仮面ライダーの共演とは? わかりやすく解説

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仮面ライダーの共演

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 00:25 UTC 版)

仮面ライダーシリーズ」の記事における「仮面ライダーの共演」の解説

アメリカンコミックスヒーロー『スパイダーマン』バットマン』は映像化される度にリブートし、その都度時代性織り込みつつ常に同一キャラクター活躍させている。これに対し仮面ライダーシリーズ作品ごとにヒーローモデルチェンジ行い結果としてキャラクター累積していく傾向にある。これは、仮面ライダー1号本郷猛役の藤岡弘撮影中の事故原因負傷による長期休養という事に際して俳優交代という手段取らず新たに仮面ライダー2号一文字隼人登場させたため、1つ作品世界主役格のヒーロー複数いるという構図意図せずして造られたことに起因する初代『仮面ライダー』から『仮面ライダーストロンガー』までの5作品は、それぞれ別の主役起用しているものの支援者立花藤兵衛一貫して登場することによって結び付けられており、しばしば先輩ライダーが「日本国外活動していた」という設定の下で加勢現れる。特に『ストロンガー』の終盤集結した7人の仮面ライダーは、その後の「昭和ライダー」の共闘定式形作っている。 1979年『仮面ライダー』シリーズリブート試みた作品であるが、視聴者からの評判芳しくなかった事から原点回帰という初期コンセプト途中で放棄され歴代ライダー客演番組人気集め手法移行した次作『仮面ライダースーパー1』では支援者谷源次郎引き続き登場しつつもライダー客演劇場版のみに留められたが、雑誌展開作品『仮面ライダーZX』では積極的に客演が行われ、最後10ライダー集結することで締めくくられた。 1987年『仮面ライダーBLACK』は「仮面ライダー0号」と位置づけられた、再度リブート図った作品である。しかしその直接続編『仮面ライダーBLACK RX』では、番組の放映終了後仮面ライダーブランドを維持させようという商業的要請から終盤歴代ライダー登場し11ライダー共演する児童向け漫画作品への橋渡しが行われた。なお、『仮面ライダー世界に駆ける』では、BLACKとその進化形態であるBLACK RXロボライダーバイオライダー共演するという演出があったが、ファンサービス的な要素強くストーリー根幹関わるものではなかった。 2000年『仮面ライダークウガ』から始まった平成仮面ライダーシリーズ」は、作品ごとに独立した世界観有する『仮面ライダーアギト』序盤で『クウガ』の続編であることをほのめかしつつも、実際に意図的に時系列矛盾するように設定されており共演成立せず、『仮面ライダー龍騎』ビデオ作品には仮面ライダーアギト登場するものの、すべては主人公見た夢だったというオチがつく。だが、昭和のように先輩ライダー駆けつけるような展開はありえない代わりに平成シリーズでは一作品に複数仮面ライダー登場するのが定番となったため、ヒーローキャラクター累積性は各作品内で確保されている。このことは、全てのデータアーカイブ化され自在に呼び出されることを前提とした、21世紀におけるヒーロー像の反映である。 本格的に作品間をまたいだ平成仮面ライダー同士共演2008年の『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』から始まる。しかし翌2009年の『仮面ライダーディケイド』では、そのようなイベント演出ではなく作品根幹ライダー共演据えられている。『ディケイド』の主人公・士は、パラレルワールドとして設定されそれまで平成仮面ライダー9作品世界渡り歩いていく。そして9つ世界をめぐり終えた士は、さらに昭和仮面ライダー世界にまで足を伸ばす。だが劇中描かれる過去番組世界シミュラークルオリジナルではない模造品)であり、制作者である東映自身による二次創作物である。しかも複雑なことに、シミュラークルである「キバ世界」の仮面ライダーとは別に前作『仮面ライダーキバ』主人公『紅渡』や、『仮面ライダー剣』主人公・『剣崎一真』がオリジナルキャスト登場しており、同じヒーローキャラクター原典二次創作1つ番組内混在している。ここでは、シリーズの歴史はもはや「始まりと終わりがある物語ではなくいつでもどこでもアクセス可能なデータベース」として解釈されている。 『ディケイド』で一区切りのついた平成仮面ライダーシリーズは、その第2期開始として位置づけられた『仮面ライダーW』以降作品ごとに別個の世界展開しつつ、必要に応じて他作品の人物事物随時データベース的に呼び出して共演させる手法取り入れている。たとえば『W』終盤の第47話には、次作『仮面ライダーオーズ/OOO』キーアイテムオーメダル」が一瞬映し出される場面があるが、これは新番組事前告知宣伝兼ねたサービスカットとして導入されたものであり、それ以上の意味はない。以降作品でもこの演出踏襲して仮面ライダー鎧武』を除き最終回次作人物カメオ出演させている。また、テレビシリーズでは互いに接点のない各作品仮面ライダーたちも、劇場版ではあたかも地続きの場所で暮らしていたかのように出会い共演する流れになっていることが多い。監督坂本浩一『仮面ライダーW』以降ライダーシリーズ基本的に世界観共通と考えている。

※この「仮面ライダーの共演」の解説は、「仮面ライダーシリーズ」の解説の一部です。
「仮面ライダーの共演」を含む「仮面ライダーシリーズ」の記事については、「仮面ライダーシリーズ」の概要を参照ください。

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