愛用の品とは? わかりやすく解説

愛用の品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 05:55 UTC 版)

坂本龍馬」の記事における「愛用の品」の解説

当時土佐藩士の間では長刀をさすことが流行していた。あるとき龍馬旧友檜垣清治龍馬再会したとき、龍馬短めの刀を差していた。そのこと指摘したところ「実戦では短い刀のほうが取り回しがよい」と言われ納得した檜垣は短い刀を差すようにした。次に再会したとき、檜垣勇んで刀を見せたところ龍馬は懐から拳銃出し「銃の前には刀なんて役にたたないと言われた。納得した檜垣拳銃を早速買い求めた三度再会したとき、檜垣購入した拳銃見せたところ龍馬万国公法国際法)の洋書取り出しこれから世界知らなければならない」といわれた。もはや檜垣はついていけなかったという。龍馬性格鮮やかに描写している逸話として有名だが、当事者檜垣清治文久2年1862年)に人を殺め投獄され維新後赦免されるまで獄中にあり、龍馬再会することはなく、大正3年1914年)に著された千頭清臣坂本龍馬』における創作である。 龍馬愛用し拳銃は2丁あると言われている。ひとつは高杉晋作から贈呈されS&W モデル 2 アーミー英語版32口径6連発で、寺田屋事件の際に火を噴いたのはこの銃であると言われている。後日、兄・坂本権平宛ての手紙の中で「右銃ハ元より六丸込ミな礼(れ)ども、其時ハ五丸のミ込てあれば」と6連発銃であることを示唆している。しかし同事件の際に紛失し、のちに買い求めたのが S&W モデル 1 1/2(英語版32口径5連発で、これは妻・お龍とともに1丁ずつ所持し、姉・乙女宛てに「長サ六寸計(ばかり)五発込懐剣より八ちいさけれども、人おうつに五十間位へだたりて八打殺すことでき申候」と書き送っている。薩摩滞在時はこれで狩猟などを楽しんだという。当然この銃は暗殺されたときも携帯していたが、発砲することなく殺害されている。 龍馬その生涯において多数刀剣所持している。龍馬所持していたとされる刀4振りのうち「吉行」など2振り京都国立博物館が、1振り高知県立坂本龍馬記念館所蔵し、1振り行方不明になっているが、これら4振り研ぎなおす前に墨でとった「押し型」が北海道発見されている。近江屋事件の際には刃渡り二尺二寸反り浅め新刀、銘「吉行」を帯びていた。福永酔剣によれば、これは刺客見廻組渡辺吉太郎自供)の太刀無銘大和昌一派、刃渡り二尺四寸程度明治三十年代佐伯理一郎氏に譲渡される)を鞘ごと受けた際に匁の部分三寸ほど、刀身に至るまで削られている。。なお龍の手紙には、随所にこの吉行の話が出てくる。彼が兄・権平求めた先祖伝来一品で、慶応3年1867年2月山内容堂会見するため土佐訪れた西郷隆盛に「吉行」の刀をことづけ3月中旬ごろ長崎龍馬のもとに届いた京都に行くときは、いつもこれを差して、兄からの贈り物だと自慢していた。龍馬の死後、この吉行明治4年1871年)に坂本家継いだ甥の小野淳輔の手元に残された。 他に龍馬所有していた刀剣として、三吉慎蔵形見として与えられた伝相州正宗無銘刀、姉の岡上乙女形見として与えられ刃渡り二尺四分直刀の銘備前修理亮盛光刃渡り八寸二分直刃無銘1867年毛利敬親謁見した際に拝領した粟田口吉光短刀福永酔剣推察している)、お竜形見としていたもの明治時代手放したあと、宮内省献上され射撃コンクール優勝者松永正敏下賜されたのち軍刀として拵え直され磨り上げ無銘備前元重、晩年お竜世話になった広島藩安芸藩広島新田藩かは不明士族西原只乃進へ贈与大正元年山内豊中購入した刃渡り二尺 大磨り上げ無銘書き相州秋広、同じくお竜手放した思われる田内宇吉氏所蔵左行秀短刀第二次世界大戦前高知城懐徳館が龍馬佩刀として陳列していた刃渡り尺六六分相州鎌倉住国秀 嘉永七歳八月日、生前龍馬薩摩志士吉井幸輔贈った磨り上げ無銘 に「神崎則休指料」の銀象眼入り明治四十年に本阿弥成善が肥後延寿物と鑑定、鞘書き)が確認されている。これらのうち、松永正敏旧蔵した元重は昭和入り山形県個人所有となり、その縁から山形市最上義光歴史館寄託されている(通常非公開)。 龍馬が姉・乙女などに宛てる手紙などの紙入れとして使った三徳江戸時代紙入れとして流行したもの。遊里出入りし都々逸を謡ったという粋なセンス感じる品。牡丹模様綴織され、金具には二羽デザインされている。縦十四・五センチ、横二一・五センチ

※この「愛用の品」の解説は、「坂本龍馬」の解説の一部です。
「愛用の品」を含む「坂本龍馬」の記事については、「坂本龍馬」の概要を参照ください。

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