取材方法、技術、装備など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 15:07 UTC 版)
「タイムスクープハンター」の記事における「取材方法、技術、装備など」の解説
職務上、当時の人間達との接触が不可避であるが、取材者(沢嶋)の活動によりタイムパラドックスが発生する可能性が懸念される。そのため、「タイムスクープハンター規定17条」に基づき特殊な交渉術と呼ばれる交渉方法で取材許可を得ているが、その方法は極秘事項とされ、アーカイブにもその模様は記録されない。 基本的に、特殊な交渉術は取材対象者に対しあらかじめ済ませてから記録を開始することが多いが、取材対象者と対面する前から記録を開始した場合や、途中で取材対象者以外の人物から怪しまれるなど緊急の場合は、映像の途中で特殊な交渉術を用いることがある。このときは映像が一時中断し、交渉術を使用した旨の文が画面に表示される。 「タイムスクープハンター0号」において、沢嶋へのインタビューでその秘密を聞き出そうとしたロバート・キャンベル・ジュニアが、逆にその特殊な交渉術をかけられて煙に巻かれているが、その様子からして催眠術のようなものではないかと推測され、また、劇場版で登場した矢島権之助が、「沢嶋殿が拙者に目を見るよう促してきた」「それから妙に親愛の情を覚えた」と語っていることから、沢嶋の装着するゴーグルに何らかの秘密があると考えられる。ただし、古橋などがゴーグルを装着せずに特殊な交渉術を使用している場面もあるため、別の方法が存在する可能性もある。 なお、別時空に存在する以前取材対象となった人物にも再度の使用は可能だが、その場合前述の理由により初対面扱いとなる。ただし、急なタイムアウトで取材を離れた場合はその限りではないため、交渉術は解除処理を明示的に行う必要がある模様である。また、この交渉術はすべての行動の取材を許してもらえるわけではなく、名前を明かさないなど条件付きの取材となる事や、途中で取材を断られる事もある。 交渉が成立すると以下のような説明が、沢嶋本人の口から語られるのが通例となっている(回により若干異なることがある)。 この時代の人々にとって、私は時空を超えた存在です。彼らにとって私は宇宙人のような存在です。彼らに接触する際には細心の注意が必要です。私自身の介在によって、この歴史が変わることも有り得るからです。彼らに取材を許してもらうためには、特殊な交渉術を用います。それは極秘事項となっておりお見せすることは出来ませんが、今回も無事密着取材することに成功しました。 なお、特殊な交渉術は歴史への干渉を完全に防ぐものではないため、取材対象者以外の人間とは不必要な接触を避けることとなっている。しかし、まれに必要以上の干渉をしてしまうことがあり、例としてシーズン1第2話では沢嶋が江戸時代の同心に「取材への御礼」として、カメラを使用して捜査に協力してしまい、後に社への始末書を書くことになったという。 また、言語については、沢嶋は現代日本語で、取材対象の人々は各時代の古い日本語で話すが、日本語が大きく異なる場合(奈良時代など)は自動翻訳機を用いる設定となり、これによって沢嶋の話す現代日本語が人々に違和感なく伝わっている。 NEURO RECEIVER (ニューロレシーバー) ニューロ粒子を受信して濃度を確認する検知器。背負った装備のアンテナのような物はこの機能の部品。ニューロ粒子 取材活動時においては、空間中に存在するニューロ粒子と呼ばれる物質が不可欠となっている。この粒子は場所や時代により濃度が異なり、気薄だと本部との通信や映像にノイズが入るなどの影響が起こり、最悪の場合は通信やタイムワープ、さらには特殊な交渉術ができなくなるなど、しばしばトラブルの種にもなる。また、服装などがタイムワープした先の人々と異なっているのに特に不自然なく溶け込んでいるのも、「カモフラージュ機能」が働くためであるが、これもニューロ粒子が気薄だと働かなくなることがある。シーズン6の第8話では雪山で吹雪に遭遇した際に本部との通信がしばらく不可能になり、古橋曰く本部からも沢嶋の位置が分からなくなった、と語っている。ちなみに、この件に関して古橋は「開発部に要望を出しておく」と沢嶋に語っている。 PHYSICAL Ver. UP SYSTEM (フィジカルヴァージョンアップシステム) 沢嶋は業務中は絶えずタイトな青い長袖の上着と黒いズボンを着用(後のシーズンでは黒いベストのようなものを更に着用)しているが、これは『フィジカルヴァージョンアップシステム』という、体力の消耗を1/3(初期の頃は1/2)に抑える事が出来る一種のパワードスーツでもある。これも、前述の雪山での遭難時に機能がストップしており、稼動時間の上限があるか、耐寒性に難がある可能性がある。 DIGITAL ARCHIVE SYSTEM (デジタルアーカイブシステム) 本部から資料をダウンロードして表示する携帯端末。初期は右腕に装着する方式だったが、装備のバージョンアップによりゴーグルと一体化された。 ABSOLUTE TIME WATCH (アブソリュートタイムウォッチ) タイムスクープ社独自の時法である絶対時間を計る腕時計。沢嶋は左腕に装着している。本部との通信機能も内蔵している。 TIME SHIELD (タイムシールド) 体を保護するシールド。カモフラージュ機能も持つ。バージョン表記なしの初期は外套のような形状だった。小型軽量化された「time shield ver.3.0」ではリュックと肩紐のようになっている。劇場版では「ver.3.5.8」、シーズン6では「ver.4.0」にバージョンアップしている。 毎話冒頭、これら5つの機能のシステムチェック表示の演出がある。 カメラ 手持ちタイプ、手のひらサイズのマイクロカメラ、ゴーグルの横に付属したタイプなどが登場。虫のようなスパイダーカムで離れた場所を密かに撮影することも可能。 TSH LIFE SUPORT SYSTEM 本部では3つのパラメータのコンディションでナビゲーターが健康状態を把握している。
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