文化遺産推薦に向けた公募
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「日本の世界遺産」の記事における「文化遺産推薦に向けた公募」の解説
文化庁は2006年と2007年に文化遺産候補を全国から公募した。その中には「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」、「「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群」、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のように、すでに世界遺産に登録されているものもあり、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」のように暫定リストに記載済みのものもある。また、「萩-日本の近世社会を切り拓いた城下町の顕著な都市遺産」は「萩城下町」として「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」に組み込まれて世界遺産に登録されている。その一方で、暫定リスト入りを果たしていない提案も以下のように多く残っている(カッコ内の年は最初に提案された年)。以下の提案は文化審議会によって評価や課題が示されている。 なお、「飛騨高山の町並みと祭礼の場-伝統的な町並みと屋台祭礼の文化的景観-」の無形文化財の要素については、無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の構成資産となった。また、ユネスコの遺産事業とは異なるが、日本遺産に組み込まれた例に四国霊場や足利学校および「水戸藩の学問・教育遺産群」と「近世岡山の文化・土木遺産群」の構成資産候補から弘道館・閑谷学校の指定があり、阿蘇は世界ジオパークおよび世界農業遺産、宇佐・国東は世界農業遺産、松島は世界で最も美しい湾クラブに登録されるなど、異なる枠組みで評価されている要素を含む物件もある。 北海道東部の窪みで残る大規模竪穴住居跡群(北海道、2007年) 最上川の文化的景観-舟運と水が育んだ農と祈り、豊饒な大地-(山形県、2006年) 松島-貝塚群に見る縄文の原風景(宮城県、2007年) 水戸藩の学問・教育遺産群(茨城県、2007年) 足尾銅山-日本の近代化・産業化と公害対策の起点-(栃木県、2007年) 足利学校と足利氏の遺産(栃木県、2007年) 埼玉古墳群-古代東アジア古墳文化の終着点-(埼玉県、2007年) 近世高岡の文化遺産群(富山県、2006年) 立山・黒部〜防災大国日本のモデル-信仰・砂防・発電-〜(富山県、2007年) 城下町金沢の文化遺産群と文化的景観(石川県、2006年) 霊峰白山と山麓の文化的景観-自然・生業・信仰-(石川県・福井県・岐阜県、2006年) 若狭の社寺建造物群と文化的景観-神仏習合を基調とした中世景観(福井県、2006年) 日本製糸業近代化遺産〜日本の近代化をリードし、世界に羽ばたいた糸都岡谷の製糸資産〜(長野県、2007年) 善光寺と門前町(長野県、2006年) 松本城(長野県、2006年) 妻籠宿・馬籠宿と中山道-『夜明け前』の世界-(長野県・岐阜県、2006年) 飛騨高山の町並みと祭礼の場-伝統的な町並みと屋台祭礼の文化的景観-(岐阜県、2006年) 天橋立-日本の文化景観の原点(京都府、2007年) 近世岡山の文化・土木遺産群-岡山藩郡代津田永忠の事績-(岡山県、2007年) 三徳山-信仰の山と文化的景観-(鳥取県、2006年) 錦帯橋と岩国の町割(山口県、2006年) 山口に花開いた大内文化の遺産-京都文化と大陸文化の受容と融合による国際性豊かな独自の文化-(山口県、2007年) 四国八十八箇所霊場と遍路道(香川県・愛媛県・徳島県・高知県、2006年) 宇佐・国東-「神仏習合」の原風景(大分県、2006年) 阿蘇-火山との共生とその文化的景観(熊本県、2007年) 竹富島・波照間島の文化的景観〜黒潮に育まれた亜熱帯海域の小島〜(沖縄県、2006年)
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