伊丹市交通局
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伊丹市交通局(いたみしこうつうきょく、英称:Itami Municipal Transportation Bureau)は、兵庫県伊丹市の組織のうち、地方公営企業として路線バスを運営する部門である。路線バスの通称は『伊丹市営バス』。
注釈
- ^ 特に阪急バスは、市内に営業所を構えている。
- ^ 関西地区においては、他にも京都市バスの一部、奈良交通の奈良市内(市内循環など)、南海バスの堺シャトル、北港観光バスの一部路線などで見られるが、関西地区では均一運賃であっても大阪シティバスや神戸市バスのように「後乗り前降り・後払い方式」の方が多数派である。
- ^ 1964年1月27日、当時の伊丹市長が市議会市政調査特別委員会で「自治省の行政指導で、赤字続きの伊丹市営バスと尼崎市営バスとが企業合併するよう検討している」という方針を明らかにしたことにより端を発する。尼崎市側でも当初は「伊丹の赤字を政府で見てくれるなら問題はない」と考えていたが、既に両市を横断する幹線道路である産業道路(兵庫県道13号尼崎池田線)や尼宝線(県道42号尼崎宝塚線)には民間企業が認可を受けているので、これに市側の認可も得る可能性は少なく、合併によるバス営業の向上をみる期待が持てないということが次第に明らかになっていくと、同年9月には既に関心が薄れていった(2024年現在も、産業道路では阪急バス、尼宝線では阪神バスの路線が運行されている)。
- ^ 公営交通事業協会に加盟する政令市・中核市・施行時特例市以外の市で、他に該当する公営バスを運行しているのは徳島県徳島市(徳島市交通局)・山口県宇部市(宇部市交通局)の2市のみで、同協会に加盟していない市を含めると長野県伊那市(伊那市街地循環バス)・山梨県南アルプス市(南アルプス市企業局)を含む4市となる。
- ^ 現在の山田バス停付近(近隣に市立昆陽里小学校・松崎中学校がある)。名残として、同バス停には転回場が併設されている。
- ^ 2013年3月23日より交通系ICカード全国相互利用サービスが開始されたが、伊丹市営バスは2020年3月23日の対応開始まで、これら3種類以外のICカードには非対応だった。
- ^ a b 25系統が経由する「空港1丁目」バス停は池田市の地名を名乗っているが、停留所は豊中市域に位置する。
- ^ 阪神バス尼崎市内線の前身である尼崎市営バスも一時期北口に乗り入れ、伊丹市域の御願塚・南町を経てJR猪名寺駅・阪急園田駅方面へと向かう路線を運行していた。後に北口の停留所は伊丹市営バスのみが使用するようになり、尼崎市営バス→阪神バス尼崎市内線が伊丹市内を走行する区間もごくわずかとなった(近畿中央病院付近・野間地区)。
- ^ a b 「荒牧バラ公園」は、方向幕時代のバスの行先表示ではバラのイラストを使い、「荒牧(バラのイラスト)公園」と表示していた。
- ^ 2013年4月1日、併設しているスポーツランドの休館により「クリーンスポーツランド前」から改称。参照
- ^ 2021年4月1日の路線再編により、一部の便がクリーンランド前からイオンモール伊丹(JR伊丹駅東口)まで運行されているが、伊丹市営バスと異なり、クリーンランド前 - イオンモール伊丹間は無停車となっている。また、同日の改正までは阪急曽根駅までの運行だったが、改正後は緑地公園駅まで延伸された。
- ^ 「大阪国際空港」は、バスの行先表示では飛行機のマークが使用されている。
- ^ 豊能郡豊能町と能勢町ではかつて(旧)京都交通(現在の京阪京都交通)も路線バスを運行していたが、2003年7月1日に廃止され、一部は阪急バスに移管された。なお、豊中市は阪急バスの本社所在地でもある。
- ^ 一般的に公営バスでは、国内メーカー各社を営業所ごとに割り当てるか、入札で年度ごとに購入車種を決めるため、事業者全体で特定メーカーに統一されることはほとんどない。なお、公営バスでいすゞ車にほぼ統一されていた事例としては他に岐阜市営バスがある(事業廃止、一部日産ディーゼル製も購入)。
