フルノンステップバス(KC-LV832系)
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「いすゞ・キュービック」の記事における「フルノンステップバス(KC-LV832系)」の解説
いすゞ・キュービック ノンステップKC-LV832L 国際興業バス キュービックのノンステップバスは、1997年(平成9年)のモーターショーで発表し、翌1998年にLV832系として発売された。当初は大臣認定車で、排ガス規制記号 (KC-) が付与されなかったが、1998年10月に排ガス規制に適合し、KC-LV832となった。1999年にCNG車も設定。 エンジンは中型車用の6HE1-TCN型 (230PS) に過給器を取り付けたものを最後部に垂直横置きで搭載している。トランスミッションはドイツ・ZF製のAT「ECOMAT」を、アクスルはハンガリー・ラーバ製を採用した。LV832系では、バンパーにマフラーが埋め込まれているのも特徴であった。 この構造はモデルチェンジ後のエルガ(ノンステップバス・type-B)にほぼ継承されたが、エンジンスペースに限りがあり、その後の排ガス基準を満たすエンジンが搭載できないことや、山岳路線や高速道路の走行に必要となる大出力エンジンを搭載できないこと、追突時にエンジンが客室内に侵入する恐れがあり、安全性に問題があることなどを理由として、2005年(平成17年)で製造を打ち切った。 この型の車両ではじめて「東武面」と呼ばれる前面が誕生した。東武バス以外では阪東バス、しずてつジャストライン、伊丹市交通局などでも導入された。 ごく少数だが、西日本車体工業製の車体を架装した例があり、大阪市交通局と京都市交通局に納入された。 バス事業者にとってはデザインの新規性と斬新さよりも、メーカー間や世代間による運転席周りの差異を極力無くしたいという意思は大きく、BU後継のCシリーズとキュービックの後継車種であるエルガシリーズは、いずれも曲面1枚ガラスに戻っている。 このような例は海外にも見られ、アメリカの路線バスやロンドンバスなどで長らく独特な傾斜窓が標準となっていた。 型式は以下のとおり。 WB4.8mWB5.3mKC-LV832L KC-LV832N 中グライドN尺(大臣認定車)LV832Nミヤコーバス 中グライドN尺KC-LV832N北海道中央バス 中グライドN尺(巻込防止カバー有)KC-LV832N奈良交通 中引L尺KC-LV832L近江鉄道 東武面仕様L尺KC-LV832L伊丹市交通局 西工96MC架装車L尺KC-LV832L京都市交通局
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フルノンステップバス
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「日野・ブルーリボン」の記事における「フルノンステップバス」の解説
ブルーリボンシティ ノンステップKL-HU2PPEE 名古屋市交通局 ブルーリボンノンステップの登場から2年あまりの2000年に排ガス規制に併せて改良が行われた。登場から2年あまりのため、駆動系などの構造面では大きな変更は行われず車体の一部の改良にとどまり、他のブルーリボンのワンステップバスモデルなどと共通で前面下部の変更が行われ、セイフティウインドウが標準装備となった程度である。扉も前モデル(3扉を除く)同様、前グライドスライド/中引戸または前中グライドスライドが生産されている。型式はKL-HU2PMEEがホイールベース5.11m、KL-HU2PPEEがホイールベース5.57mで、エンジンは排ガス規制対応以外は前モデルから変化無く、P11C-TI〈pt-i〉 (250PS) を車体の最後部に垂直横置きで搭載している。なお、トランスミッションも変更はなされずZF製オートマチックトランスミッション"ECOMAT"(標準は4速、郊外型P尺のみ5速)の採用となっている他、面後部の非常口窓周り(右側)と冷却水給水口周り(左側)も引き続き樹脂製パーツでブラックアウトされている。 燃料電池車"FCHV-BUS"や、2005年日本国際博覧会協会IMTS-00系気動車のベース車にもなっている。 ノンステップ京都市交通局KL-HU2PMEE ノンステップ阪神バス(尼崎市内線車両)KL-HU2PMEE ノンステップ横浜市交通局KL-HU2PMEE ノンステップ後部シルバーアウト仕様遠州鉄道KL-HU2PPEE
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