村山家歴代当主とは? わかりやすく解説

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村山家歴代当主

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 04:44 UTC 版)

村山伝兵衛」の記事における「村山家歴代当主」の解説

初代村山伝兵衛 1683年10月5日天和3年8月15日) - 1757年6月4日宝暦7年4月18日能登国羽咋郡安部屋村にて生まれ十代半ばから二十代初期松前藩へ渡る。藩士工藤八郎右衛門の家に居候しながら商売始めたとされるが、『村山家資料目録』によると、松前には阿部屋の本家筋に当たる張江甚兵衛がすでに進出しており、伝兵衛はその使用人として働いた可能性もある。 当時松前移住するためには住人縁戚になる必要があったため、伝兵衛松前藩御座船船頭古谷左衛門の娘の養子となってから、城下に店を開いた所有する船は15まで至らずとも5隻に及び、やがて宗谷苫前留萌石狩など藩主直領の場所経営任せられるようになったまた、アイヌ漁法指導したこともあったといわれる2代目村山兵衛 1716年享保元年) - 1770年明和7年敦賀島崎半兵衛息子近江商人萬屋喜右衛門松前店で働いていたところを初代伝兵衛見出され娘婿迎えられた。 2児恵まれるも、何らかの理由村山家去り大坂山口屋伊兵衛の家で死亡した3代目村山伝兵衛(兵右衛門1738年元文3年) - 1813年2月8日文化10年1月8日祖父死後家督継ぎ明和年間石狩場所の一部請け負う。さらに1775年安永4年)には飛騨屋請け負っていた宗谷場所の実権握り1778年安永7年)には福島屋田付新助返上した増毛所を請け負った順調に勢力伸ばした3代目伝兵衛苗字帯刀許され1782年天明2年)には町年寄町奉行下代役を兼任し長崎俵物買付総取締役までも勤める。 1789年寛政元年)のクナシリ・メナシの戦いの後、松前藩は東蝦夷の場所を請け負っていた飛騨屋久兵衛罷免し、当地藩主直轄としたうえで、9月には実務伝兵衛任せた。このときの喫緊業務困窮するアイヌへの救援物資輸送であり、伝兵衛冬季航行困難さ辞退しようとした許されなかったとも、逆に飛騨屋後釜据えるつもりで積極的に乗り出したともいわれる戦後の混乱巧みに収めた伝兵衛は、1790年寛政2年)、藩命により樺太の場所開発に船を派遣する。さらに宗谷場所から分設された斜里場所の実権をも握り、『日本長者鑑』による日本国内長者番付では、西の鴻池善右衛門と並ぶ東の横綱称された。 隆盛極めた伝兵衛だったが、1796年寛政8年)、松前藩から「御叱之上慎(謹慎処分)」を命じられそれまで請け負っていた場所を召し上げられてしまう。この急な没落の裏では、村山家追い落としを図る大坂商人小山権兵衛が、先代藩主松前道広取り入って働きかけていたといわれる。 しかし1797年寛政9年)、幕府松前道広江戸へ出府命じると、松前藩1798年寛政10年)、伝兵衛に家と倉庫返還し所払い解いた次いで1799年寛政11年)、幕府東蝦夷地を仮上知一時没収)として場所請負人廃止し伝兵衛蝦夷地御用掛の官用取扱方に命じた。すると松前藩伝兵衛一代侍に取り立て宗谷・斜里・樺太の3場所の経営と、藩営とした苫前留萌石狩の3場所の監督任せようとしたが、幕命のほうが優先されたため実行はされなかったらしい。 1915年大正4年)、従五位追贈された。 復権果たしたものの3代目伝兵衛はすでに老境であり、家督後進に譲ることになる。 4代目村山専八(伝吉1759年宝暦9年) - 1793年寛政5年7月 父親よりも先に35歳若さ死亡5代目村山兵衛 生没年不詳 敦賀西岡左衛門息子で、3代目伝兵衛娘婿1799年寛政11年)に村山家継いだものの、1801年享和元年)、病気のせいで実家に戻ることになった5代目代理富塚喜右衛門 生没年不詳 加茂富塚右衛門の弟。一時期3代目伝兵衛養子となって、伊兵衛代わり務めた6代目村山伝兵衛(直之) 1786年天明6年) - 1866年慶応2年1801年文化2年)、祖父3代目伝兵衛から家督譲り受ける1803年文化4年)、松前奉行所の命令で「伝兵衛」を襲名した1815年文化12年)、石狩所を単独任されるが、1817年文化14年)に始まる疱瘡流行石狩大打撃こうむる村山家運上金半減してもらい、また奉行所から融資を受けることでこの危機乗り切った1845年弘化2年)の石狩川氾濫の際は、越後から10名の技術者呼び寄せ10年かけて堤防補修した7代目村山金八郎(直栄) 生年不詳 - 1892年明治25年俳句結社石狩尚古社」に参加していた。

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