導入時の改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/08 00:09 UTC 版)
「能勢電鉄1500系電車」の記事における「導入時の改造」の解説
入線前にアルナ工機で改造が行われた。能勢電鉄は当時600Vだったことから、600Vへの降圧化工事が実施された。冷房化改造も行われており、冷房装置は阪急の7000系に準じてスイープファンが設置され、室外機は狭い間隔で配置されている。補助電源は電動発電機 (MG) から静止形インバータ (SIV) に交換されている。 高架化前の川西能勢口駅構内に存在した半径40mの急カーブに対処するため、両端の連結器の長さが80mmずつ拡大され、連結面間の全長が19,160mmとなった。また、当時は連結器高さの低い小型車が在籍していたため、前頭部の連結器高さは830mmまたは760mmに下げられている。Tc車の連結器複心バネは撤去された。 電動式の方向幕が設置され、前面は正面左側の窓上に新設、側面は種別表示灯から交換された。表示窓の内寸は前面が450×230mm、側面は690×180mmである。前面方向幕の設置により、標識灯は若干車体外側に移設されている。 車体塗装は、マルーンをベースに窓周りをクリームとしたツートンカラーが採用された。 中間に入った運転台付きの車両は、第1編成(1550F)中の2両を除いて完全に中間車形態に改造された。第1編成の中間車1530・1580は乗務員扉を残し、機器類の撤去のみ行った。この2両間の運転台跡部の貫通路は狭幅であるが、貫通幌は広幅のものをアダプタを介して取り付けていた。 編成中1箇所または2箇所の貫通路に狭幅の引き戸が設置され、1530形の川西能勢口方に1箇所、1550FではT車とTc車の2箇所に設けられたが、貫通幌は阪急と異なり広幅が用いられた。元2104の1535の川西能勢口・宝塚方貫通路は阪急在籍時に引き戸付き狭幅に改造されていたが、能勢電入線に際して広幅への再拡大工事を実施した。 台車はアルストムリンク台車への交換が行われ、FS-311K・FS-312、またはFS-333・FS-33が装着された。エコノミカル台車(KS-66A/B)は1010系発生品のFS-311K・FS-312に、ミンデンドイツ式台車(FS-345・FS-45)は2000系のFS-333・FS-33台車と交換している(入線当初は平野車庫にミンデンドイツ式台車の組み立て治具がなかったため)。 1585は、2021系の電装解除車2030が種車である(阪急時代は3100系3154Fに組み込み)。運転台を撤去して完全な中間車形態となったが、中間車化された箇所の窓枠などは1984年に阪急六甲駅で発生した衝突事故で廃車となった初代2050の部品が流用された。本来譲渡予定であった2154は、初代2050の事故廃車代替として2代目2050に編入されている。 車番対照は以下のとおり。cは中間運転台、oは運転台撤去跡。 1500系 新旧番号対照表能勢電鉄での番号←阪急時代の番号備考1550 1530 o o 1580 1500 ←2150 2100 c c 2151 2101 1551 1531 1581 1501 2152 2102 2055 2103 2055は2000系 1552 1532 1582 1502 2158 2109 2160 2108 1553 1533 1583 1503 2156 2106 2157 2107 1554 1534 1584 1504 2159 2111 c 2059 2110 2059は2000系 1555 1535 1585 1505 2161 2104 2030 c 2105 2030は2021系
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導入時の改造
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「能勢電鉄7200系電車」の記事における「導入時の改造」の解説
制御装置・主電動機は能勢電鉄初のVVVFインバーター制御と同期電動機を採用、乗り心地の改善と省エネルギー化を図った。 ワンマン運転に対応し、前面・側面の行先表示器が幕式からフルカラーLEDに変更、前照灯はLED化、車内の照明もLEDとなった。車内には液晶ディスプレイ (LCD) の案内表示器が設けられ、両先頭車に車椅子スペースを設置、座席は袖仕切りを大型化、緊急時の避難用はしごも搭載された。阪急車両におけるワンハンドル車両のワンマン対応工事は今津線・甲陽線の6000系以来となる。 営業開始前にマルーンと上部のアイボリーの間に金色のラインが入る。阪急電鉄の車両と区別しやすくするための金帯は、1世紀をこえる能勢電鉄の歴史と継続を、また、金色は輝く沿線の未来を表現している。金帯は、乗務員室用扉の上部で帯を折り返していて、能勢電鉄のイニシャルである『N』を表している。運転台後部側面には「N7200」のロゴが入った。 7201Fではわずかな仕様変更がなされている。外装面では客用ドアの窓が阪急7000系リニューアル車同様の縦長のものに、ドア開時に点灯する車両側面の表示灯が阪急1000系と同様のものになった。内装面では乗務員室内の車掌台の仕切り板が切り欠けになり、中間車にイベント列車用のAC電源コンセントが設置された。 妙見線で試運転中の7200系(2018年2月 ゴールドライン追加前) ゴールドライン追加後の外観 車体側面の「N7200」のロゴ 7250号車の車内(2018年3月) 車内LCD(2018年3月) 運転台
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導入時の改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/15 05:34 UTC 版)
種車は付随車だったため、運転台が新たに設置された。屋根上機器は全て撤去され、廃車発生品の前照灯とパトライトが設置された。製造当初は黒一色の塗装だったが、各車庫への配属前に、黄色の警戒帯が追加塗装された。 高架区間や橋梁上などでの作業の容易化を図るため、妻面には大型の開き戸を設け、リフトによる機材積み降ろしが可能な構造となっている。
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