団体専用列車『特別な「トワイライトエクスプレス」』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 07:47 UTC 版)
「トワイライトエクスプレス」の記事における「団体専用列車『特別な「トワイライトエクスプレス」』」の解説
特別なトワイライトエクスプレス ← 下関 大阪 → 号車 7 6 5 4 3 2 1 喫煙 座席EG B D S SA1 SA2 車種カニ24形 オハネフ25形503 スシ24形2 オハ25形553 スロネ25形503 スロネ25形502 スロネ25形501 スロネフ25形503 2015年5月13日に報道公開された。編成は電源車を除いて最後まで変わらなかった。 凡例 = 禁煙 SA2 = A寝台2人用個室「スイート」 SA1 = A寝台1人用個室「ロイヤル」 D = レストランカー「ダイナープレヤデス」 S = サロンカー「サロン・デュ・ノール」 EG = 電源車 団体用の専用編成。 DD51 1179+DD51 1186 牽引 特別な「トワイライト エクスプレス」 EF65 1124 牽引 特別な「トワイライト エクスプレス」 JR西日本は予てよりトワイライトエクスプレス用車両を用いた団体列車の運転を検討してきたが、2015年3月23日にその概要が正式発表された。定期運行時の10両編成からオハネ25形(510番台・520番台・560番台)4両を外し、3編成のスロネ25形500番台を集約してA個室寝台(スイート・ロイヤル)のみの8両編成に再組成して使用。切符の発売は旅行会社主催のツアーのみ。7号車のオハネフ25形500番台は「乗務員室等」と位置付けられ、一般向けには発売されていない。この専用編成は「特別なトワイライトエクスプレス」と名付けられた。 運転コースは5月・6月の下り列車は大阪を出発して琵琶湖を一周して大阪に戻り、そこから下関まで一晩かけて走るルート、上りはその逆で終着が京都になるルートが発表されており、7月からは山陰本線を主体としたコースも追加設定された。大阪 - 敦賀 - 京都間の牽引には、大阪 - 札幌間の運転時に使用されたEF81の113・114号機が担当している。また、京都 - 下関間は下関総合車両所のEF65形機関車が使用されていた。 ツアー販売する旅行会社に関しては、JR西日本公式プレスリリース(同記事の各脚注参照)とJR西日本運営「おでかけネット」の特集記事で挙げられている。初回ツアーは5月16日大阪始発および5月18日下関始発の往路・復路で開催された。以降は5月23日・5月30日・6月6日・6月13日・6月20日・6月27日が大阪始発、5月25日・6月1日・6月8日・6月15日・6月22日・6月29日が下関始発となり、山陽ルートでツアーが設定された。また、2015年7月開催の山陽ルートツアーは7月11日・18日の大阪始発、7月13日・20日下関始発で設定された。 また、おんせん県おおいたデスティネーションキャンペーンの一環として、往路が7月5日大阪始発・復路が7月7日 大分始発で当列車初の九州乗り入れツアーも開催されている。また、9月12日大阪始発、9月14日大分始発便も運行された。この際、大阪 - 下関間は下関車両所所属のEF65形機関車が、下関 - 大分間は熊本車両センター所属のDE10形ディーゼル機関車が牽引している。トワイライト客車を用いたパックツアーという特別な形ではあったが関西と九州を結ぶ寝台列車が久しぶりに復活した。 7月25日以降の夏季における山陰ルートも決定し7月25日・8月1日・8月22日・8月29日・9月5日・9月19日の大阪始発分と、7月27日・8月3日・8月24日・8月31日・9月7日・9月21日の下関始発分で設定された。このツアーでは東萩駅に3時間から4時間停車し地元のお出迎えや観光企画も実施した。大阪 - 瀬戸間は下関総合車両所のEF65形機関車が、瀬戸 - 下関間は後藤総合車両所所属のDD51形ディーゼル機関車のDD51 1179,1186が使用され、DD51形ディーゼル機関車の運用についても瀬戸 - 米子間は重連運転で、米子 - 下関間は単機運転で牽引した。 2015年秋季ツアー運行も決定。山陽コースが10月3日・10月10日・10月18日・11月28日の大阪始発(往路)、10月5日・10月12日・10月20日・11月30日の下関始発(復路)が設定された。山陰コースは10月24日・10月31日・11月7日・11月14日・11月21日に大阪始発(往路)、10月26日・11月2日・11月9日・11月16日・11月23日下関始発(復路)で設定された。また、10月以降の山陽ルートについては大阪 - 下関間(神戸線・山陽本線)のみとなり、琵琶湖(京都線・琵琶湖線・湖西線・北陸本線)を経由しないルートに変更されている。 2015-2016年冬期ツアー運行も決定。2016年1月18日下関始発のみ「京の冬の旅50回記念号」として運転し、秋季では除去された琵琶湖一周ルートを冬季においてはこのツアーでのみルート設定され、下関→敦賀間をEF65 1124で敦賀→京都間をEF81 114の牽引で特別ヘッドマーク付きで運行した。2016年3月22日の大阪終着を以って特別な「トワイライトエクスプレス」を用いたツアー運転は大好評のまま無事に終了。 なお、2015年11月にEF65形機関車のうち1124号機が全般検査を経てトワイライト色に塗色変更され、11月12日に下関総合車両所で構内試運転が行われた。そして、11月20日から工臨として運用を開始し、12月6日の大阪発下関行きより特別な「トワイライトエクスプレス」の牽引を開始した。 これまでは別料金で提供していた食事を朝食1回・昼食2回・夕食1回のセットにした上で、さらにグレードアップしたフランス料理とデザート(人気のブーランジェ、パティスリーが協力)も提供された。 この編成は、使用される24系客車(旧トワ客)の検査期限が残っている間だけの運行であり2016年3月に数多くの思い出を残して特別企画は終了。その後は当初の計画通り、2017年6月17日デビューの「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」に後を引き継ぎ、旧トワイライト客車は完全に役目を終え全車廃車され、梅小路に移された一部の客車を除き解体された。
※この「団体専用列車『特別な「トワイライトエクスプレス」』」の解説は、「トワイライトエクスプレス」の解説の一部です。
「団体専用列車『特別な「トワイライトエクスプレス」』」を含む「トワイライトエクスプレス」の記事については、「トワイライトエクスプレス」の概要を参照ください。
- 団体専用列車『特別な「トワイライトエクスプレス」』のページへのリンク