リニューアル車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 07:38 UTC 版)
1999年より、幕張電車区(現幕張車両センター)配置の1000'番台後期車・1500番台を対象にリニューアル工事が行われた。内容は、コンプレッサーをレシプロ式からスクリュー式へ交換、座席の交換および車椅子スペースの設置、台車の軸箱の密封コロ軸受への改造、補助電源装置のMGからSIVへの交換などが挙げられる。編成番号は、4両編成はS221 - S225、6両編成はS61 - 71が与えられた。これらの編成は後年に列車番号表示機がLED化された。なお、モハ112-1252と1517はリニューアル工事は施工されていないが、補助電源装置やコンプレッサーが変更されている。 幕張区の車両のみではクハ111が不足するため、以前から配置されていた0'番台先頭車 (-231, -249) もリニューアルが施行された。この他に、廃車対象ながら状態の良かった小山電車区所属(旧大船電車区所属)の-1138, -1455の2両を転属させた他、幕張区の1000'番台車両更新車と国府津電車区の未更新車 (-244, -552, -1602, -2146) との交換が行われた。-2146は2000番台として唯一リニューアル工事が施工された。 2001年3月までに6両編成×11本・4両編成×5本の86両が改造された。 ← 千葉 安房鴨川・銚子 → 編成クハ111モハ112モハ113モハ112モハ113クハ111竣工施工廃車備考S61 1448 1504 1504 1501 1501 244 1999.10.12 大船 2011.3.24 S62 1450 1253 1253 1254 1254 249 1999.10.28 大井 2011.5.11 S63 1453 1264 1264 1262 1262 1503 2000.1.27 大船 2009.10.8 S64 1605 1521 1521 1519 1519 1505 2000.1.28 大井 2009.10.22 M112+M113-1521は2000年2月2日施工 S65 1601 1511 1511 1508 1508 2146 2000.3.29 大船 2010.8.27 S66 1603 1514 1514 1507 1507 1133 2000.3.29 大井 2009.11.28 S67 1451 1523 1523 1513 1513 1137 1999.3.29 大井・大船 2010.11.25 M112+M113-1523は2000年3月30日施工 S68 1606 1524 1524 1522 1522 1506 2000.5.30 大井 2010.6.10 S69 1442 1512 1512 1510 1510 231 2000.10.2 大井 2010.5.11 S70 552 1259 1259 1258 1258 1501 2000.11.22 鎌倉 2010.11.12 S71 1444 1257 1257 1263 1263 1129 2001.3.29 鎌倉 2011.9.30 2010年に4連化(S222編成に改番) ← 千葉 安房鴨川・銚子 → 編成クハ111モハ112モハ113クハ111竣工施工廃車備考S221 1449 1260 1260 1134 1999.3.29 大船 2010.4.28 S222 1454 1263 1263 1129 1999.3.23 大船 2010.10.31 S71編成のモハを編入し6連化 S223 1443 1250 1250 1128 1999.4.23 大船 2011.9.16 S224 1602 1261 1261 1504 2000.8.11 鎌倉 2011.8.31 S225 1455 1515 1515 1138 2001.1.9 大井 2009.12.4
※この「リニューアル車」の解説は、「国鉄113系電車」の解説の一部です。
「リニューアル車」を含む「国鉄113系電車」の記事については、「国鉄113系電車」の概要を参照ください。
リニューアル車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 09:22 UTC 版)
「JR九州811系電車」の記事における「リニューアル車」の解説
新造から30年弱が経過したことを受け、2016年7月に入場したPM4編成を皮切りにリニューアル工事が開始された。改造は小倉総合車両センターにて実施されている。 機器類等はすべて刷新しており、制御方式はサイリスタ位相制御から、JR九州では初となる、日立製SiC素子とIGBT素子のハイブリッドモジュール適用のVVVFインバータ制御装置を内蔵した主変換装置(M'c車:PC408KA,M車:PC408KB)に変更された。それに伴い主電動機も直流電動機から誘導電動機(MT405K)に変更されており、給電装置もシングルアーム式パンタグラフ(PS401K)に変更された。電気ブレーキは発電ブレーキから回生ブレーキに変更されている。車内照明もLED化され、徹底的な省電力化が行われた。結果、811系従来車に対し3割の消費電力削減、415系と比較して消費電力が49 % と、省電力化に成功した。 デザイン監修は水戸岡鋭治。水戸岡は、JR九州社内設計陣の訓練を兼ねた役割分担として、社内の設計者が練ったアイデアを最終的に仕上げる「監修」に留まった。「Old is New ~伝統と革新の電車~」のコンセプトのもと、従来のデザインを大きく変えたデザインとしており、最新機器を搭載した新しい車両であることを表現している。車体は前面白色・側面ステンレス無塗装を維持しつつも、前面貫通扉および側面にはJR九州の近郊系・通勤形で定着したCTロゴを新規に配し、側面帯は、青一色に白線および、白抜き文字で"Commuter Train 811"と表記され、811系では表記されていなかった英字社名も追加されている。これらは、従来の帯やCTロゴとは異なり、布端のピンキング(ギザギザ)の縁取りがされている。また、運転台窓の赤い"■NEW RAPID TRAIN 811"のロゴも、青い"Commuter Train 811"ロゴに変更されている。排障器の色も濃いグレーに変更されたほか、行先表示器はフルカラーLEDを使用したものに交換されている。 車内は、座席が転換式クロスシートからロングシートへ変更された。これは、ラッシュ時の混雑が激しくなってきたことに対応するためである。座席生地は「博多織や小倉織などのような九州の伝統的な織物」 をイメージしたデザインの青いモケットとなった。なお、優先席のみ赤いモケットとなっている。 天井照明はLED照明に変更され、環境にやさしい設計となっている。この他、窓ガラスはスモークガラスに変更され、カーテンは廃止された。連結部の仕切り戸には、813系1100番台と同様にシリンダーが取り付けられ、乗降扉にドアチャイムと鴨居下部に開閉ランプが設置された。また、ガラスとボディーとの隙間を平らにする加工を施している。また、LEDスクロール式案内表示器を設置している。トイレは洋式化され、向かい側に介助者用のジャンプシート付の車椅子スペースが配置された。また、吊革も増設された。車両連結面には、転落防止幌も設置された。さらに、クハ810形を除いて車椅子スペース設置改造を行われた編成があり、クハ810形を除く車両の車番および編成番号が+500された「2000番台」となった編成も存在する。 リニューアル第1号はPM1504編成となり、2017年3月31日に本線試運転並びにデータ収集のため小倉工場を仮出場した。南福岡〜肥前浜間での本線試運転を繰り返した後再度入場し、4月15日に本出場した。その後、4月27日より営業運転が開始された。 2024年までに、現存する全27編成がリニューアルされる予定である。改造費用は27編成で81億円。 リニューアル車の方向幕(一部種別は交互表示を行う) 運転台 車内
※この「リニューアル車」の解説は、「JR九州811系電車」の解説の一部です。
「リニューアル車」を含む「JR九州811系電車」の記事については、「JR九州811系電車」の概要を参照ください。
- リニューアル車のページへのリンク