実在の選手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 23:53 UTC 版)
長嶋茂雄:読売ジャイアンツ、監督 千葉県出身(佐倉高→立教大)ということもあり、よくネタに使われていた。一応出身地の球団ということもあってパイレーツにはやや同情的だが、試合では遠慮しようにも2軍選手で楽勝なので、勝ち星を稼ぐチームとしてパイレーツを扱っている(もっとも、沢村真に完全試合を許すなど、重要な場面でパイレーツに敗北したこともある)。連載初期には、自分も千葉出身でありながらパイレーツを田舎者扱いしていたが、中盤以後はしばしば犬井や猿山と一緒にふざけることも。「燃える男」として「クールな男」広岡を嫌っており、「農協の日」に開かれたパイレーツとヤクルトの試合の際には、千葉農協の面々が広岡をからかうのを応援したこともある。『劇画それからのパイレーツ』では、千葉パイレーツ監督にも就任した。 王貞治:読売ジャイアンツ、一塁手 言わずと知れた世界の王。長嶋の横に現れることが多く、駄々をこねたり暴れだしそうになる長嶋を抑えることが多く、現実世界同様人格者として表現されている。連載当時800号本塁打を達成した時期であるが、パイレーツ戦で800号となるはずの一打を幻とされてしまう。逆にバッターサークルで準備中に、犬井の股間への会心の一打を食らった事も。なお当時出演したカレーのCMのパロディーの中で、現在2ちゃんねる等のネット掲示板で使われる語尾が「~だお」となる喋り方(『もりもり食べるからだお』)を、王のマネをした犬井たちが史上初めてやっている。 掛布雅之:阪神タイガース、三塁手 出身地は新潟県だが、千葉県育ちで市立習志野高校卒業。出来るだけパイレーツとはかかわらないようにしているが、千葉に住んでいた時に近所に居たお熊ばあさんに、試合中なのに2時間38分も茶飲み話に付き合わされる。同郷の後輩である花形見を訪問した時は、ほっかむりに鍬を持った農作業姿で現れ、花形見から千葉に同化していると指摘される。 田淵幸一:阪神タイガース→西武ライオンズ、捕手 太りすぎと鈍足をしばしばネタにされている。阪神から西武にトレードに出された際に、自分を追い出した阪神に復讐するため、同じセ・リーグのチームであるパイレーツに入団しようとした。犬井からはその態度の軽薄さを突っ込まれ、ちょうど入れ替わるようにして阪神への入団が決まった花形見からはさんざん罵倒されたあげく、西武の職員に無理やり連行されていった。 広岡達朗:ヤクルトスワローズ、監督 対戦相手として度々登場。作中では「クールな男」として広岡の生真面目さや一言居士の部分を揶揄するような使われ方が多いが、当時日本一を獲得したこともあり、やっぱりパイレーツの面々では頭が上がらない相手。 鈴木孝政:中日ドラゴンズ、投手 千葉県山武郡出身。時速150kmの速球で鳴らした当時の名投手。谷沢健一や土屋正勝など、当時中日に所属していた他の千葉県出身者と共にパイレーツの面々と和気藹々と会話するか、なぜかパイレーツの選手に打たれてしまう不幸な役目のどちらかで描かれることが多く、猿山がサードへのコンバートがきっかけになった回では、ホームランを打たれたショックでマウンド上でひきつけを起こしている。 江川卓:読売ジャイアンツ、投手 江原とは違いこちらは本物。やたら態度がでかく描かれており、長嶋が「自分より偉そう」と泣くシーンも度々。また、パイレーツのアホなことに時折対抗することもある。よく鼻血を出す。 中利夫:中日ドラゴンズ、監督 ジェロニモが加入した頃の試合で外国人選手・フレッドを起用した際、ジェロニモが大暴れした際、「あんな、暴れ馬」と日上にジェロニモの暴走に対し、抗議している場面のみ登場。 古葉竹識:広島東洋カープ、監督 馬留丹星児の所属球団の監督であることもあり、数回登場する。広島がセ・リーグ随一の弱小球団だった過去がトラウマになっており、そのことを指摘されると発作を起こして苦しむ(チョコレートを食べるとおさまる)。パイレーツがまともな試合をした際には「へたな漫才よりこやつらがまともに試合やっとる方がおーかしいわい」と大笑いしていた。 山田久志:阪急ブレーブス、投手 パ・リーグ選手のため、登場はオールスター戦と岡山で行われたオープン戦。作者の名前「ひさし」と読みが同じであるため、思い入れが強い。このことは作中でも書かれている。 阪急の選手では上記の岡山でのオープン戦のみだが、他に、福本豊、当時の監督の上田利治(第一次政権)が登場する。当時は、阪急の黄金時代(リーグ4連覇、日本シリーズ3連覇)だったが、オールスター以外でパリーグの選手が登場するのは阪急の選手だけである。また、一平を除く犬井ら一部の選手がオールスターの選出から漏れた腹いせに妨害行為をした回には、オールパシフィックの監督として、審判に変装した犬井に抗議する梶本隆夫が登場する。 デーブ・パーカー:ピッツバーグ・パイレーツ、右翼手 1979年に日米野球で来日した時の模様が描かれ、試合中に(試合に出場していない)犬井に「(同じ)パイレーツ」とふざけられ、一緒にふざけていたが急にシリアスな表情に戻り、「パイレーツの名が汚れる」と返した。 ジョン・シピン:読売ジャイアンツ 試合で登場するコマは少ないが、沢村真が最終登板となる試合で完全試合を達成した際の27人目の打者として三振に打ち取られる。作者が考案したシャレなのか、達成前のコマでは「ワシャ、シピンじゃ、シビン(尿瓶)じゃない」と呟いている。他に、乱闘の際に文字通りライオン丸に豹変する描写がある。 定岡正二:読売ジャイアンツ、投手 連載初期、長嶋巨人が連覇を達成した直後の後楽園球場での試合で登板、満太郎の風貌に怖がり、長嶋も「新人が怖がるからサングラスを外してくれ」と訴え、やむなく、満太郎がサングラスを外すと外見とのギャップに長嶋と大爆笑している。 中畑清:読売ジャイアンツ、内野手 連載後期、沢村の完全試合の回に登場、やや惚けたキャラに描かれていて、「絶好調」と呟きながらも三振に討ち取られ、「絶好調じゃないじゃないか、清」と長嶋、江川ら、ナインからブーイングを受けている。 また、連載初期、起用されているコマーシャルの宣伝をするように、高田繁、猿山をからかうように打撃練習の相手をさせる柴田勲、張本勲、セリフだけだが、河埜和正、西本聖、上記の江川、中畑に加え、山倉和博も本編に登場する。また、ジェロニモ加入直前の試合では小林繁が登板、ノーヒットノーランを演じているが、阪神移籍後のオールスターにも登場する。また、ピッチングコーチとして杉下茂も登場する。
※この「実在の選手」の解説は、「千葉パイレーツ」の解説の一部です。
「実在の選手」を含む「千葉パイレーツ」の記事については、「千葉パイレーツ」の概要を参照ください。
- 実在の選手のページへのリンク