃の思い出を聞き、再び養豚場に戻り働き出す。
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