平坂組
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四代目 / 雛村 壮一郎(ひなむら そういちろう) 声 - 小野大輔 / 三宅健太 街中の不良青年を集めたチーム「平坂組」の組長。テツ、ヒロと同年齢と思われる。狼のような鋭い目つきで精悍な顔立ちをしており、髪は白く染めている。口は悪く一見冷徹に見えるが、仲間思いで、決断力に優れ、気配りができ、頭も切れる。実はかなりの心配性。素直ではなく、人に弱みを見せることを嫌うため、なにかと一人で背負い込んでしまうことが多い。また、賭け事には非常に弱い。 喧嘩は非常に強く、「四天王」の一人とされる。テツとの喧嘩は一巻の時点で49勝49敗3分。喧嘩以外でも身体能力は長けているようで、野球の試合では投手と遊撃手をこなした。よく狼と表現される事が多い。 関西のテキ屋系の商家且つ大規模企業グループの四代目であり、5年前に実家から逃げて東京に流れ、不良少年たちを束ねて瞬く間にヘッドにのし上がった実力の持ち主。実家を疎ましく思っている素振りは見せるものの、体調を気づかうなど本心では家族として大切に思っている。平坂組やイベントの経理を一手に担当しており、商家に生まれただけにお金にはシビア。鳴海にバイトを依頼した際にはいきなり報酬(日当計算)の話を始めるほど。ヒロたちニートは金銭にだらし無いと言っている。 部下をはじめ、多くの人間は「壮」「壮さん」と呼ぶが、アリス周辺の人間だけは「四代目」というあだ名で呼ぶ。実家を苦手としているために四代目と呼ばれることを快く思っていないが、その嫌がり方がかえってアリスを面白がらせてしまい、あだ名が定着する結果となった。からかわれるときは「ヒナちゃん」と呼ばれる。その名前で呼ぶと凄まれるか怒られるかのどちらか。 商家の息子らしく金にうるさく、非常に建設的な思考の持ち主で理詰めであり、4巻からはイベントコーディネーターとしての仕事も行っている。ナルミのまわりでは最も常識人であり、自堕落なテツ、少佐、ヒロとは線引きをしたがるが、お互いに暗黙の内に信頼し合っている。 当初はただの高校生でありながら事件に関わってくる鳴海を足手まといとしてしか見ていなかったが、やがてその土壇場での行動力を認め、義兄弟の盃を交わし、自分に何かあれば代わりに鳴海が平坂組を仕切れと言うようになるまでになり、口では絶対に言わないものの、本来は誰よりも信頼している。その一方で、ナルミが事件に巻き込まれることに抵抗を覚えており、危機感がないと苦言をもらすことも。知り合った当初から何故か変わらず鳴海のことを「園芸部」と呼び続けている。 組のもう一人の創始者である平坂とは、盃を交わした親友であったが、とある事件をきっかけに訣別した。 部下には秘密にしているが、実は手芸が趣味で、プロ並みの腕前を持つ。アリスのぬいぐるみの修繕も行う。ジャケットに刺繍している昇り龍などは自ら仕上げた物。ぬいぐるみ等には拘りを持っており、善喜の店で足りない生地や糸などを購入している。アリスから早急に修繕するように依頼されるのはもはや日常茶飯事。しかし、それを難なくやり遂げているが、それで徹夜をするのも当たり前。それで組の仕事が遅れるのもしばしば(指揮できる組員が居なかったため)。今では鳴海が指揮を取る事もあるため組の指揮を任せる事も。ぬいぐるみは自分の車に丁重に積ませアリスの部屋等で修繕を行う。もし手芸の事を漏らそうものなら「記憶を失うまで殴る」とのこと。 複数の自動車を所有しており、スマートクーペ、アストンマーティン、シビックなどコンパクトカーやクーペなどに普段は乗っているが、必要に応じてメルセデス・ベンツ・CLなどにも乗る。 平坂 錬次(ひらさか れんじ) 声 - 鈴村健一 四代目と共に組を創りあげた、平坂組のもう一人の創設者。黒髪にいれた稲妻のようなメッシュ、サングラス、関西弁が特徴。忘れ物をする癖がある。 元々はただ喧嘩っ早いだけのごく普通のチーマーのボスだったが、15歳の時に四代目とともに街中の不良少年を束ね、平坂組を創設した。組の名前も平坂錬次の名に由来する。任侠もののVシネマのファンで、平坂組の代紋や独特なしきたりを発案した。 四代目や自身と共に同居していた女性の死亡事件をきっかけに四代目と訣別し、東京を離れた。4巻にて東京に戻り、四代目を潰すために行動を起こす。自分の事をどこか卑下している節がある。よく物を無くしやすく、壊しやすいためなかなか友人が出来ないと語る。東京に戻って四代目のバイトをしている鳴海と知り合う。その際、手を出さないように意識していたら足や頭が出るようになったと笑いながら言う。足だけでも相当強く、一撃で絡んできた不良をノックアウトするほど。戦うスタイルはどこかしら四代目を彷彿させるものがある。 四代目とは五分の(上下のない)盃を交わした間柄。四代目いわく「アホで何考えてるか分からない奴」だが、組員からは現在も四代目と同じく非常に慕われている。テツ、ヒロ、少佐とも非常に親しかったようである。アリスが探偵事務所を開く前に東京を出ているため、アリスとは直接の面識がない。 「四天王」の最後の一人で、笑いながら暴力を振るうために組内外で怖れられた。 岩男(いわお) 声 - 間宮康弘 / 山口りゅう 平坂組の古株で、四代目のボディガード。本名は不明。岩のような体格をしているため、鳴海がそう呼んでいる。頭の方はあまりにも残念で「手を出すな」と言えば「足は出してもいいですか」と訊く。漢字もまともに読めず、10分おきに聞きに来たり慣用句を間違っていたりする。計算もろくに出来ない。 電柱(でんちゅう) 声 - 安元洋貴 / 柳田淳一 平坂組の古株で、四代目のボディガード。本名は不明。非常に身長が高いため、鳴海がそう呼んでいる。岩男よりも会話に参加する機会が多く、四代目の部下たちの代表格となっている。岩男同様に、頭は残念であまり変わらない。間違い電話に気付かず平坂組を巻き込んだ事件にまで発展させた。
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