- ^ 例外として、最初のノンステップ車2台、かつて在籍した貸切観光バスのみ三菱ふそう製(現在は廃車)。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 伊丹市交通局「おかげさまで創業70周年」『市営バスかわら版 第13号』、2019年2月1日、1面。2024年2月4日閲覧。
- ^ “運賃改定の実施について”. 伊丹市交通局 (2023年12月25日). 2024年1月13日閲覧。
- ^ “伊丹市営バスの運賃改定について”. 伊丹市交通局 (2023年12月25日). 2024年1月13日閲覧。
- ^ 『尼崎市議会史 記述編』尼崎市議会事務局、1971年、420頁。
- ^ a b “広報・沿革”. 伊丹市交通局. 2024年2月4日閲覧。
- ^ 伊丹市交通局「2月20日(月)からダイヤの一部が変わります」『市営バスかわら版 第7号』、2012年2月1日、1面。2024年2月4日閲覧。
- ^ a b c d 伊丹市交通局「さよなら!「プリンバス」」『市営バスかわら版 第8号』、2012年11月1日、1面。2024年2月4日閲覧。
- ^ 伊丹市交通局「平成20年4月1日から市バスでICカードがご利用できます!」『市営バスかわら版 第3号』、2008年3月15日、1面。2024年2月4日閲覧。
- ^ “環境対策”. 伊丹市交通局. 2024年2月4日閲覧。
- ^ 伊丹市交通局「「伊丹市交通事業第2次アクションプラン」〜“人と環境にやさしい”市バス事業の持続・発展のために〜」『市営バスかわら版 第6号』、2011年6月1日、1面。2024年2月4日閲覧。
- ^ 伊丹市交通局「『市バスカード』・『1日乗車カード』の払い戻しは来年1月31日までに!」『市営バスかわら版 第12号』、2018年2月1日、1面。2024年2月4日閲覧。
- ^ a b “市営バスかわら版第14号 > 3月23日(月)IC定期券を導入・市バスダイヤを改正 〜空港便(現・直行便)も新ルートで運行〜” (PDF). 伊丹市交通局. p. 1 (2020年3月1日). 2021年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月19日閲覧。
- ^ a b “目指せ脱炭素社会!市民の足に「電気バス」を導入”. Kiss PRESS (2023年5月11日). 2024年1月13日閲覧。
- ^ “EVBUS(電気バス)について”. 伊丹市交通局. 2024年1月13日閲覧。
- ^ 伊丹市交通局「伊丹市交通事業第4次アクションプランを策定しました」『市営バスかわら版 第15号』、2023年3月1日、4面。2024年2月4日閲覧。
- ^ “便利で楽しい専用車両”. 伊丹市. 2024年1月13日閲覧。
- ^ 伊丹市交通局「バス停名の変更」『市営バスかわら版 第16号』、2023年7月15日、2面。2024年2月4日閲覧。
- ^ “伊丹空港〜JR伊丹駅を結ぶ急行バス「伊丹エアポートライナー」が3月23日に運行開始 阪急伊丹駅などに途中停車”. TRAICY (2020年3月19日). 2024年1月13日閲覧。
- ^ “伊丹空港ー市街地結ぶ急行バス、27日から運休 伊丹市”. 神戸新聞NEXT (2020年4月24日). 2024年1月13日閲覧。
- ^ 宮武和多哉 (2021年11月18日). “続・関西の「狭隘路線バス」5選 住宅街に旧街道 細道で光る運転テク!”. 乗りものニュース. 2024年1月13日閲覧。
- ^ 『年鑑バスラマ 1995-1996』 P.89-97「伊丹市営バス1959年」によれば1960年当時の所有車種は日産2、トヨタ9、三菱ふそう15、日野11、いすゞ4の合計41台だったとされ、古くは複数メーカーを併用していた。
- ^ 伊丹市、中国メーカー製造の電気バス運行を延期 国内で規制の化学物質使用疑い-神戸新聞NEXT 2023年2月22日、同3月17日閲覧
- ^ 停留所飛ばし運行の路線バス、警告後もミス続発 読売新聞 2012年11月8日
- ^ “伊丹市営バスで乗客閉じ込め 運行終了後点検怠る”. 神戸新聞NEXT. (2020年6月3日) 2020年6月3日閲覧。
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